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22話

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ジュンサクサイド

体育会が終わり、テイヤくんと一緒に帰ると家の前で俺はテイヤくんに問いかける。


J「テイヤくん…俺の家による?」

T「え…あ…うん////」


俺の家なんて何度も来てるのにテイヤくんが肩をすくめて照れるから、俺まで恥ずかしくなりドキドキしながら家へと入った。


テイヤくんはいつもの場所に座り、俺もその横に座るとなんだか空気がぎこちなくて、俺はその空気を変えようとテイヤくんに手を伸ばすと、テイヤくんがビクッと身体を跳ねさせる。


J「あ…ごめん…嫌だった?」

T「そうじゃなくて…ちょっとびっくりしただけ…」


テイヤくんはそう言って笑うから、俺はテイヤくんの顎を持って俺の方に向けると、その唇にそっと自分の唇を重ねた。


テイヤくんの柔らかい唇に夢中になる俺はゆっくりと舌を使いテイヤくんの唇をこじ開ける。


あの日から…


俺がテイヤくんといつもキス以上のことをしようとすると…


なぜかテイヤくんはいつも何かを誤魔化すようにしてそれ以上の関係をそれとなく拒んんでいた。


まだ早いからなんて言っていたテイヤくんだが、そこから関係を進ませようとする気配は全くなかった。


怖いのかな…不安なのかな…


俺もそう思って無理やりテイヤくんに迫るようなことはしなかったが…


もしかしたら今日が絶好のチャンスかもしれない。


体育会で頑張ったご褒美としてテイヤくんから…


そんな事を頭の中で考えながらチュ…チュ…と音を立ててそっと制服の隙間からテイヤくんの背中を撫でると、テイヤくんが慌てて俺の胸を押して離れた。


J「テイヤくん?」

T「体育会で汗かいて…汗臭いから…」


あまりに可愛らしい答えに俺はつい、笑みが溢れる。


J「そんなの気にしないよ?俺だってそうだし…」

T「ジュンサクはいいだよ。俺はジュンサクの匂いが好きだから。」

J「俺だってそうだよ?」

T「そうかもしれないけど…でも…その…やっぱり…お風呂はいりたいかも…」


テイヤくんのその言葉に顔を赤くするのは俺の方で思わず心臓が踊り出し苦しくなる。


そんな俺の様子をテイヤくんは心配そうに見つめて顔を覗き込んだ。


T「え?ジュンサク?大丈夫?」

J「だ…大丈夫です…お風呂の準備してきます…」


そう言って立ち上がり振り返ると、いつの間にか俺の家の暗証番号を解読したマモルさんが仁王立ちをしていた。


M「帰ってくるの遅いと思ったら!!何考えてんの!?一緒にお風呂なんて許しません!!帰るよ!!今から家族でレストラン行くよ!!」 


T「わぁぁあぁぁぁあぁぁあ!一緒に入るとは言ってないのにぃーーージュンサクーーーまた後で連絡するーーー!!」

K「い…いってらっしゃい…」


鼻息荒めの赤鬼マモルさんによって俺の愛しいテイヤくんは回収されていき…


俺は1人寂しくコンビニ弁当を食べた。


はぁ…まだ俺だけのテイヤくんになるには道のりは長そうだな…


つづく
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