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181話
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ジョウキside
授賞式直前
俺はこの日の衣装を選んでくれていたセナの元へと向かった。
J「セナ…申し訳ないんだけどさ?本番ではこのジャケットを着たいんだけど…?」
俺がそう言ってセナに差し出したのはアナが俺のために作ってくれたジャケット。
本人から直接もらったわけじゃないけど…今着なきゃ俺が後悔するような気がした。
セナはじっとジャケットを見つめて…ひとつひとつ丁寧に確認していく。
SN「すごく…いい…!このジャケットどうしたんですか!?すごいカッコ良いんですけど!」
セナは少し興奮気味にそう言った。
J「うん…もらったんだ…これ着たらダメかな?」
SN「いいですよ!!ジョウキさんにピッタリだし他のメンバーとのバランスもとれと思うので問題ないと思います!!」
J「そっか…ありがとう…ごめな。」
俺はセナに承諾を得てそのジャケットに袖を通す。
俺は鏡の中に写る自分自身に気合を入れるように拳を強く握った。
そして、俺は愛しいクマのキーホルダーを私服のチェーンから取り外し、ジャケットの胸ポケットに入れた。
数分後、スタッフの呼び出しにより俺たちは授賞式会場へと向かう。
授賞式はいつも独特な緊張感ある空気に包まれる。
毎回、生放送は緊張するが今日はより一層…緊張感が増す。
会場内に音楽が鳴り響きオープニングが始まったのが分かった。
すると、隣にいたリーダーのレンくんが俺の耳元でこう言った。
R「ジョウキ…大丈夫だ。お前の後ろには俺たち6人がいる。自分の言葉でしっかりと伝えれば気持ちは届くよ。ファンのみんなにもアナにも…自分で言いだしたことだ…最後までやりきれ!!」
そう言って俺を強く抱きしめた。
そして、俺たちは歓声で湧き上がる会場へと歩き出した。
声援が鳴り響き会場が揺れている。
俺の心臓もそれに比例するかのように早くスピードで動き出す。
俺は自分自身を落ち着かせるように小さく深呼吸をした。
つづく
授賞式直前
俺はこの日の衣装を選んでくれていたセナの元へと向かった。
J「セナ…申し訳ないんだけどさ?本番ではこのジャケットを着たいんだけど…?」
俺がそう言ってセナに差し出したのはアナが俺のために作ってくれたジャケット。
本人から直接もらったわけじゃないけど…今着なきゃ俺が後悔するような気がした。
セナはじっとジャケットを見つめて…ひとつひとつ丁寧に確認していく。
SN「すごく…いい…!このジャケットどうしたんですか!?すごいカッコ良いんですけど!」
セナは少し興奮気味にそう言った。
J「うん…もらったんだ…これ着たらダメかな?」
SN「いいですよ!!ジョウキさんにピッタリだし他のメンバーとのバランスもとれと思うので問題ないと思います!!」
J「そっか…ありがとう…ごめな。」
俺はセナに承諾を得てそのジャケットに袖を通す。
俺は鏡の中に写る自分自身に気合を入れるように拳を強く握った。
そして、俺は愛しいクマのキーホルダーを私服のチェーンから取り外し、ジャケットの胸ポケットに入れた。
数分後、スタッフの呼び出しにより俺たちは授賞式会場へと向かう。
授賞式はいつも独特な緊張感ある空気に包まれる。
毎回、生放送は緊張するが今日はより一層…緊張感が増す。
会場内に音楽が鳴り響きオープニングが始まったのが分かった。
すると、隣にいたリーダーのレンくんが俺の耳元でこう言った。
R「ジョウキ…大丈夫だ。お前の後ろには俺たち6人がいる。自分の言葉でしっかりと伝えれば気持ちは届くよ。ファンのみんなにもアナにも…自分で言いだしたことだ…最後までやりきれ!!」
そう言って俺を強く抱きしめた。
そして、俺たちは歓声で湧き上がる会場へと歩き出した。
声援が鳴り響き会場が揺れている。
俺の心臓もそれに比例するかのように早くスピードで動き出す。
俺は自分自身を落ち着かせるように小さく深呼吸をした。
つづく
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