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第二章
2-7
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次の日
T「晴れたぁぁぁぁーーーーーーー!!」
テヤサの元気な雄叫びを聞いてみんなはホッとしたような笑顔を浮かべる。
炭をパタパタと仰ぐネネさんに肉をせっせと焼くジラさんとヨイさん。
そしてその焼けた肉を小鳥に餌付けするかのようにテヤサに持って行くミニさん。
足を捻挫したテヤサはお気に入りの麦わら帽子をかぶり、ちょこんとイスに座って優雅に肉が焼けるのを皿と箸を持って待つ…
その光景はまるで…姫…いや殿か?
俺とヒナタはんは少し離れた所で2人並んで誰かさんの大好きなラーメンをまた今日も作る。
H「おたくの恋人さん…うちの恋人をパシらせてるんだけど…アレどうにかならない?ミニは俺に厳しいのにテヤサには甘いから。」
K「あれは俺が言っても聞きませんよ。あれはテヤサがパシらせてるんじゃなくてミニさん自らテヤサの面倒みてるんですから。おかげで俺の役目がなくなってこっちこそ迷惑です。あの2人…男と女なのにほんと…親友って言葉がピッタリですよね。」
俺が箸で麺を混ぜながらそうヒナタさんに言い返すと、麦わら帽子を風に飛ばされそうになったテヤサと目が合い、ニコッと俺が微笑むとテヤサは俺に嬉しそうに手を振る。
H「テヤサご機嫌だね…昨日はさぞかし燃えたんでしょうね。」
K「そりゃ元カレとアレやコレやあった後なんでね…燃えない訳がないですよね。怪我してなかったら容赦しなかったですけど、一応怪我人なんでほどほどにしときましたけど。」
H「テヤサに過保護なミニが知ったらお前…ボコボコだろうな。最近ミニ、キックボクシングはじめたんだよ。気をつけてね。」
K「ボコボコで済んだら良いですけど…命が危ういですね。」
俺たちがそう話していると可愛い笑顔を向けた俺の愛しい恋人が俺を呼ぶ。
T「キオ~ヒナタ~ラーメンまだぁ~!?」
K「もう出来たよ~!」
H「今そっち行く~!」
T「みんなで写真撮ろう~!!早く~!!」
ウキウキしたテヤサはまるで子供のように肩を上げて腕をワクワクとさせている。
俺はテヤサの横に立ち、屈んで肩を抱くとテヤサが俺の肩に頭を預ける。
N「えっと…タイマーにして…これどこ押すの?」
M「ネネそこじゃない!!あ!三脚が折れる!ちょっとーーー!!」
ミニさんの叫び声が響くとネネさんはウキャウキャと笑いながら俺たちの元に走ってくる。
J「ちゃんと出来たのか?」
N「出来ました!」
Y「壊してねぇだろな?」
N「壊してませんよ!」
H「あ!もうすぐだよ!」
M「ハイ!チーズ!」
ミニさんのタイミングの良い掛け声によって俺たちはポーズをとると…
横にいたテヤサは俺の頬にチュッとキスをした。
俺たちに気付いてないみんなは撮り終えた写真を見に三脚へと駆け寄り、俺たちふたりは微笑み合う。
K「みんなびっくりするかもねw」
T「俺たちだけチュウしてラブラブw」
2人でこっそりとそう話していると…
H「ちょっとネネちゃん!逆光じゃんか!!」
N「えぇぇぇ!?ごめぇぇえ~ん!!」
M「もうこれ見てw」
ミニさんが持ってきたカメラを見ると…
K「何も写ってないw」
T「これも良い思い出だねw」
1つのカメラを7人で覗き込み、それを見た俺たちの笑い声が晴れ渡る空に響き渡る。
そして、俺はみんなの目を盗んで眩しい太陽に照らされながらテヤサの可愛い頬にチュウとキスをするんだ。
晴れ渡る空も俺たちの思い出の一部となるように…
おわり
T「晴れたぁぁぁぁーーーーーーー!!」
テヤサの元気な雄叫びを聞いてみんなはホッとしたような笑顔を浮かべる。
炭をパタパタと仰ぐネネさんに肉をせっせと焼くジラさんとヨイさん。
そしてその焼けた肉を小鳥に餌付けするかのようにテヤサに持って行くミニさん。
足を捻挫したテヤサはお気に入りの麦わら帽子をかぶり、ちょこんとイスに座って優雅に肉が焼けるのを皿と箸を持って待つ…
その光景はまるで…姫…いや殿か?
