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第十八話
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ユササイド
俺は一体、何に焦り何にイラついたんだ?
アノンが俺との関係を拒むようになったこと?
アノンに手を伸ばしてそれを振り払われたこと?
キヒヤという男の顔を見てアノンが少し切なそうな目をしたこと?
それとも…シアがアノンにあの事を言おうとしたこと?
おそらく全てにイラついた。
いや、その前に自分だけが幸せになるのが後ろめたくて、アノンに好きだとも付き合おうとも言えずにいた自分自身にイラついた。
そんな自分がさらにイラつき俺は必死でアノンを探した。
風が強く吹きはじめ空を見上げると真っ黒な雲が出てきて、俺を問い詰めるようにジェットコースターの機械音が耳に響く。
Y「やべぇな…早く見つけないと…」
息を切らしながら探していると…
アノンの後ろ姿を見つけた。
俺はそこまで走って行きアノンを捕まえた。
Y「お前なにやってんだよ!こんな人混みの中で急にいなくなったら心配するだろ!?」
アノンの腕を掴みながらそう言いこっちを振り向かせると…
Y「アノン……?」
「アノンいなくなったんですか?」
そこにはアノンと全く同じ顔をしているのに…アノンと全く違う雰囲気を纏った女がそこに立っていた。
Y「すいません…間違えました。」
俺がラノンとアノンを見間違えるだなんてどれだけ取り乱してしまっていたのだろう…俺は慌ててラノンの手を離した。
K「アノンがいなくなったんですか!?」
そこにはいつの間にかキヒヤという男が驚いた顔をして立っていた。
Y「俺たちで探すんで…」
L「そのままいなくなったらいいのに…」
ラノンという女は無表情のままボソッとそう呟いた。
Y「は?あんたの妹だろ?あいつ…」
L「だからなんだっていうんですか?ただ、同じ親から生まれただけなのに。」
Y「あいつが家を出たがってた理由がよく分かったよ。」
俺がまた、アノンを探しに出ようとするとキヒヤという男に止められた。
K「俺も探します!!」
Y「いいから。あんたはこの女といろよ。」
K「いや、俺も探し…」
Y「お前のせいでアノンがどれだけ苦しんでると思ってんだよ!!!?いい加減…アノンのこと解放してくれよ…」
俺はアノンの大切な初めてをもらっておきながら、おまけに何度も身体を重ねておきながら…心のどこかでアノンはキヒヤを忘れられてないんじゃないかと思っていた。
俺に抱かれるアノンが俺を見て「好き」そう言うたびにキヒヤに言えなかった告白を俺にしているのではないかと思うと、キヒヤという存在が妬ましく俺はアノンを抱けば抱くほどキヒヤに嫉妬した。
そんな俺はキヒヤにキツイ言葉をそう残すとアノンを探しに戻った。
つづく
俺は一体、何に焦り何にイラついたんだ?
アノンが俺との関係を拒むようになったこと?
アノンに手を伸ばしてそれを振り払われたこと?
キヒヤという男の顔を見てアノンが少し切なそうな目をしたこと?
それとも…シアがアノンにあの事を言おうとしたこと?
おそらく全てにイラついた。
いや、その前に自分だけが幸せになるのが後ろめたくて、アノンに好きだとも付き合おうとも言えずにいた自分自身にイラついた。
そんな自分がさらにイラつき俺は必死でアノンを探した。
風が強く吹きはじめ空を見上げると真っ黒な雲が出てきて、俺を問い詰めるようにジェットコースターの機械音が耳に響く。
Y「やべぇな…早く見つけないと…」
息を切らしながら探していると…
アノンの後ろ姿を見つけた。
俺はそこまで走って行きアノンを捕まえた。
Y「お前なにやってんだよ!こんな人混みの中で急にいなくなったら心配するだろ!?」
アノンの腕を掴みながらそう言いこっちを振り向かせると…
Y「アノン……?」
「アノンいなくなったんですか?」
そこにはアノンと全く同じ顔をしているのに…アノンと全く違う雰囲気を纏った女がそこに立っていた。
Y「すいません…間違えました。」
俺がラノンとアノンを見間違えるだなんてどれだけ取り乱してしまっていたのだろう…俺は慌ててラノンの手を離した。
K「アノンがいなくなったんですか!?」
そこにはいつの間にかキヒヤという男が驚いた顔をして立っていた。
Y「俺たちで探すんで…」
L「そのままいなくなったらいいのに…」
ラノンという女は無表情のままボソッとそう呟いた。
Y「は?あんたの妹だろ?あいつ…」
L「だからなんだっていうんですか?ただ、同じ親から生まれただけなのに。」
Y「あいつが家を出たがってた理由がよく分かったよ。」
俺がまた、アノンを探しに出ようとするとキヒヤという男に止められた。
K「俺も探します!!」
Y「いいから。あんたはこの女といろよ。」
K「いや、俺も探し…」
Y「お前のせいでアノンがどれだけ苦しんでると思ってんだよ!!!?いい加減…アノンのこと解放してくれよ…」
俺はアノンの大切な初めてをもらっておきながら、おまけに何度も身体を重ねておきながら…心のどこかでアノンはキヒヤを忘れられてないんじゃないかと思っていた。
俺に抱かれるアノンが俺を見て「好き」そう言うたびにキヒヤに言えなかった告白を俺にしているのではないかと思うと、キヒヤという存在が妬ましく俺はアノンを抱けば抱くほどキヒヤに嫉妬した。
そんな俺はキヒヤにキツイ言葉をそう残すとアノンを探しに戻った。
つづく
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