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第四話
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真中さんの向った先はもちろん…警察署。
真中さんは冷静な顔をして警官にその男の事を話し、私の代わりに事情を説明してくれた。
H「俺も事情聴取されるみたいですけど…山城さんは大丈夫ですか?今までのこと…ちゃんとお話ししなきゃダメですよ?」
K「あ…ありがとうございます。大丈夫です…」
そうして、私たちはそれぞれ事情聴取を受け私は正式に被害届を提出したものの、その男は金を渡され誰かも知らない人から写真を撮るよう頼まれたと主張していたらしい。
事情聴取を終え、薄暗い廊下を疲れ果てながら歩き出入り口に向かうと…
そこには真中さんが固そうなベンチに座っていた。
K「あ…あの…」
H「事情聴取…お疲れ様でした。心配だったんで終わるまで待ってました。」
私はホッとしたのかそれとも疲れているからなのかは分からないが、何故か真中さんの優しさで緊張の糸が切れ私の目から涙があふれ出す。
すると、サッと綺麗に折りたたまれたハンカチが私の目の前に差し出された。
「良かったら使ってください…あ…あと…改めて自己紹介させて下さい…」
そう言って彼は名刺を私に渡した。
株式会社○○警備 チーフリーダー
真中ハヤテ
H「俺…童顔なんですが警備会社でボディーガードを纏めるチーフリーダーしてます。」
K「あ……」
だから男が逃げようとした時、真中さんは的確な無駄のない動きで奴を捕まえることができ、あんな状況でも妙に落ち着いていたのか…私はそう納得した。
H「じゃ…行きましょうか。」
K「はい…」
真中さんは私の涙がおさまると私の横に寄り添うようにして警察署を出て暗い夜道を歩きだした。
H「こういうのは…初めてなんですか?」
真中さんが私のことを心配そうに見つめながらそう問いかけた。
K「え?」
H「ストーカー…いや盗撮被害?」
K「あぁ…いや…以前にも何度か…あ!あの助けて頂いて本当にありがとうございます!」
私は真中さんにお礼を伝える事をうっかり忘れていた事に気づき、立ち止まって真中さんに頭を下げると、真中さんは私の肩を優しく持ち身体を起き上がらせた。
H「頭をあげてください。」
K「本当にありがとうご……」
ぐぅ~
私がまたお礼を言おうとしたらタイミングが良いというべきか悪いというべきか、私のお腹が盛大に鳴り響き俺の顔が真っ赤になる。
H「ふふふw お腹すきましたね?ラーメンでも食べて帰りましょう。」
K「はい…すいません…」
そして、私と真中さんは近くにあったラーメン屋に入り、ぎこちない空気のまま当たり障りのない会話をしながら共にラーメンを啜り一緒にマンションへと帰った。
K「本当に今日はありがとうございました。ラーメンまでご馳走になってしまって…」
お互いの部屋の階に着き、玄関扉の前で私がそう真中さんに言うと真中さんは私に優しい笑顔を見せてくれた。
H「いえ、とんでもない。何かあったら名刺に連絡先書いてあるので連絡くださいね?もちろん、会社の方に連絡くださっても大丈夫ですよ。俺は誰かを守るプロなので。じゃ、失礼します。」
K「ありがとうございます…じゃ…おやすみなさい…」
まだ、おやすみの時間でもないのに私はそう挨拶をしてしまい、あ…と思っていると真中さんは笑顔で同じようにおやすみなさいと挨拶をしてくれ、お互いに頭を下げてそれぞれの部屋へと入った。
私がこの時…
この出来事をもっと深刻に考えていたら…
真中さんはあんな事にならなかったのかもしれない…
つづく
真中さんは冷静な顔をして警官にその男の事を話し、私の代わりに事情を説明してくれた。
H「俺も事情聴取されるみたいですけど…山城さんは大丈夫ですか?今までのこと…ちゃんとお話ししなきゃダメですよ?」
K「あ…ありがとうございます。大丈夫です…」
そうして、私たちはそれぞれ事情聴取を受け私は正式に被害届を提出したものの、その男は金を渡され誰かも知らない人から写真を撮るよう頼まれたと主張していたらしい。
事情聴取を終え、薄暗い廊下を疲れ果てながら歩き出入り口に向かうと…
そこには真中さんが固そうなベンチに座っていた。
K「あ…あの…」
H「事情聴取…お疲れ様でした。心配だったんで終わるまで待ってました。」
私はホッとしたのかそれとも疲れているからなのかは分からないが、何故か真中さんの優しさで緊張の糸が切れ私の目から涙があふれ出す。
すると、サッと綺麗に折りたたまれたハンカチが私の目の前に差し出された。
「良かったら使ってください…あ…あと…改めて自己紹介させて下さい…」
そう言って彼は名刺を私に渡した。
株式会社○○警備 チーフリーダー
真中ハヤテ
H「俺…童顔なんですが警備会社でボディーガードを纏めるチーフリーダーしてます。」
K「あ……」
だから男が逃げようとした時、真中さんは的確な無駄のない動きで奴を捕まえることができ、あんな状況でも妙に落ち着いていたのか…私はそう納得した。
H「じゃ…行きましょうか。」
K「はい…」
真中さんは私の涙がおさまると私の横に寄り添うようにして警察署を出て暗い夜道を歩きだした。
H「こういうのは…初めてなんですか?」
真中さんが私のことを心配そうに見つめながらそう問いかけた。
K「え?」
H「ストーカー…いや盗撮被害?」
K「あぁ…いや…以前にも何度か…あ!あの助けて頂いて本当にありがとうございます!」
私は真中さんにお礼を伝える事をうっかり忘れていた事に気づき、立ち止まって真中さんに頭を下げると、真中さんは私の肩を優しく持ち身体を起き上がらせた。
H「頭をあげてください。」
K「本当にありがとうご……」
ぐぅ~
私がまたお礼を言おうとしたらタイミングが良いというべきか悪いというべきか、私のお腹が盛大に鳴り響き俺の顔が真っ赤になる。
H「ふふふw お腹すきましたね?ラーメンでも食べて帰りましょう。」
K「はい…すいません…」
そして、私と真中さんは近くにあったラーメン屋に入り、ぎこちない空気のまま当たり障りのない会話をしながら共にラーメンを啜り一緒にマンションへと帰った。
K「本当に今日はありがとうございました。ラーメンまでご馳走になってしまって…」
お互いの部屋の階に着き、玄関扉の前で私がそう真中さんに言うと真中さんは私に優しい笑顔を見せてくれた。
H「いえ、とんでもない。何かあったら名刺に連絡先書いてあるので連絡くださいね?もちろん、会社の方に連絡くださっても大丈夫ですよ。俺は誰かを守るプロなので。じゃ、失礼します。」
K「ありがとうございます…じゃ…おやすみなさい…」
まだ、おやすみの時間でもないのに私はそう挨拶をしてしまい、あ…と思っていると真中さんは笑顔で同じようにおやすみなさいと挨拶をしてくれ、お互いに頭を下げてそれぞれの部屋へと入った。
私がこの時…
この出来事をもっと深刻に考えていたら…
真中さんはあんな事にならなかったのかもしれない…
つづく
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