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20話
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トモヤside
なんの迷いもなく俺の口内に入ってきたジョウの舌に自分の舌を絡め、温もりを感じるとジョウの手はスッと俺のお尻を撫でる。
…んはぁ……気持ちいい……
童貞であり処女の俺でもキスくらいは今まで経験してきた。
しかし、あれはキスじゃなかったのかなと思うほど、ジョウのキスは俺を夢中にさせ胸をときめかせる。
それは日頃飲まないお酒のせいでそう感じさせるのか、それともジョウのテクニックなのか俺には分からないが、息を乱しジョウに身体を擦り寄せながら俺は夢中でキスを繰り返した。
ゆっくりとベッドに押し倒され、ジョウの唇が俺の唇からチュ…チュ…と音を立てて、アゴ、首筋、鎖骨へと降りていきジョウがサンタのドレスの襟元をグイッと引っ張ってズラすと胸元ギリギリにキスを落とし……
俺は我に返った。
やば…俺…ジョウに男だって言ってない…
そう思った俺が少し拒むようにジョウの胸を押すと、ジョウは俺の身体から顔を上げて俺の顔色を伺う。
J「なんで…?嫌なの?俺とするの…」
その目は悲しそうで俺の胸をギュッと締め付ける。
違う…嫌なんじゃなくて…
その…なんというか…
T「待って…先にね…言わないといけない事がある…」
J「待てない…なに?処女だってこと?それはカヲルさんが言ってたじゃん…」
T「違うそうじゃなくて…」
俺がそう言っている間でもジョウは自分のシャツのボタンを外しベルトを緩めて俺の唇にチュウチュ…とキスを繰り返す。
J「なに…?」
ハァハァと息を乱しながらジョウがそう問いかけると俺は意を決してジョウに言った。
T「俺のこの姿は偽りで…俺ほんとは男なんだ。」
俺はジョウの目を見ながらそう言ったのに、ジョウは真顔のまま俺をじっと見つめている。
ジョウからの返事が返ってこなくて、カミングアウトした俺の方がん?っとした顔をジョウに見せるとジョウはクスッと目尻を下げて笑った。
J「んふふ…何を真面目な顔して言うかと思ったら…」
T「だから!本当なんだってば!女装してるだけで俺は男なの!」
J「もう…ほんとかわいいな…」
ジョウはそう言いながら俺の頭を撫でてまた、キスをしようとしてくる。
T「信じられないかもしれないけど俺は男なの!!」
J「あぁ…もう!!知ってるよ。だから?それで?なんなの?」
ジョウのまさかの言葉に俺が呆気に取られていると、ジョウはまたチュと俺の唇にキスをした。
ジョウはそのまま俺のロングドレスの裾を捲り上げようとするので慌てて俺がそれを止める。
T「待って…いつ気づいたの?」
J「ん?トモさんが転びそうになって俺が助けた時…ほらあの初めて会った。」
T「え…マジで?」
J「うん。一瞬では気づかなかったけど、すぐに気づきました。でも、トモさんが俺の前では女でいようとするから気づかないフリをしただけ。だからもう…続きしていい?」
ジョウはそう言うと俺のドレスの裾を捲り上げて俺の足をスーッと撫でる。
俺はそれと同時になぜかとてつもない恥ずかしさに襲われ、ジョウにバレていないと思っていたのは俺だけだったんだと思うと居ても立っても居られず、思いっきりジョウを蹴飛ばしてしまった。
しかし、悪気はない。
ただ恥ずかしさのあまり蹴飛ばしてしまっただけ。
ジョウはベッドから吹き飛び床に転がると痛そうな顔をして俺を見上げる。
J「痛え…何すんだよ…」
T「あ…ごめん…そんな強く蹴飛ばすつもりはなかったんだけど…恥ずかしくてつい…」
笑って誤魔化しながらそう言うとジョウははぁ~とため息を落として頭を掻く。
いい雰囲気だったのに俺のせいで台無しにしてしまったんだな…と反省すると同時にいやいや、俺はなに雰囲気に流されて童貞処女を捧げようとしてんだよ!!と正気を取り戻す。
T「ご…ごめん…俺…帰るね!?」
あまりの気まずさから逃げ出すように立ち上がるとジョウが俺を呼び止めた。
J「そんな格好で帰んの?」
ジョウに言われて自分の格好を見れば、サンタのドレスが破けていて、胸元がペロンと見えドレスの裾が何かに引っかかったのか裂けてしまい、俺は思わず両手で女の子みたいに露わになったままの太ももを隠す。
するとジョウは切なそうな顔をして立ち上がり、クローゼットから黒のパーカーの上下を取り出して俺の方に投げた。
J「これ着て帰ってください…ホントなら送ってあげたいけど…誰かさんに拒まれて撃沈中だからとてもじゃないけど送ってあげられるメンタルじゃない……」
T「え…いい!いいよ!俺は送ってもらわなくても大丈夫だからホントに!ごめんね!?じゃ!!」
俺はジョウに全力でそう言うと足早にジョウの家から飛び出した。
玄関の扉を閉めて俺はパーカーの上下を着てコートを羽織ると乱れた息を整える。
ハァ…ハァ…ハァ…
T「いや…なに俺…男にドキドキきゅんきゅんしてチュウまでしてんの…」
俺に拒まれ拗ねた顔をしたジョウを思い出すと、俺の胸はうるさい程にドキドキきゅんきゅんと動きだし身体が火照る。
しかし、クリスマスイヴにトラウマがあると言っていたジョウを1人にしてしまった事に罪悪感が襲い、また戻ろうかとインターホンに指を伸ばしかけて俺はまたその指を下ろし、俺は自分の気持ちの変化に戸惑いながら家路を急いだ。
