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27話
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トモヤside
ジョウの唇を塞ぎそのままジョウの膝に跨ると、ジョウは驚いていたのにその顔はすぐに男の目になって俺を受け止める。
夢中になってジョウの唇を塞いでいた俺は、息を乱しながらゆっくりとジョウから離れると、ジョウは俺の首筋から鎖骨にかけて唇を這わせる。
その度にジョウの吐息と唇の感触で俺はゾクゾクとし全身に鳥肌が立った。
J「気持ち悪い…?」
T「え?」
J「鳥肌立ってるから…」
T「んふふふ…このゾワゾワは気持ちよくて…」
俺がそう言うとジョウは嬉しそうに微笑み、俺のセーターを捲り上げると俺の体に唇を這わせる。
それと同時に初めて感じた温かい舌の感触に思わず声が出てしまうと俺の手はジョウの後頭部に回っていた。
T「………これ…やだ……」
口ではそう言いながらもあまりの気持ち良さからジョウに夢中になって体を押し付ける。
すると、ジョウは俺の腰を持ち舌から唾液の糸を引かせてゆっくりと身体を離させた。
ジョウの舌の感触がなくなり寂しさが募り、ジョウを見つめるとジョウはニコッと笑いまた、俺の唇を塞いで俺を抱えたまま立ち上がるとベッドの方へと歩き出す。
自分と同じほどの体格である俺を最も簡単に抱き上げてしまうジョウは力持ちだな…なんて思いながら俺もジョウの唇に吸い付くと、ゆっくりとベッドにおろされ俺はジョウに組み敷かれた。
J「初めての相手が…男の俺で本当にいいんですか?」
ジョウは俺を見つめながら頬を撫でてそう問いかける。
T「うん……でもちょっとだけ…怖い……」
俺が素直にそう言うとジョウは俺のおでこにチュウとキスをした。
J「俺も怖いです。好きな人を抱くのは初めてなので……」
ジョウはそう言うと俺の瞼から頬、鼻先にキスを落とし唇をじっと見つめる。
なかなかキスをしてくれないジョウがもどかしくて、俺が少し頭を上げてジョウの唇を塞ごうとすると、ジョウも同じタイミングで俺の唇を塞ぎ、俺達の唇は奥深くまで塞がった。
あんな快感は今まで味わったことはないと思う。
自分の身体が壊れてしまうんじゃないかと思うほど何度も襲ってくる快感に溺れ、汗を流し息を乱したジョウにしがみ付いていると、とてつもない幸福感と共に意識を飛ばした。
ぼんやりとした頭の中、微かに目を開けると俺の身体は心地よい温もりに包まれていて、それは布団だけのおかげではなく俺の身体をジョウが後ろからギュッと大切な宝物のように包み込んでいるからだと気付いた。
ジョウは俺のうなじや首筋、背中に唇を這わせていて、くすぐったい俺はクスクスと笑う。
J「ん?起きた?」
T「うん…寝てる間にクリスマス…終わっちゃったね?」
俺が寝そべったまま窓から見える月を見上げると雪がチラチラと舞っていてジョウは俺の肩にチュウとキスをする。
T「サンタさん来なかったな…」
J「俺がトモヤさんのサンタさんになりましょうか?」
T「んふふw もう~なにそれw」
J「俺がサンタクロースじゃ不満?w」
俺はそんなむず痒くなるような冗談をいうジョウにクスッと笑いクルッと寝返りを打つ。
不思議と初対面の時はあんなにもゾワゾワとしていたジョウのキザなセリフが、可愛く感じ愛おしささえ覚える俺は、モゾモゾとしながらジョウの胸の中にすり寄ってゆっくりと瞳を閉じた。
つづく
ジョウの唇を塞ぎそのままジョウの膝に跨ると、ジョウは驚いていたのにその顔はすぐに男の目になって俺を受け止める。
夢中になってジョウの唇を塞いでいた俺は、息を乱しながらゆっくりとジョウから離れると、ジョウは俺の首筋から鎖骨にかけて唇を這わせる。
その度にジョウの吐息と唇の感触で俺はゾクゾクとし全身に鳥肌が立った。
J「気持ち悪い…?」
T「え?」
J「鳥肌立ってるから…」
T「んふふふ…このゾワゾワは気持ちよくて…」
俺がそう言うとジョウは嬉しそうに微笑み、俺のセーターを捲り上げると俺の体に唇を這わせる。
それと同時に初めて感じた温かい舌の感触に思わず声が出てしまうと俺の手はジョウの後頭部に回っていた。
T「………これ…やだ……」
口ではそう言いながらもあまりの気持ち良さからジョウに夢中になって体を押し付ける。
すると、ジョウは俺の腰を持ち舌から唾液の糸を引かせてゆっくりと身体を離させた。
ジョウの舌の感触がなくなり寂しさが募り、ジョウを見つめるとジョウはニコッと笑いまた、俺の唇を塞いで俺を抱えたまま立ち上がるとベッドの方へと歩き出す。
自分と同じほどの体格である俺を最も簡単に抱き上げてしまうジョウは力持ちだな…なんて思いながら俺もジョウの唇に吸い付くと、ゆっくりとベッドにおろされ俺はジョウに組み敷かれた。
J「初めての相手が…男の俺で本当にいいんですか?」
ジョウは俺を見つめながら頬を撫でてそう問いかける。
T「うん……でもちょっとだけ…怖い……」
俺が素直にそう言うとジョウは俺のおでこにチュウとキスをした。
J「俺も怖いです。好きな人を抱くのは初めてなので……」
ジョウはそう言うと俺の瞼から頬、鼻先にキスを落とし唇をじっと見つめる。
なかなかキスをしてくれないジョウがもどかしくて、俺が少し頭を上げてジョウの唇を塞ごうとすると、ジョウも同じタイミングで俺の唇を塞ぎ、俺達の唇は奥深くまで塞がった。
あんな快感は今まで味わったことはないと思う。
自分の身体が壊れてしまうんじゃないかと思うほど何度も襲ってくる快感に溺れ、汗を流し息を乱したジョウにしがみ付いていると、とてつもない幸福感と共に意識を飛ばした。
ぼんやりとした頭の中、微かに目を開けると俺の身体は心地よい温もりに包まれていて、それは布団だけのおかげではなく俺の身体をジョウが後ろからギュッと大切な宝物のように包み込んでいるからだと気付いた。
ジョウは俺のうなじや首筋、背中に唇を這わせていて、くすぐったい俺はクスクスと笑う。
J「ん?起きた?」
T「うん…寝てる間にクリスマス…終わっちゃったね?」
俺が寝そべったまま窓から見える月を見上げると雪がチラチラと舞っていてジョウは俺の肩にチュウとキスをする。
T「サンタさん来なかったな…」
J「俺がトモヤさんのサンタさんになりましょうか?」
T「んふふw もう~なにそれw」
J「俺がサンタクロースじゃ不満?w」
俺はそんなむず痒くなるような冗談をいうジョウにクスッと笑いクルッと寝返りを打つ。
不思議と初対面の時はあんなにもゾワゾワとしていたジョウのキザなセリフが、可愛く感じ愛おしささえ覚える俺は、モゾモゾとしながらジョウの胸の中にすり寄ってゆっくりと瞳を閉じた。
つづく
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