上 下
31 / 34

第三十話 side.シャロル

しおりを挟む
「シャロルぅ」

馬車で揺られ目的の屋敷に着く頃には、リディの思考は完全に溶けていた。私の腰に手を回し、自らの腰をくねらせる。

「リディ、私にどうして欲しい?」

「意地悪しないで、抱いてよぉ」

ベッドの上に座らせわざと、焦らしてやれば普段は恥ずかしがって言わない言葉を躊躇わずに口にする。
そんな些細なことでも、私の独占欲を満たす。

「私のリディは、可愛い。本当に可愛い」

「んっ…ふうっあっ」

顎を掬ってキスをして、唇を喰み、柔らか舌を甘噛みするとリディは体をビクリと揺らし甘い声を漏らす。

「シャロ、ル…もっとぉ」

唇を離すとすぐに、リディは甘えた声で強請り、私の頬に自らの頬を甘えるように擦り付ける。私達は思い出したように唇を啄み重ねていく。私は、リディのお仕着せの袖から手を入れ、腰、背中、胸を手のひらでなぞると、リディから嬌声が漏れる。

「んっ…あっんんっ」

リディのシャツを脱がせ、スラックスもくつろげたら、リディが自らスラックスと下着を下ろし生まれたままの無防備な姿になる。再び私に抱きつくと、私の下半身に手を伸ばし私のモノを服の上から撫でる。

「シャロル、これ挿れてぇ」

「私も早くリディの中に入りたい。でも、その前にリディの準備をしなきゃならないな」

「だいじょぶだから、早くっんっ」

不服そうな顔をするリディをベッドに押し倒し、胸の飾りを口に含む。甘噛みして、先端を舌先で刺激したらリディの体はビクッと跳ねる。

「あっ、やぁっ音、やっ」

リディの後孔に触れれば、そこはもうぐっしょりと濡れていた。指はすんなりと根本まで入り、中はもっともっとと欲しがるように指を締め付け離さない。わざと音を立てて指を出し入れすると、羞恥心からかリディの目にはうっすら涙が浮かぶ。

「こんなにビチョビチョなら、もう私のものも入りそうだな」

「あっ、あぁっ、シャロっ…はやくっ」

「私が欲しいか?リディ」

「欲しいっ…はっ、あっ、欲しいのぉっ」

リディを抱き抱え、私と上下を変える。横になった私の腰に座らせる。

「じゃあリディ自分で挿れてくれ」

「んっ、いじわるぅ…」

舌足らずに抗議してくるが、その目には期待が浮かんでいた。リディが腰を浮かし私のパンツを下げると、もう既に固く膨らんでいたモノがリディの下半身の割れ目に当たる。リディは私のモノに触れ、その硬さを確かめると恍惚とした表情を浮かべる。

「シャロルの、すぅごく硬くてなってヌルヌルしてる」

「っ、リディの姿をみて、興奮しているからな。ほら、リディ」

リディは私のモノの形を確かめるように手で擦り、指で先端を撫で先走りを全体に塗り広げる。私に促されたままに、私のモノを自らの後孔に当てがうと、そのまま腰を下ろす。ちゅぷと、互いの体液が粘膜に触れ音をたてる。リディの中に入った私を、柔らかい内壁が締め付け、もっと奥へ誘おうと蠢く。

「んあっ、シャロルのおっきぃ。中でドクドク言ってる」

リディは自分の下腹部に愛おしそうに触れる。そこは、リディの体内で私のモノが納まっている場所なのだろう。そんな仕草にすら興奮して、自分自身がドクリと脈打つのがわかった。私のモノの変化に、リディの体はすぐさま反応し、私を切なく締め付ける。

「はぁっ、リディの中も熱くて気持ちいい。リディ、自分で動けるか?」

襲いくる快感を逃すように吐息をする。そして、私と交わり乱れるリディを見せて欲しくて、リディの太ももに指を這わせ聞く。

「ん…もう我慢できない。んっあっ」

私の願望を叶えるようにリディは淫らに腰を揺らし始めた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

落ちこぼれβの恋の諦め方

めろめろす
BL
 αやΩへの劣等感により、幼少時からひたすら努力してきたβの男、山口尚幸。  努力の甲斐あって、一流商社に就職し、営業成績トップを走り続けていた。しかし、新入社員であり極上のαである瀬尾時宗に一目惚れしてしまう。  世話役に立候補し、彼をサポートしていたが、徐々に体調の悪さを感じる山口。成績も落ち、瀬尾からは「もうあの人から何も学ぶことはない」と言われる始末。  失恋から仕事も辞めてしまおうとするが引き止められたい結果、新設のデータベース部に異動することに。そこには美しいΩ三目海里がいた。彼は山口を嫌っているようで中々上手くいかなかったが、ある事件をきっかけに随分と懐いてきて…。  しかも、瀬尾も黙っていなくなった山口を探しているようで。見つけられた山口は瀬尾に捕まってしまい。  あれ?俺、βなはずなにのどうしてフェロモン感じるんだ…?  コンプレックスの固まりの男が、αとΩにデロデロに甘やかされて幸せになるお話です。  小説家になろうにも掲載。

十七歳の心模様

須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない… ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん 柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、 葵は初めての恋に溺れていた。 付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。 告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、 その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。 ※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

次男は愛される

那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男 佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。 素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡ 無断転載は厳禁です。 【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】 12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。 近況ボードをご覧下さい。

処理中です...