サクッと読める意味が分かると怖い話

橋

夜の静けさに包まれる中、不気味な光が街を照らしていた。
夜は暗いものだと思っていたが、なぜか今夜は昼間のように明るい。
その不思議な現象に戸惑いながら、橋の向こうに見知らぬ少女が立っているのが見えた。

彼女は何者なのか、どこかで会ったことがあるのかもしれないが、記憶にはない。
それでも、不思議な引力に導かれるようにして、足が橋を渡ろうとしている自分に気付いた。
しかし、そのとき、ポケットの震えが俺を現実に引き戻した。

慌てて手をポケットに突っ込むと、スマートフォンからのメッセージが届いていた。

「行くな！！！」

見知らぬ人からのメッセージ。
その文字には強烈な警告の意味が込められているように感じられた。
何かがおかしいという直感が俺を悩ませる中、少女は微笑みながら橋の先へと消えていった。