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21話
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トモヤside
次の日 クリスマス当日
店に出勤するとカヲルちゃんが嬉しそうな顔をして俺の元に駆け寄ってくる。
「で!!ホストクラブどうだった!?ジョウとどうなった!?」
カヲルちゃんの口からジョウの名前が出た途端に俺の唇と身体にはジョウの温もりが鮮明に蘇り、胸がドキドキと動き出してうるさい。
昨日の夜、家に帰ってから1人でジョウとのキスを思い出しながらあんな事やこんな事をしたなんて事は絶対にカヲルちゃんには言わないでおこう。
あ…カヲルちゃんだけにではなく口が裂けてもジョウにも言えないな。
俺はそれを誤魔化すように別に~なんて言っていると、薄らと青髭が生えているカヲルちゃんはイブのイベントのとあと誰かをお持ち帰りしたのか首元にキスマークが沢山ついていた。
T「もうカヲルちゃん~いい歳してキスマーク見えるとこに付けるなよ~!」
俺がそう言ってジョウの話をスルーさせようとカヲルちゃんの話に話題を変えると、カヲルちゃんは俺を見て何故か呆れたような顔をしている。
「それ!アンタにだけは言われたくないわ!プン」
カヲルちゃんは何故かそう言って俺に怒っていているが俺にはその理由が全く分からない。
T「は?それどいう意味?歳のことネタにしたから怒ってんの?」
俺がそう言うとカヲルちゃんはため息混じりに俺の顔を見て目の前に鏡を置いた。
「おバカなの!?アンタこそそんなにキスマークあらゆる所に付けてるくせに!!ほんとにもう~なんなのよ!(プンスコ」
そう言われた俺はカヲルちゃんの手から鏡を奪い取り首を見ると…
げっ…やば…
そこには首筋だけに留まらず、鎖骨や肩、顎の裏にまでキスマークが付いていてその犯人はおそらく…いや間違いなく昨日、雰囲気でそんなことになってしまいそうになったジョウで、俺の心臓が爆発しそうなほどバクバクと動き出し顔が熱くなっていく。
「ちょっと…トモヤ大丈夫…?アンタ…顔真っ赤よ?まさか…え!?嘘でしょ!?本当にジョウと…」
T「は!!別にジョウにお持ち帰りされていい雰囲気だったからその雰囲気の流れでキスして身体中にチュッチュされたなんて言ってないじゃん!!」
俺はそこまで自分で言ってハッとなり口を閉ざす。
すると、目の前にいるカヲルちゃんはニヤニヤ~として俺をマジマジと見るから俺はキスマークを隠すように首元を撫でた。
「なんだかんだ言いながらアンタ男もいけるんじゃん。ほんと油断も隙もないんだから。」
カヲルちゃんにそう言われた俺はあまりの気まずさで、カヲルちゃんを誤魔化すように昨日着ていたサンタのドレスを無理矢理カヲルちゃんに返す。
「あら?今日も着るでしょ?」
T「破けたからもう着れない。もう、女装も二度としない。」
「まぁ。一体、何をして破けちゃったのかしらね~ねぇ教えて?」
T「うるさい!!絶対に教えない!」
と言いながらもほとんどの事を勢いに任せて言ってしまった俺はカヲルちゃんを置いて奥のスタッフルームに行くと、カヲルちゃんは一体ジョウと何があったのよ~!!と叫び俺はその声を聞こえないフリをしてクリスマスパーティーの準備を進めた。
少しずつ出勤してくるスタッフ達も昨日、カヲルちゃんに相当飲まされたのか完全に二日酔いの顔をして俺におはようございますと頭を下げていく。
可哀想に…と思いながら俺はふと気づく。
酒の飲めない俺が寝落ちするほど飲んだはずなのにそういえば二日酔いしてない。
さすが高級酒違うんだな~と思いながら俺1人が元気よくパーティー準備をこなす。
沢山の料理を作り、イヴのパーティーで盛り上がり過ぎたのか取れかかっている飾り付けを直していると、遅刻して出勤してきたユキトくんと一緒に、いつの間にか行方をくらましていたカヲルちゃんがデカい紙袋を片手にユキトくんと腕を組んで帰ってきた。
T「ユキトくん遅刻だしカヲルちゃんはどこ行ってたんだよ。」
俺がそう言うとユキトくんはひと言、すまん!とだけ言いカヲルちゃんはその紙袋を俺に渡す。
それと同時に俺は悟る。
カヲルちゃんはわざわざまた俺を女装させる為にサンタのドレスを買いに近所のドンキに行ったんだなと。
俺はその紙袋を受け取らず押し返すとカヲルちゃんがまた俺に押し返す。
T「言ったじゃん…もう女装はしないって…」
「おバカね。そんなキスマーク見えた状態で営業なんて出来ないでしょ?アンタ目当てのお客さんだって山ほどいるのに。パーティーまでにこれに着替えなさい。」
カヲルちゃんがそう言うので仕方なくその紙袋を受け取り中を覗くと、俺の好きなブランドの黒のハイネックのセーターが入っていった。
T「え…いいのこれ?」
「アタシからのクリスマスプレゼントよ!」
カヲルちゃんはそう言うとお姉様になるための準備をしに行った。
俺もカヲルちゃんから貰ったセーターに着替え、髪の毛のセットをして店に出るとクリスマスパーティーを楽しみにしたお客様がもう既に入店し始めていた。
