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193話

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アナside

そんなこんなで始まった私たちの結婚式。

私のドレスはもちろん親友のユナがデザインしてくれた。

そしてジョウキは私がジョウキのために作ったあのジャケットを着ている。

大好きなみんなに囲まれて温かくて幸せな空間に私は胸がいっぱいになる。

J「…アナ…」

大好きな人が優しい眼差しで私をみつめて私の名前を呼ぶ。 

A「ジョウキ…どうしたの?」

私はジョウキの手を握りながら問いかけた。

J「この子達も笑ってるね…」

そう言って見つめたのは私たちの前にある可愛いくお花の上で寄り添ったクマとウサギのキーホルダー。

A「そうだね?」

すると、突然握られたジョウキの手に力が入る。

J「ねぇ…俺ってアナにとって…どんな存在…?」

その澄んだ瞳でジョウキは問いかける。

A「存在って…そんないきなり言われても…う~ん。そうだね…大切な存在だよ?」

J「ちがう…そうじゃなくてさ…」

私の答えにジョウキは少し不満気な顔をしている。

ジョウキ…そんなの決まってるでしょ?

私にとって…ジョウキは…

A「永遠の王子様…だよ?言わなきゃ分からないの?」

私の言葉に頬がほのかに赤らみ満足気な顔をした私の王子様がそこにいた。

司会「それではブーケトスを行いまーす!っと言いたい所なのですが…どうやら新婦のアナさんからブーケをプレゼントしたい女性がいるとか…?」

司会は私にそう問いかけたので私は大きく首を縦に振り立ち上がった。

J「え?俺そんなの聞いてないけど、誰にプレゼントするの?」  

A「見てて…」

私はドレスを持ち上げ立ち上がる。

すると、ジョウキも慌てて立ち上がり、私をエスコートした。

少しづつ近づく彼女はとても綺麗になってすごく幸せそうな笑顔を見せている。

だから…もっともっと幸せになってほしい…

そう思って私は彼女にブーケをプレゼントする事を決めた。

A「ミリ…私からのプレゼント…受け取ってくれますか?」

私はそう言ってトウヤの横に座るミリにブーケを差し出した。

すると、恥ずかしそうに頬をピンクに染めたミリはトウヤに天使のような笑顔を見せながら私のブーケを受け取ってくれた。

「アナちゃんありがとう…////」

A「ミリが嫌じゃなかったらミリのドレスは私がデザインさせてね。」

「…嬉しい。」 

T「幸せにするよ…」

そう言ってトウヤが握ったミリの左手薬指には真新しい指輪が光っている。

すると、会場から拍手が湧き上がり私はジョウキのエスコートで席へと戻った。

つづく
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