つづく
なんの迷いもなく俺の口内に入ってきたジョウの舌に自分の舌を絡め、温もりを感じるとジョウの手はスッと俺のお尻を撫でる。
…んはぁ……気持ちいい……
童貞であり処女の俺でもキスくらいは今まで経験してきた。
しかし、あれはキスじゃなかったのかなと思うほど、ジョウのキスは俺を夢中にさせ胸をときめかせる。
それは日頃飲まないお酒のせいでそう感じさせるのか、それともジョウのテクニックなのか俺には分からないが、息を乱しジョウに身体を擦り寄せながら俺は夢中でキスを繰り返した。
ゆっくりとベッドに押し倒され、ジョウの唇が俺の唇からチュ…チュ…と音を立てて、アゴ、首筋、鎖骨へと降りていきジョウがサンタのドレスの襟元をグイッと引っ張ってズラすと胸元ギリギリにキスを落とし……
俺は我に返った。
やば…俺…ジョウに男だって言ってない…
そう思った俺が少し拒むようにジョウの胸を押すと、ジョウは俺の身体から顔を上げて俺の顔色を伺う。
J「なんで…?嫌なの?俺とするの…」
その目は悲しそうで俺の胸をギュッと締め付ける。
違う…嫌なんじゃなくて…
その…なんというか…
T「待って…先にね…言わないといけない事がある…」
J「待てない…なに?処女だってこと?それはカヲルさんが言ってたじゃん…」
T「違うそうじゃなくて…」
俺がそう言っている間でもジョウは自分のシャツのボタンを外しベルトを緩めて俺の唇にチュウチュ…とキスを繰り返す。
J「なに…?」
ハァハァと息を乱しながらジョウがそう問いかけると俺は意を決してジョウに言った。
T「俺のこの姿は偽りで…俺ほんとは男なんだ。」
俺はジョウの目を見ながらそう言ったのに、ジョウは真顔のまま俺をじっと見つめている。
ジョウからの返事が返ってこなくて、カミングアウトした俺の方がん?っとした顔をジョウに見せるとジョウはクスッと目尻を下げて笑った。
J「んふふ…何を真面目な顔して言うかと思ったら…」
T「だから!本当なんだってば!女装してるだけで俺は男なの!」
J「もう…ほんとかわいいな…」
ジョウはそう言いながら俺の頭を撫でてまた、キスをしようとしてくる。
T「信じられないかもしれないけど俺は男なの!!」
J「あぁ…もう!!知ってるよ。だから?それで?なんなの?」
ジョウのまさかの言葉に俺が呆気に取られていると、ジョウはまたチュと俺の唇にキスをした。
ジョウはそのまま俺のロングドレスの裾を捲り上げようとするので慌てて俺がそれを止める。
T「待って…いつ気づいたの?」
J「ん?トモさんが転びそうになって俺が助けた時…ほらあの初めて会った。」
T「え…マジで?」
J「うん。一瞬では気づかなかったけど、すぐに気づきました。でも、トモさんが俺の前では女でいようとするから気づかないフリをしただけ。だからもう…続きしていい?」
ジョウはそう言うと俺のドレスの裾を捲り上げて俺の足をスーッと撫でる。
俺はそれと同時になぜかとてつもない恥ずかしさに襲われ、ジョウにバレていないと思っていたのは俺だけだったんだと思うと居ても立っても居られず、思いっきりジョウを蹴飛ばしてしまった。
しかし、悪気はない。
ただ恥ずかしさのあまり蹴飛ばしてしまっただけ。
ジョウはベッドから吹き飛び床に転がると痛そうな顔をして俺を見上げる。
J「痛え…何すんだよ…」
T「あ…ごめん…そんな強く蹴飛ばすつもりはなかったんだけど…恥ずかしくてつい…」
笑って誤魔化しながらそう言うとジョウははぁ~とため息を落として頭を掻く。
いい雰囲気だったのに俺のせいで台無しにしてしまったんだな…と反省すると同時にいやいや、俺はなに雰囲気に流されて童貞処女を捧げようとしてんだよ!!と正気を取り戻す。
T「ご…ごめん…俺…帰るね!?」
あまりの気まずさから逃げ出すように立ち上がるとジョウが俺を呼び止めた。
J「そんな格好で帰んの?」
ジョウに言われて自分の格好を見れば、サンタのドレスが破けていて、胸元がペロンと見えドレスの裾が何かに引っかかったのか裂けてしまい、俺は思わず両手で女の子みたいに露わになったままの太ももを隠す。
するとジョウは切なそうな顔をして立ち上がり、クローゼットから黒のパーカーの上下を取り出して俺の方に投げた。
J「これ着て帰ってください…ホントなら送ってあげたいけど…誰かさんに拒まれて撃沈中だからとてもじゃないけど送ってあげられるメンタルじゃない……」
T「え…いい!いいよ!俺は送ってもらわなくても大丈夫だからホントに!ごめんね!?じゃ!!」
俺はジョウに全力でそう言うと足早にジョウの家から飛び出した。
玄関の扉を閉めて俺はパーカーの上下を着てコートを羽織ると乱れた息を整える。
ハァ…ハァ…ハァ…
T「いや…なに俺…男にドキドキきゅんきゅんしてチュウまでしてんの…」
俺に拒まれ拗ねた顔をしたジョウを思い出すと、俺の胸はうるさい程にドキドキきゅんきゅんと動きだし身体が火照る。
しかし、クリスマスイヴにトラウマがあると言っていたジョウを1人にしてしまった事に罪悪感が襲い、また戻ろうかとインターホンに指を伸ばしかけて俺はまたその指を下ろし、俺は自分の気持ちの変化に戸惑いながら家路を急いだ。
つづく
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