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103話
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ユナside
あの日、後からアナに聞いた話によるとアナは錯乱状態に陥り、症状はすぐに落ち着いたがその場にたまたま居合わせたジョウキを不安にさせてしまったと悲しそうな顔をしながら話していた。
トウヤも気づいたらそばにいてくれてその後、両親が病室にやって来たから2人はすぐに帰ってしまったから申し訳ない事したと。
そんな話をアナは淡々とどこか大切な部分を隠してるのではないかと思うような話口調で私に伝えていた。
あれからその症状は治まり今のアナは落ち着いて過ごしている。
ただ…どこかアナはボンヤリとしたままで…
心ここに在らずだった。
アナが退院した翌日
仕事で全然会えていなかったいつものメンバーの粋な計らいで、アナの退院祝いを私の兄の店でやることになっていた。
兄はなぜかやけに気合いを入れてアナへのサプライズだとケーキを作っている。
そして、先に集まって私達は店の飾り付をし私の妹のミリも手伝いに来てくれた。
Y「そろそろアナが着くって。ちゃんとクラッカー持って~!ほら!ジョウキとトウヤ!子供じゃないんだから席の取り合いなんてしないの!」
J「だって俺が先にアナの横がイイって言ったんだもん!」
T「俺だってアナの横がいいし!!そもそもハヤセくんが席を変わってくれたらいい話じゃんか!!」
H「ダメ~!アナの横は俺の席って決まってるの!」
M「誰が決めたんだか…」
相変わらず賑やかなメンバー。
きっとみんなアナに会えるのを心待ちにしているんだね?
すると思っていたよりも早く店の扉が開き、私達は思いきっりクラッカーをならした。
「アナ~退院おめでとう~?」
そこにいたのはアナではなく、ボケっと立ち尽くしているジロと…クラッカーの音で怯えた顔のゴナがいた。
M「!?」
Y「はぁ!?何やってんの!?ゴナどうしたの?」
私はしゃがみ込みゴナを見つめた。
※「いきなりごめん。携帯にも電話したんだけど繋がらないし。家に行ってもいないからお兄さんのとこに頼みに来たんだ。」
Y「頼みに来たんだ…じゃなくて今日はゴナと会う約束の日じゃないでしょ?」
※「ごめん。しばらくゴナを預かってほしい。」
ジロはその言葉をサラッと言って足早にゴナを置いて出て行った。
G「ママあいたかったぁ~!!」
ゴナはジロの姿が見えなくなった途端に満面の笑みになり私の胸に飛び込んできた。
Y「ママもゴナに会いたかったよ~!」
私も力いっぱいにゴナを抱きしめたものの、今まで突然預けるなんてしてこなかったジロに何かあったのかとゴナの父親として少し心配になった。
つづく
あの日、後からアナに聞いた話によるとアナは錯乱状態に陥り、症状はすぐに落ち着いたがその場にたまたま居合わせたジョウキを不安にさせてしまったと悲しそうな顔をしながら話していた。
トウヤも気づいたらそばにいてくれてその後、両親が病室にやって来たから2人はすぐに帰ってしまったから申し訳ない事したと。
そんな話をアナは淡々とどこか大切な部分を隠してるのではないかと思うような話口調で私に伝えていた。
あれからその症状は治まり今のアナは落ち着いて過ごしている。
ただ…どこかアナはボンヤリとしたままで…
心ここに在らずだった。
アナが退院した翌日
仕事で全然会えていなかったいつものメンバーの粋な計らいで、アナの退院祝いを私の兄の店でやることになっていた。
兄はなぜかやけに気合いを入れてアナへのサプライズだとケーキを作っている。
そして、先に集まって私達は店の飾り付をし私の妹のミリも手伝いに来てくれた。
Y「そろそろアナが着くって。ちゃんとクラッカー持って~!ほら!ジョウキとトウヤ!子供じゃないんだから席の取り合いなんてしないの!」
J「だって俺が先にアナの横がイイって言ったんだもん!」
T「俺だってアナの横がいいし!!そもそもハヤセくんが席を変わってくれたらいい話じゃんか!!」
H「ダメ~!アナの横は俺の席って決まってるの!」
M「誰が決めたんだか…」
相変わらず賑やかなメンバー。
きっとみんなアナに会えるのを心待ちにしているんだね?
すると思っていたよりも早く店の扉が開き、私達は思いきっりクラッカーをならした。
「アナ~退院おめでとう~?」
そこにいたのはアナではなく、ボケっと立ち尽くしているジロと…クラッカーの音で怯えた顔のゴナがいた。
M「!?」
Y「はぁ!?何やってんの!?ゴナどうしたの?」
私はしゃがみ込みゴナを見つめた。
※「いきなりごめん。携帯にも電話したんだけど繋がらないし。家に行ってもいないからお兄さんのとこに頼みに来たんだ。」
Y「頼みに来たんだ…じゃなくて今日はゴナと会う約束の日じゃないでしょ?」
※「ごめん。しばらくゴナを預かってほしい。」
ジロはその言葉をサラッと言って足早にゴナを置いて出て行った。
G「ママあいたかったぁ~!!」
ゴナはジロの姿が見えなくなった途端に満面の笑みになり私の胸に飛び込んできた。
Y「ママもゴナに会いたかったよ~!」
私も力いっぱいにゴナを抱きしめたものの、今まで突然預けるなんてしてこなかったジロに何かあったのかとゴナの父親として少し心配になった。
つづく
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