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16話
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ケイトside
テラさんとヨナさんを見送り、ジニさんと一緒にそれぞれの部屋に戻った。
さっきまで俺とテラさんが熱い口付けを交わしていたベッドにふと視線を向けると、テラさんを押し倒した時に落としたのだろうか?
テラさんのスマホがベッドの上にあった。
さすがにスマホがないと困るだろう…
俺はそのスマホを手に取り、慌ててカジノから飛び出すと人で賑わう街中を小走りで大通りの方へと向かう。
まだ、タクシーに乗ってないといいけど…
そう思いながら走っていると微かな叫び声が聞こえ俺の足が止まった。
暗闇の中、微かに浮かぶ人影に目を凝らして見てみると男が馬乗りになって誰かを殴っている姿が浮かび上がった。
正直、若頭という立場柄…余計な面倒には巻き込まれたくはない。
そう思いながらも見て見ぬふりが出来なかった俺は、テラさんのスマホをポケットの中へと入れて走るとその男の首根っこを掴み吹き飛ばした。
男は抵抗し俺に殴りかかろうとするので何発か殴り飛ばすと、その重みのあるパンチに怯えたのか走って逃げていき、黒塗りの車に乗り込み俺はその見覚えのあるナンバーを見て眉をひそめた。
背後から微かに声が聞こえて慌てて振り返ると、俺はまさかの光景に全身から血の気が引いた。
あの男に襲われていたのは俺の大切なテラさんだったから。
微かに震える手でテラさんの背中に手を回し、自分の膝の上に体を乗せるとテラさんはそのままゆっくりと瞼を閉じた。
俺は焦りからか、震える手でジニさんに電話をかけた。
K「もしもし…ジニさん…問題発生…」
J「何があった!?」
K「テラさんが何者かに襲われた…今からあそこに連れて帰るから…準備してて欲しい…」
J「なんだって!?テラちゃんが!?…ケイトでもそんな事したらテラちゃんにお前のこと…」
K「もういいんです…なので準備しておいてください…」
J「分かった…」
そうして俺はジニさんとの電話を切ると、痛々しい怪我をしてしまったテラさんの頬をなで、抱き上げた。
つづく
テラさんとヨナさんを見送り、ジニさんと一緒にそれぞれの部屋に戻った。
さっきまで俺とテラさんが熱い口付けを交わしていたベッドにふと視線を向けると、テラさんを押し倒した時に落としたのだろうか?
テラさんのスマホがベッドの上にあった。
さすがにスマホがないと困るだろう…
俺はそのスマホを手に取り、慌ててカジノから飛び出すと人で賑わう街中を小走りで大通りの方へと向かう。
まだ、タクシーに乗ってないといいけど…
そう思いながら走っていると微かな叫び声が聞こえ俺の足が止まった。
暗闇の中、微かに浮かぶ人影に目を凝らして見てみると男が馬乗りになって誰かを殴っている姿が浮かび上がった。
正直、若頭という立場柄…余計な面倒には巻き込まれたくはない。
そう思いながらも見て見ぬふりが出来なかった俺は、テラさんのスマホをポケットの中へと入れて走るとその男の首根っこを掴み吹き飛ばした。
男は抵抗し俺に殴りかかろうとするので何発か殴り飛ばすと、その重みのあるパンチに怯えたのか走って逃げていき、黒塗りの車に乗り込み俺はその見覚えのあるナンバーを見て眉をひそめた。
背後から微かに声が聞こえて慌てて振り返ると、俺はまさかの光景に全身から血の気が引いた。
あの男に襲われていたのは俺の大切なテラさんだったから。
微かに震える手でテラさんの背中に手を回し、自分の膝の上に体を乗せるとテラさんはそのままゆっくりと瞼を閉じた。
俺は焦りからか、震える手でジニさんに電話をかけた。
K「もしもし…ジニさん…問題発生…」
J「何があった!?」
K「テラさんが何者かに襲われた…今からあそこに連れて帰るから…準備してて欲しい…」
J「なんだって!?テラちゃんが!?…ケイトでもそんな事したらテラちゃんにお前のこと…」
K「もういいんです…なので準備しておいてください…」
J「分かった…」
そうして俺はジニさんとの電話を切ると、痛々しい怪我をしてしまったテラさんの頬をなで、抱き上げた。
つづく
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