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僕の恋人の唇はウソツキ前編
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エニシサイド
僕がソファに座りぼーっとテレビを見ていると、お腹が痛いと言ってトイレに行っていた僕の恋人が、浮かない顔をしてリビングに戻ってきた。
E「ん?ヒュウ?うんち出なかった?」
H「でた。」
E「じゃ、なんでそんな顔してんの?コロコロのウサちゃんうんちだった?」
H「エニシあのさ。うんちの話はどうでもいいんだけどさ。」
E「うん…?どうしたそんな顔して。」
H「今日…って……」
E「ん?今日なんかの記念日だっけ?」
H「エイプリルフールじゃんかーーー!!スッカリ忘れてたーーーーーー!!」
僕の恋人はそう言って僕の腕を掴んでブルンブルンと振り回し、地団駄を踏んでいる。
E「なんだそれw」
僕はそんな恋人を見てクスッと笑った。
H「ねぇ!ねぇ!だからさ!今から僕!ウソつくからね!」
なぜか、僕の恋人は嬉しそうに目を輝かせてそう言っている。
E「えぇ~面倒くさいよ~イチャイチャしよ~」
僕はソファに持たれかかり、スマホを見つめる。
H「エニシよく聞きいて!僕!今から嘘!つくからね!」
僕の恋人はそんな態度の僕からスマホを取り上げた。
E「あぁ~もう。はいはい。」
僕の恋人はニコニコと嬉しいそうに僕の腕に巻きついて指を顎に当てながら話し始め、僕は仕方なくそんな恋人に付き合う。
H「僕は…エニシのことが…好き!大好き!カッコ良いし!目も大きくて鼻も高くて唇も可愛くて!足も長くて手も綺麗!筋肉モリモリだし!僕に優しくて!いつも構ってくれる!時々いじわるな時もあるけど好き!愛してる!可愛くて仕方ない!!ほんと好き!!」
ん?
僕の恋人は…
何を言ってるんだ?
嘘をつくと言って…
僕のことを褒めまくる…とは?
は?なに?それが嘘ってことは…
僕のこと嫌い?
カッコよくない?
可愛くない?
愛してない?
いやいや…黙って聞いてたなんだそれ。
めちゃくちゃ気分悪いんだけど。
はぁ~エイプリルフールを利用して僕への悪口を本人に言ってるって事?
あぁーーーやばいーーーキレそうーーー
全然意味わかんねぇんだけど。
E「なんなの?今から嘘つくって言って僕のこと褒めまくってるけどさ?それが嘘ってことは僕のこと嫌い…大っ嫌いってこと?なんなのマジで?喧嘩したいわけ?」
僕は腕にくっ付いている僕の恋人を振り払うようにして立ち上がり、恋人を見下ろすと僕の恋人は悲しそうな顔をして眉をハの字に下げる。
H「エニシ…ちが…」
E「なんなのマジで?僕と別れたいの?」
苛立ちから眉間にシワを寄せて僕の恋人を睨むと、恋人の目には一瞬にして涙が溢れ出し、ポロポロと溢れて子供みたいに声を上げて泣き始めた。
H「うぇ~ん~そんな言い方しなくてもいいじゃんか~!!泣」
E「意味わかんねぇ…こっちが泣きたいわ。」
H「今から嘘つくねってのが嘘なのに~!!あとは全部ほんとなのにーーー!!エニシのバァカァーあんぽんたんーー!!泣」
僕の恋人はそう言ってリビングから飛び出してバスルームに閉じこもった。
え?なんそれ。全然意味わかんねぇんだけど。
つづく
僕がソファに座りぼーっとテレビを見ていると、お腹が痛いと言ってトイレに行っていた僕の恋人が、浮かない顔をしてリビングに戻ってきた。
E「ん?ヒュウ?うんち出なかった?」
H「でた。」
E「じゃ、なんでそんな顔してんの?コロコロのウサちゃんうんちだった?」
H「エニシあのさ。うんちの話はどうでもいいんだけどさ。」
E「うん…?どうしたそんな顔して。」
H「今日…って……」
E「ん?今日なんかの記念日だっけ?」
H「エイプリルフールじゃんかーーー!!スッカリ忘れてたーーーーーー!!」
僕の恋人はそう言って僕の腕を掴んでブルンブルンと振り回し、地団駄を踏んでいる。
E「なんだそれw」
僕はそんな恋人を見てクスッと笑った。
H「ねぇ!ねぇ!だからさ!今から僕!ウソつくからね!」
なぜか、僕の恋人は嬉しそうに目を輝かせてそう言っている。
E「えぇ~面倒くさいよ~イチャイチャしよ~」
僕はソファに持たれかかり、スマホを見つめる。
H「エニシよく聞きいて!僕!今から嘘!つくからね!」
僕の恋人はそんな態度の僕からスマホを取り上げた。
E「あぁ~もう。はいはい。」
僕の恋人はニコニコと嬉しいそうに僕の腕に巻きついて指を顎に当てながら話し始め、僕は仕方なくそんな恋人に付き合う。
H「僕は…エニシのことが…好き!大好き!カッコ良いし!目も大きくて鼻も高くて唇も可愛くて!足も長くて手も綺麗!筋肉モリモリだし!僕に優しくて!いつも構ってくれる!時々いじわるな時もあるけど好き!愛してる!可愛くて仕方ない!!ほんと好き!!」
ん?
僕の恋人は…
何を言ってるんだ?
嘘をつくと言って…
僕のことを褒めまくる…とは?
は?なに?それが嘘ってことは…
僕のこと嫌い?
カッコよくない?
可愛くない?
愛してない?
いやいや…黙って聞いてたなんだそれ。
めちゃくちゃ気分悪いんだけど。
はぁ~エイプリルフールを利用して僕への悪口を本人に言ってるって事?
あぁーーーやばいーーーキレそうーーー
全然意味わかんねぇんだけど。
E「なんなの?今から嘘つくって言って僕のこと褒めまくってるけどさ?それが嘘ってことは僕のこと嫌い…大っ嫌いってこと?なんなのマジで?喧嘩したいわけ?」
僕は腕にくっ付いている僕の恋人を振り払うようにして立ち上がり、恋人を見下ろすと僕の恋人は悲しそうな顔をして眉をハの字に下げる。
H「エニシ…ちが…」
E「なんなのマジで?僕と別れたいの?」
苛立ちから眉間にシワを寄せて僕の恋人を睨むと、恋人の目には一瞬にして涙が溢れ出し、ポロポロと溢れて子供みたいに声を上げて泣き始めた。
H「うぇ~ん~そんな言い方しなくてもいいじゃんか~!!泣」
E「意味わかんねぇ…こっちが泣きたいわ。」
H「今から嘘つくねってのが嘘なのに~!!あとは全部ほんとなのにーーー!!エニシのバァカァーあんぽんたんーー!!泣」
僕の恋人はそう言ってリビングから飛び出してバスルームに閉じこもった。
え?なんそれ。全然意味わかんねぇんだけど。
つづく
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