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45話
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ジュンサクサイド
始業式
学校に向かう通学路を歩きながら今日もマモルさんは俺を励まし慰める。
M「ジュンサク、あんまり自分を責めるな。テイヤも怖いんだよ…あんな事お前に知られたくなかった事だろうから…もう少し時間が必要なんだ。」
J「…でも、俺は…そんな事知っても今まで通りテイヤくんへの気持ちは何も変わらないのに…」
M「変わるよ。俺だって変わった。いや…ジュンサクは…変わらなきゃダメなんだよ…」
J「え……」
M「強くなれ…俺が安心してお前にテイヤを任せられるほど…身も心も強くなるんだ…今のジュンサクじゃ…まだダメなんだよ。」
マモルさんはそういうと俺の肩に力強くポンッと手を置き、俺を追い越して1人先に学校へと向かった。
校門をくぐると登校する俺を待っていたのかイズミ先生がいた。
I「ジュンサクくん、おはよう。ちょっといいかな話があるの。」
J「はい…」
俺は教室に荷物を置くとイズミ先生のいるカウンセリング室へと向かう。
そこには白衣に丸メガネをかけたイズミ先生が座っていた。
I「遅いよ~待ちくたびれちゃった。」
俺は中へ入るとイズミ先生と対面の椅子に座った。
すると、イズミ先生は俺の前にアイスココアを出してくれた。
I「このアイスココアはね?他の生徒には出さない特別なココアなの。」
J「へぇ…いただきます。」
俺がクルクルとストローでアイスココアを混ぜ飲むと、それは甘くて優しいほんのりと苦い味がした。
I「これを飲んだのはテイヤとジュンサクくんだけ…」
イズミ先生の口から出たテイヤくんの名前に胸がザクと痛み手が震えた。
I「本当はね?放課後にしようと思ったんだけど…そのままの気持ちで始業式にでたらジュンサクくんが壊れてしまうんじゃないかと思って心配で朝にしたの。ごめんね?」
J「いえ…」
I「ねぇ、ジュンサクくん…辛いなら辛いって言っていいんだよ?私は全部知ってるの…今回のこともテイヤ本人から連絡あった。あの事件以降…テイヤとも何度も会ってる。」
J「テイヤくんと…会ってるんですか?」
I「うん…カウンセリングしにお家に行ってる。人はね辛さを隠して生きていくと芯の脆い人間になってしまうの。辛らさを認めて受け入れてこそ強くなれる…ジュンサクくんは…今の気持ち…どうなのか先生に話してくれない?」
なにが起きたのか分からなかった…
先生の話をただ、聞いていただけなのに…
気付いたら涙が滝のように流れていて、俺の手の甲は自分の涙でぐちょぐちょに濡れていた。
イズミ先生が俺の横にきてそっと抱きしめてくれた…
その温もりがまた、俺の涙腺を刺激して震わせた。
I「始業式は気にしなくていいからね…私からセイジ先生に伝えておくから…今はその自分の気持ちとしっかり向き合いなさい。」
イズミ先生のその言葉がなんとか堪えていた想いが爆発してもう、涙が止まることなんてなくて…
俺はただ何も言葉に出来ず涙だけを流した。
そんな俺をイズミ先生はずっとそばで支えてくれて、何かを言うわけでもなくずっと背中をさすってくれた。
J「すいませんでした…」
I「ジュンサクくんが謝ることなんてひとつもないんだよ?大丈夫…ジュンサクくんもテイヤも大丈夫だから…ね?」
イズミ先生はそう言って俺の涙をそっと拭いてくれた。
つづく
始業式
学校に向かう通学路を歩きながら今日もマモルさんは俺を励まし慰める。
M「ジュンサク、あんまり自分を責めるな。テイヤも怖いんだよ…あんな事お前に知られたくなかった事だろうから…もう少し時間が必要なんだ。」
J「…でも、俺は…そんな事知っても今まで通りテイヤくんへの気持ちは何も変わらないのに…」
M「変わるよ。俺だって変わった。いや…ジュンサクは…変わらなきゃダメなんだよ…」
J「え……」
M「強くなれ…俺が安心してお前にテイヤを任せられるほど…身も心も強くなるんだ…今のジュンサクじゃ…まだダメなんだよ。」
マモルさんはそういうと俺の肩に力強くポンッと手を置き、俺を追い越して1人先に学校へと向かった。
校門をくぐると登校する俺を待っていたのかイズミ先生がいた。
I「ジュンサクくん、おはよう。ちょっといいかな話があるの。」
J「はい…」
俺は教室に荷物を置くとイズミ先生のいるカウンセリング室へと向かう。
そこには白衣に丸メガネをかけたイズミ先生が座っていた。
I「遅いよ~待ちくたびれちゃった。」
俺は中へ入るとイズミ先生と対面の椅子に座った。
すると、イズミ先生は俺の前にアイスココアを出してくれた。
I「このアイスココアはね?他の生徒には出さない特別なココアなの。」
J「へぇ…いただきます。」
俺がクルクルとストローでアイスココアを混ぜ飲むと、それは甘くて優しいほんのりと苦い味がした。
I「これを飲んだのはテイヤとジュンサクくんだけ…」
イズミ先生の口から出たテイヤくんの名前に胸がザクと痛み手が震えた。
I「本当はね?放課後にしようと思ったんだけど…そのままの気持ちで始業式にでたらジュンサクくんが壊れてしまうんじゃないかと思って心配で朝にしたの。ごめんね?」
J「いえ…」
I「ねぇ、ジュンサクくん…辛いなら辛いって言っていいんだよ?私は全部知ってるの…今回のこともテイヤ本人から連絡あった。あの事件以降…テイヤとも何度も会ってる。」
J「テイヤくんと…会ってるんですか?」
I「うん…カウンセリングしにお家に行ってる。人はね辛さを隠して生きていくと芯の脆い人間になってしまうの。辛らさを認めて受け入れてこそ強くなれる…ジュンサクくんは…今の気持ち…どうなのか先生に話してくれない?」
なにが起きたのか分からなかった…
先生の話をただ、聞いていただけなのに…
気付いたら涙が滝のように流れていて、俺の手の甲は自分の涙でぐちょぐちょに濡れていた。
イズミ先生が俺の横にきてそっと抱きしめてくれた…
その温もりがまた、俺の涙腺を刺激して震わせた。
I「始業式は気にしなくていいからね…私からセイジ先生に伝えておくから…今はその自分の気持ちとしっかり向き合いなさい。」
イズミ先生のその言葉がなんとか堪えていた想いが爆発してもう、涙が止まることなんてなくて…
俺はただ何も言葉に出来ず涙だけを流した。
そんな俺をイズミ先生はずっとそばで支えてくれて、何かを言うわけでもなくずっと背中をさすってくれた。
J「すいませんでした…」
I「ジュンサクくんが謝ることなんてひとつもないんだよ?大丈夫…ジュンサクくんもテイヤも大丈夫だから…ね?」
イズミ先生はそう言って俺の涙をそっと拭いてくれた。
つづく
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