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31話
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ジュンサクサイド
通知表を見た瞬間…
絶対、マモルさんになんか言われる。
そう思いずっと頭の中はやばい。どうしよう。そんなことばかり考えていた。
だけどやはり俺も年頃の男の子…
汗ばむテイヤくんの身体にまとわりつくシャツを見ればドキドキするしムラムラする。
何度かテイヤくんに迫ってみたけど、テイヤくんにうまく交わされ続けていた俺…
夏休みになったし…今度こそは…
テイヤくんにエネルギーチャージしてもらってから勉強がんばろ!!
そんな甘い考えから俺は少し怖がる大好きなテイヤくんに手を出した。
しかし…全て見透かされていた。
鬼の監視人…マモルさんに…。
見事に痛い傷口をグリグリと金棒で散々えぐられ塩を塗られたあと、テイヤくんを小脇に抱えマモルさんは帰って行った。
J「あぁ~もうマジ最悪!!なんで俺勉強出来ねぇんだよ!!」
壁から伝い落ちるように床に座り頭を抱えていると
ピンポーン
また、インターホンがなった。
俺はまた、マモルさんが説教にきたんだと思いながら玄関の扉を開けるとそこにいたのは…
J「え…セイジ先生!?」
担任のセイジ先生が眼鏡を光らせて立っていた。
S「家庭訪問だ。」
J「え…え!?ちょっ…ちょっと先生!!」
先生の体は俺よりはるかにデカく、靴を脱いで入ってくる先生を止めようとしても、さすがに俺でも止められない。
そして、先生は俺のリビングに落ちてあったテイヤくんのネクタイを拾い上げ眼鏡を光らせた。
S「これは…なんだ…?」
J「えっと…ネネクタイです…」
S「なぜ3年生の学年色のネクタイがここにある?」
そう我が校はすぐに学年が分かるよう名札の色とネクタイの色で学年色が決まっている。
J「いや…そ…それは…たまたま道に落ちてたんで…拾って…」
そういうとセイジ先生は俺を真顔のまま見つめた。
S「ここにテイヤの名前が書かれてあるが?お前は俺に息の根を止められたいのか?」
終わった。
J「す…すいません…脱がせるために俺がネクタイを外しました。」
S「素直でよろしい。まぁ、事に及ぶ前にマモルが連れて帰っただろ?」
J「え…なんで知ってるんですか…?」
S「マモルに頼まれて来たからな?お前の学力じゃ学校の補習だけじゃ単位は取れない。特別の補習としてこの2週間の補習期間!!先生が泊まり込みで教えてやるからな!!感謝しろ!!それもこれも生徒会長であるマモルの頼みだからな!!」
J「あ…ありがとうございます…」
よ…余計なこと…
そして、セイジ先生はテーブルの上にあるお菓子やらゲームやらを腕で一気にカシャ!!っと横の床に落としそこにあらゆる教科書と参考書を並べていく。
S「いいか?テイヤはな?俺にとっても可愛くて愛しくて愛してやまない大切なかけがえのない教え子だ。そんな愛されるために生まれてきたような天使のテイヤをお前みたいな赤点オンパレードの男と付き合わせておくわけにはいかねぇ…補習1教科でもクリア出来なかったらテイヤと別れろ。いや、別れさせる。分かったな?」
そう言ったセイジ先生の目はまるでサイコパスのような鋭い目をしていて、すでに俺はその目でもう何回か刺されたような痛みがあった。
J「は…はい…。」
S「声が小さい!!!!」
セイジ先生の声で思わず背筋がピーンと伸び俺は正座をした。
J「はいっ!!!!」
S「よし…これからの2週間…生き地獄だと思え…」
そう言ってニヤッと笑ったセイジ先生を見て俺は半分気絶しながらその笑顔にガッチガチの苦笑いで返した。
そうして俺はこれから始まる2週間の補習期間…
セイジ先生と泊まり込みで勉強する事になった。
つづく
通知表を見た瞬間…
絶対、マモルさんになんか言われる。
そう思いずっと頭の中はやばい。どうしよう。そんなことばかり考えていた。
だけどやはり俺も年頃の男の子…
汗ばむテイヤくんの身体にまとわりつくシャツを見ればドキドキするしムラムラする。
何度かテイヤくんに迫ってみたけど、テイヤくんにうまく交わされ続けていた俺…
夏休みになったし…今度こそは…
テイヤくんにエネルギーチャージしてもらってから勉強がんばろ!!
