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怒り

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「ちゃんと勉強しなさい!」

今日も口うるさく、母はブツブツ言っている。

「分かってるよ!」

一度は経験あるのではないか。
勉強しようってときに親がガミガミ言ってくること。
分かっているけど、腹が立つんだよな。

「この間のテスト何点取ったか覚えていないの?」

あーはいはい、出ました。
もういいです。無視です。

「聞いているの!」

聞いていないアピールをするため、耳を手で覆う。

「これだから!」

部屋のドアを閉め、出ていく。

やっと出ていったか、ゲームでもしよ。

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あれ、もうこんな時間か。
時計の針を見ると、夜の6時を示していた。

「ママ!ご飯は?」

リビングに行くが、誰もいない。
いつもなら夕食の時間だ。

そのとき、洗面台の奥から何か不気味な感じがする。
なんとも人ではない何かを感じる。

「だ、誰かいるのか!?」

恐怖をごまかすために大きな声で叫ぶ。

ゆっくりと洗面台の扉が開き、誰かが出てくる。

「お、お前は誰だ!」

それはゆっくりと俺の方に近づいてくる。

「来るな!!」

近くに置いていた傘を投げるが、それは通り過ぎる。

「あ・・・」

それが僕の近くにくると、意識が遠くに感じていた。
最後に見えたのは俺の顔に似ているような似ていないような。

「やっと、僕たち一つになったね」
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