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44話
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タカラside
ヒノハちゃんからもユウリちゃんからも俺はこの数年間、惚気を聞かされ続けていた。
ヒノハちゃんはいつもミズキに愛されまくって大切に抱かれているし、ユウリちゃんだってノイルくんは性欲バカだと言いながらも満更でもない顔をしていた。
そんな2人を見ていたら…そりゃ俺だってやっと叶った片想い。
キイチとそういう事がしたいと思ってもおかしくはないと思う。
なのにキイチは酒に酔った時はいつもその勢いで俺にキスをして襲おうとしてきたくせに、想いが通じ合い付き合うことになってからはキスは優しく甘くしてくれるものの…
それ以上のことはしてくる気配がなくて、あの酔った時の盛り具合はどこにいったんだと苛立ちすら覚えていた。
だから、いいタイミングだと思った俺は素直にキイチに言った。
T「…俺は…キイチとなら…シたい…」
それを聞いたキイチの顔は一瞬にして真っ赤に染まり、頭から湯気を出して気絶した。
そんなキイチに少しため息を落とすと周りにいたみんなが俺たちの様子を見て笑っている。
T「もう~笑うなよ~!!」
そう言って俺が拗ねているといつの間にか上の階にある自分の部屋に行っていたノイルくんが戻ってきて俺の前に紙袋を出してきた。
T「なにこれ…」
N「俺からのプレゼント。今夜使えるといいね?家に帰って2人で開けなね。」
ノイルくんは微笑みながらそう言って俺はその紙袋を受け取った。
そのあと俺はミズキとノイルくんに手伝ってもらい気絶したキイチを家に運ぶと2人を見送った。
俺はのぼせて気絶したキイチが早く起きるようにキイチのほっぺをプニプニとつねる。
キイチはうなされているのか首を左右に振って眉間にシワを寄せていた。
T「キイチ…キイチ!!」
あまりにも苦しそうなキイチが可哀想に思えた俺がそう大きな声で呼ぶと、キイチはパッと目を開けて、泣きそうな顔をするとギュッと俺のことを抱きしめた。
T「キイチ…どうしたの…?」
K「また、あの夢見た…タカラくんと付き合うようになってから全然見てなかったのに…」
T「んふふ…大丈夫…大丈夫…」
キイチを落ち着かせるように背中を撫でてあげると落ち着きはじめたキイチから俺はゆっくりと離れた。
T「あ!なんかね?ノイルくんからプレゼントもらったよ!開けてみよう?」
俺がそう言って紙袋を持ちキイチが座るベッドの上に並ぶようにして座ると、俺はその紙袋を開けて中を覗き込んだ。
するとそこに入っていたのは…
T.K「コンドームと…ローション…?」
それを見た俺はドキドキとし顔が赤くなるのがわかり思わずキイチから目を逸らすと、キイチは俺の手を握った。
K「タカラくん…さっきの話なんだけど……」
キイチがそう言うと俺は緊張して微かに手に汗を握る。
K「本当に…いいの…?」
キイチのその言葉に俺が顔を真っ赤にしながら頷くと、キイチは俺を勢いよくギュッと抱きしめ、キスをしようとして勢い余って互いの前歯がぶつかった。
そんな俺たちはケラケラと笑いながらまた、真顔に戻るとゆっくりと唇を重ね…舌を絡め…俺たちは一つになることを求め合った。
お互いこういう経験は初めてで、何をどうしたらいいのか戸惑いながら俺たちは絡み合った。
キイチは一生懸命に愛を身体で表現し、俺は少しの痛みを幸せに感じるそんな初体験で、キイチは俺を抱いたあと俺の胸の中で震えながら泣いていた。
俺はキイチに何か大きなモノを背負わせてしまったのではないかと不安になりキイチに問いかけた。
T「後悔して泣いてるの?」
するとキイチはうわずった声でこう答えた。
K「幸せすぎて…涙と震えが止まらない。」
その言葉を聞いた俺はそんなにも自分がキイチに愛されていたんだということに気づき、ジワっと涙が溢れると、それに気づいたキイチはハッとした顔をして俺の唇を優しく啄むように甘く塞いだ。