つづく
次の日 クリスマス当日
店に出勤するとカヲルちゃんが嬉しそうな顔をして俺の元に駆け寄ってくる。
「で!!ホストクラブどうだった!?ジョウとどうなった!?」
カヲルちゃんの口からジョウの名前が出た途端に俺の唇と身体にはジョウの温もりが鮮明に蘇り、胸がドキドキと動き出してうるさい。
昨日の夜、家に帰ってから1人でジョウとのキスを思い出しながらあんな事やこんな事をしたなんて事は絶対にカヲルちゃんには言わないでおこう。
あ…カヲルちゃんだけにではなく口が裂けてもジョウにも言えないな。
俺はそれを誤魔化すように別に~なんて言っていると、薄らと青髭が生えているカヲルちゃんはイブのイベントのとあと誰かをお持ち帰りしたのか首元にキスマークが沢山ついていた。
T「もうカヲルちゃん~いい歳してキスマーク見えるとこに付けるなよ~!」
俺がそう言ってジョウの話をスルーさせようとカヲルちゃんの話に話題を変えると、カヲルちゃんは俺を見て何故か呆れたような顔をしている。
「それ!アンタにだけは言われたくないわ!プン」
カヲルちゃんは何故かそう言って俺に怒っていているが俺にはその理由が全く分からない。
T「は?それどいう意味?歳のことネタにしたから怒ってんの?」
俺がそう言うとカヲルちゃんはため息混じりに俺の顔を見て目の前に鏡を置いた。
「おバカなの!?アンタこそそんなにキスマークあらゆる所に付けてるくせに!!ほんとにもう~なんなのよ!(プンスコ」
そう言われた俺はカヲルちゃんの手から鏡を奪い取り首を見ると…
げっ…やば…
そこには首筋だけに留まらず、鎖骨や肩、顎の裏にまでキスマークが付いていてその犯人はおそらく…いや間違いなく昨日、雰囲気でそんなことになってしまいそうになったジョウで、俺の心臓が爆発しそうなほどバクバクと動き出し顔が熱くなっていく。
「ちょっと…トモヤ大丈夫…?アンタ…顔真っ赤よ?まさか…え!?嘘でしょ!?本当にジョウと…」
T「は!!別にジョウにお持ち帰りされていい雰囲気だったからその雰囲気の流れでキスして身体中にチュッチュされたなんて言ってないじゃん!!」
俺はそこまで自分で言ってハッとなり口を閉ざす。
すると、目の前にいるカヲルちゃんはニヤニヤ~として俺をマジマジと見るから俺はキスマークを隠すように首元を撫でた。
「なんだかんだ言いながらアンタ男もいけるんじゃん。ほんと油断も隙もないんだから。」
カヲルちゃんにそう言われた俺はあまりの気まずさで、カヲルちゃんを誤魔化すように昨日着ていたサンタのドレスを無理矢理カヲルちゃんに返す。
「あら?今日も着るでしょ?」
T「破けたからもう着れない。もう、女装も二度としない。」
「まぁ。一体、何をして破けちゃったのかしらね~ねぇ教えて?」
T「うるさい!!絶対に教えない!」
と言いながらもほとんどの事を勢いに任せて言ってしまった俺はカヲルちゃんを置いて奥のスタッフルームに行くと、カヲルちゃんは一体ジョウと何があったのよ~!!と叫び俺はその声を聞こえないフリをしてクリスマスパーティーの準備を進めた。
少しずつ出勤してくるスタッフ達も昨日、カヲルちゃんに相当飲まされたのか完全に二日酔いの顔をして俺におはようございますと頭を下げていく。
可哀想に…と思いながら俺はふと気づく。
酒の飲めない俺が寝落ちするほど飲んだはずなのにそういえば二日酔いしてない。
さすが高級酒違うんだな~と思いながら俺1人が元気よくパーティー準備をこなす。
沢山の料理を作り、イヴのパーティーで盛り上がり過ぎたのか取れかかっている飾り付けを直していると、遅刻して出勤してきたユキトくんと一緒に、いつの間にか行方をくらましていたカヲルちゃんがデカい紙袋を片手にユキトくんと腕を組んで帰ってきた。
T「ユキトくん遅刻だしカヲルちゃんはどこ行ってたんだよ。」
俺がそう言うとユキトくんはひと言、すまん!とだけ言いカヲルちゃんはその紙袋を俺に渡す。
それと同時に俺は悟る。
カヲルちゃんはわざわざまた俺を女装させる為にサンタのドレスを買いに近所のドンキに行ったんだなと。
俺はその紙袋を受け取らず押し返すとカヲルちゃんがまた俺に押し返す。
T「言ったじゃん…もう女装はしないって…」
「おバカね。そんなキスマーク見えた状態で営業なんて出来ないでしょ?アンタ目当てのお客さんだって山ほどいるのに。パーティーまでにこれに着替えなさい。」
カヲルちゃんがそう言うので仕方なくその紙袋を受け取り中を覗くと、俺の好きなブランドの黒のハイネックのセーターが入っていった。
T「え…いいのこれ?」
「アタシからのクリスマスプレゼントよ!」
カヲルちゃんはそう言うとお姉様になるための準備をしに行った。
俺もカヲルちゃんから貰ったセーターに着替え、髪の毛のセットをして店に出るとクリスマスパーティーを楽しみにしたお客様がもう既に入店し始めていた。
つづく
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