俺とヒナタはんは少し離れた所で2人並んで誰かさんの大好きなラーメンをまた今日も作る。
H「おたくの恋人さん…うちの恋人をパシらせてるんだけど…アレどうにかならない?ミニは俺に厳しいのにテヤサには甘いから。」
K「あれは俺が言っても聞きませんよ。あれはテヤサがパシらせてるんじゃなくてミニさん自らテヤサの面倒みてるんですから。おかげで俺の役目がなくなってこっちこそ迷惑です。あの2人…男と女なのにほんと…親友って言葉がピッタリですよね。」
俺が箸で麺を混ぜながらそうヒナタさんに言い返すと、麦わら帽子を風に飛ばされそうになったテヤサと目が合い、ニコッと俺が微笑むとテヤサは俺に嬉しそうに手を振る。
H「テヤサご機嫌だね…昨日はさぞかし燃えたんでしょうね。」
K「そりゃ元カレとアレやコレやあった後なんでね…燃えない訳がないですよね。怪我してなかったら容赦しなかったですけど、一応怪我人なんでほどほどにしときましたけど。」
H「テヤサに過保護なミニが知ったらお前…ボコボコだろうな。最近ミニ、キックボクシングはじめたんだよ。気をつけてね。」
K「ボコボコで済んだら良いですけど…命が危ういですね。」
俺たちがそう話していると可愛い笑顔を向けた俺の愛しい恋人が俺を呼ぶ。
T「キオ~ヒナタ~ラーメンまだぁ~!?」
K「もう出来たよ~!」
H「今そっち行く~!」
T「みんなで写真撮ろう~!!早く~!!」
ウキウキしたテヤサはまるで子供のように肩を上げて腕をワクワクとさせている。
俺はテヤサの横に立ち、屈んで肩を抱くとテヤサが俺の肩に頭を預ける。
N「えっと…タイマーにして…これどこ押すの?」
M「ネネそこじゃない!!あ!三脚が折れる!ちょっとーーー!!」
ミニさんの叫び声が響くとネネさんはウキャウキャと笑いながら俺たちの元に走ってくる。
J「ちゃんと出来たのか?」
N「出来ました!」
Y「壊してねぇだろな?」
N「壊してませんよ!」
H「あ!もうすぐだよ!」
M「ハイ!チーズ!」
ミニさんのタイミングの良い掛け声によって俺たちはポーズをとると…
横にいたテヤサは俺の頬にチュッとキスをした。
俺たちに気付いてないみんなは撮り終えた写真を見に三脚へと駆け寄り、俺たちふたりは微笑み合う。
K「みんなびっくりするかもねw」
T「俺たちだけチュウしてラブラブw」
2人でこっそりとそう話していると…
H「ちょっとネネちゃん!逆光じゃんか!!」
N「えぇぇぇ!?ごめぇぇえ~ん!!」
M「もうこれ見てw」
ミニさんが持ってきたカメラを見ると…
K「何も写ってないw」
T「これも良い思い出だねw」
1つのカメラを7人で覗き込み、それを見た俺たちの笑い声が晴れ渡る空に響き渡る。
そして、俺はみんなの目を盗んで眩しい太陽に照らされながらテヤサの可愛い頬にチュウとキスをするんだ。
晴れ渡る空も俺たちの思い出の一部となるように…
おわり
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