そんな甘い考えから俺は少し怖がる大好きなテイヤくんに手を出した。
しかし…全て見透かされていた。
鬼の監視人…マモルさんに…。
見事に痛い傷口をグリグリと金棒で散々えぐられ塩を塗られたあと、テイヤくんを小脇に抱えマモルさんは帰って行った。
J「あぁ~もうマジ最悪!!なんで俺勉強出来ねぇんだよ!!」
壁から伝い落ちるように床に座り頭を抱えていると
ピンポーン
また、インターホンがなった。
俺はまた、マモルさんが説教にきたんだと思いながら玄関の扉を開けるとそこにいたのは…
J「え…セイジ先生!?」
担任のセイジ先生が眼鏡を光らせて立っていた。
S「家庭訪問だ。」
J「え…え!?ちょっ…ちょっと先生!!」
先生の体は俺よりはるかにデカく、靴を脱いで入ってくる先生を止めようとしても、さすがに俺でも止められない。
そして、先生は俺のリビングに落ちてあったテイヤくんのネクタイを拾い上げ眼鏡を光らせた。
S「これは…なんだ…?」
J「えっと…ネネクタイです…」
S「なぜ3年生の学年色のネクタイがここにある?」
そう我が校はすぐに学年が分かるよう名札の色とネクタイの色で学年色が決まっている。
J「いや…そ…それは…たまたま道に落ちてたんで…拾って…」
そういうとセイジ先生は俺を真顔のまま見つめた。
S「ここにテイヤの名前が書かれてあるが?お前は俺に息の根を止められたいのか?」
終わった。
J「す…すいません…脱がせるために俺がネクタイを外しました。」
S「素直でよろしい。まぁ、事に及ぶ前にマモルが連れて帰っただろ?」
J「え…なんで知ってるんですか…?」
S「マモルに頼まれて来たからな?お前の学力じゃ学校の補習だけじゃ単位は取れない。特別の補習としてこの2週間の補習期間!!先生が泊まり込みで教えてやるからな!!感謝しろ!!それもこれも生徒会長であるマモルの頼みだからな!!」
J「あ…ありがとうございます…」
よ…余計なこと…
そして、セイジ先生はテーブルの上にあるお菓子やらゲームやらを腕で一気にカシャ!!っと横の床に落としそこにあらゆる教科書と参考書を並べていく。
S「いいか?テイヤはな?俺にとっても可愛くて愛しくて愛してやまない大切なかけがえのない教え子だ。そんな愛されるために生まれてきたような天使のテイヤをお前みたいな赤点オンパレードの男と付き合わせておくわけにはいかねぇ…補習1教科でもクリア出来なかったらテイヤと別れろ。いや、別れさせる。分かったな?」
そう言ったセイジ先生の目はまるでサイコパスのような鋭い目をしていて、すでに俺はその目でもう何回か刺されたような痛みがあった。
J「は…はい…。」
S「声が小さい!!!!」
セイジ先生の声で思わず背筋がピーンと伸び俺は正座をした。
J「はいっ!!!!」
S「よし…これからの2週間…生き地獄だと思え…」
そう言ってニヤッと笑ったセイジ先生を見て俺は半分気絶しながらその笑顔にガッチガチの苦笑いで返した。
そうして俺はこれから始まる2週間の補習期間…
セイジ先生と泊まり込みで勉強する事になった。
つづく
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