つづく
ヒノハちゃんからもユウリちゃんからも俺はこの数年間、惚気を聞かされ続けていた。
ヒノハちゃんはいつもミズキに愛されまくって大切に抱かれているし、ユウリちゃんだってノイルくんは性欲バカだと言いながらも満更でもない顔をしていた。
そんな2人を見ていたら…そりゃ俺だってやっと叶った片想い。
キイチとそういう事がしたいと思ってもおかしくはないと思う。
なのにキイチは酒に酔った時はいつもその勢いで俺にキスをして襲おうとしてきたくせに、想いが通じ合い付き合うことになってからはキスは優しく甘くしてくれるものの…
それ以上のことはしてくる気配がなくて、あの酔った時の盛り具合はどこにいったんだと苛立ちすら覚えていた。
だから、いいタイミングだと思った俺は素直にキイチに言った。
T「…俺は…キイチとなら…シたい…」
それを聞いたキイチの顔は一瞬にして真っ赤に染まり、頭から湯気を出して気絶した。
そんなキイチに少しため息を落とすと周りにいたみんなが俺たちの様子を見て笑っている。
T「もう~笑うなよ~!!」
そう言って俺が拗ねているといつの間にか上の階にある自分の部屋に行っていたノイルくんが戻ってきて俺の前に紙袋を出してきた。
T「なにこれ…」
N「俺からのプレゼント。今夜使えるといいね?家に帰って2人で開けなね。」
ノイルくんは微笑みながらそう言って俺はその紙袋を受け取った。
そのあと俺はミズキとノイルくんに手伝ってもらい気絶したキイチを家に運ぶと2人を見送った。
俺はのぼせて気絶したキイチが早く起きるようにキイチのほっぺをプニプニとつねる。
キイチはうなされているのか首を左右に振って眉間にシワを寄せていた。
T「キイチ…キイチ!!」
あまりにも苦しそうなキイチが可哀想に思えた俺がそう大きな声で呼ぶと、キイチはパッと目を開けて、泣きそうな顔をするとギュッと俺のことを抱きしめた。
T「キイチ…どうしたの…?」
K「また、あの夢見た…タカラくんと付き合うようになってから全然見てなかったのに…」
T「んふふ…大丈夫…大丈夫…」
キイチを落ち着かせるように背中を撫でてあげると落ち着きはじめたキイチから俺はゆっくりと離れた。
T「あ!なんかね?ノイルくんからプレゼントもらったよ!開けてみよう?」
俺がそう言って紙袋を持ちキイチが座るベッドの上に並ぶようにして座ると、俺はその紙袋を開けて中を覗き込んだ。
するとそこに入っていたのは…
T.K「コンドームと…ローション…?」
それを見た俺はドキドキとし顔が赤くなるのがわかり思わずキイチから目を逸らすと、キイチは俺の手を握った。
K「タカラくん…さっきの話なんだけど……」
キイチがそう言うと俺は緊張して微かに手に汗を握る。
K「本当に…いいの…?」
キイチのその言葉に俺が顔を真っ赤にしながら頷くと、キイチは俺を勢いよくギュッと抱きしめ、キスをしようとして勢い余って互いの前歯がぶつかった。
そんな俺たちはケラケラと笑いながらまた、真顔に戻るとゆっくりと唇を重ね…舌を絡め…俺たちは一つになることを求め合った。
お互いこういう経験は初めてで、何をどうしたらいいのか戸惑いながら俺たちは絡み合った。
キイチは一生懸命に愛を身体で表現し、俺は少しの痛みを幸せに感じるそんな初体験で、キイチは俺を抱いたあと俺の胸の中で震えながら泣いていた。
俺はキイチに何か大きなモノを背負わせてしまったのではないかと不安になりキイチに問いかけた。
T「後悔して泣いてるの?」
するとキイチはうわずった声でこう答えた。
K「幸せすぎて…涙と震えが止まらない。」
その言葉を聞いた俺はそんなにも自分がキイチに愛されていたんだということに気づき、ジワっと涙が溢れると、それに気づいたキイチはハッとした顔をして俺の唇を優しく啄むように甘く塞いだ。
つづく
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