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50話
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ジュンサクサイド
ゆっくりと振り返るとそこにはセイジ先生とマモルさんが立っていた。
I「セイジ先生そんな恩着せがましい言い方しなくても…ジュンサクくんだってテイヤのこと守るもんね?」
J「はい!もちろんです!」
S「頼りにならんな。俺がテイヤを守る。イズミ先生はそもそもジュンサクに甘いんですよ。」
I「だって可愛いし顔がどタイプなんだもん。」
S「はぁ!?だから俺以外の男を可愛いとかどタイプとか言うなって。」
I「可愛い顔の男がタイプなんだもん仕方ない。」
S「よくも俺の前で他の男を可愛いって!タイプって!家に帰ったら覚えろよ!?」
M「セイジ先生?テイヤには俺がいるんでセイジ先生はイズミ先生と幸せにやっててください。」
S「なにをいうテイヤは俺が!!」
M「いや俺が!!」
I「だ!か!ら!テイヤにはジュンサクがいるってば!!もう、この2人は放って置いてはやくテイヤとジュンサクは帰ってお祝いしなさい!!ジュンサク、今日が誕生日でしょ!!」
イズミ先生に言われてはじめて俺も気づいた。
今日が自分の誕生日だってことに。
テイヤくんのことで頭がいっぱい過ぎて自分の誕生日のことなんてすっかり忘れていた。
T「ジュンサク…今日誕生日なの?俺…ジュンサクに誕生日聞くの…ずっと忘れてた…」
テイヤくんは気まずそうに笑いながら俺の手握る。
するとセイジ先生とマモルさんが前のめりに俺を睨むので、その間にイズミ先生が割って入り2人を押さえた。
I「早く行って!!マモルとセイジ先生は私が捕まえておくから!!」
J「行こう!!」
T「うん!!」
S「こら待てぇーーーい!!」
M「お兄様の言うことは絶対だろこの野郎!!」
2人の叫び声をよそに俺はテイヤくんと手を繋いで校庭を全力疾走する。
転びそうになるテイヤくんの手をギュッと自分の方へと引き寄せるとテイヤくんはえへへっと笑う。
そして、俺たちが初めてキスをしたあの公園まで着くと、テイヤくんは初めて会ったあの日のようにしゃがみ込む。
T「もう~ジュンサク、早すぎだって~!!」
J「またお姫様抱っこしてあげるよ?あの時みたいに。」
そう言ってテイヤくんを抱えようとすると、テイヤくんは俺の胸を押してそれを拒んだ。
J「…テイヤくん?」
T「ジュンサク…今日誕生日なんだろ?」
J「そう…だけど…」
T「俺…プレゼント何も用意してないから…」
J「そんなのいらないよ。こうして俺のそばにテイヤくんがいてくれたらそれでいい。」
T「俺がプレゼントしたいんだ…」
J「テイヤくん…」
T「俺のこともらってくれる?」
J「え…?」
T「俺の全てをジュンペイにあげる。」
テイヤくんはそう言って俺の唇に自分の唇を重ねた。
つづく
ゆっくりと振り返るとそこにはセイジ先生とマモルさんが立っていた。
I「セイジ先生そんな恩着せがましい言い方しなくても…ジュンサクくんだってテイヤのこと守るもんね?」
J「はい!もちろんです!」
S「頼りにならんな。俺がテイヤを守る。イズミ先生はそもそもジュンサクに甘いんですよ。」
I「だって可愛いし顔がどタイプなんだもん。」
S「はぁ!?だから俺以外の男を可愛いとかどタイプとか言うなって。」
I「可愛い顔の男がタイプなんだもん仕方ない。」
S「よくも俺の前で他の男を可愛いって!タイプって!家に帰ったら覚えろよ!?」
M「セイジ先生?テイヤには俺がいるんでセイジ先生はイズミ先生と幸せにやっててください。」
S「なにをいうテイヤは俺が!!」
M「いや俺が!!」
I「だ!か!ら!テイヤにはジュンサクがいるってば!!もう、この2人は放って置いてはやくテイヤとジュンサクは帰ってお祝いしなさい!!ジュンサク、今日が誕生日でしょ!!」
イズミ先生に言われてはじめて俺も気づいた。
今日が自分の誕生日だってことに。
テイヤくんのことで頭がいっぱい過ぎて自分の誕生日のことなんてすっかり忘れていた。
T「ジュンサク…今日誕生日なの?俺…ジュンサクに誕生日聞くの…ずっと忘れてた…」
テイヤくんは気まずそうに笑いながら俺の手握る。
するとセイジ先生とマモルさんが前のめりに俺を睨むので、その間にイズミ先生が割って入り2人を押さえた。
I「早く行って!!マモルとセイジ先生は私が捕まえておくから!!」
J「行こう!!」
T「うん!!」
S「こら待てぇーーーい!!」
M「お兄様の言うことは絶対だろこの野郎!!」
2人の叫び声をよそに俺はテイヤくんと手を繋いで校庭を全力疾走する。
転びそうになるテイヤくんの手をギュッと自分の方へと引き寄せるとテイヤくんはえへへっと笑う。
そして、俺たちが初めてキスをしたあの公園まで着くと、テイヤくんは初めて会ったあの日のようにしゃがみ込む。
T「もう~ジュンサク、早すぎだって~!!」
J「またお姫様抱っこしてあげるよ?あの時みたいに。」
そう言ってテイヤくんを抱えようとすると、テイヤくんは俺の胸を押してそれを拒んだ。
J「…テイヤくん?」
T「ジュンサク…今日誕生日なんだろ?」
J「そう…だけど…」
T「俺…プレゼント何も用意してないから…」
J「そんなのいらないよ。こうして俺のそばにテイヤくんがいてくれたらそれでいい。」
T「俺がプレゼントしたいんだ…」
J「テイヤくん…」
T「俺のこともらってくれる?」
J「え…?」
T「俺の全てをジュンペイにあげる。」
テイヤくんはそう言って俺の唇に自分の唇を重ねた。
つづく
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