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はじまりは、あの日

8.ギリギリの理性

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「脱がないの?」

シャワーで川奈さんを温めていると、仕事用のエプロンを摘んで上目遣いで言ってくる。

可愛い仕草に加えて、綺麗な顔に色気が上乗せされた状態での上目遣いは下半身への攻撃力は半端ない。

「脱いだら、暴走しちゃいそうだから。」

本当は、すぐにでも彼の脚を割り開いて、自分の欲望を埋めてうずめてしまいたいが、微かに残っている理性で何とかおし止まってとどまっている。

「もう十分、手遅れじゃないかな。お互い裸の方が体も温まると思うよ。」

川奈さんがエプロンから出ている部分のYシャツのボタンを外していき、早く脱げと催促する。

「分かった。ちょっと待って。」
急いで服を脱ぎ、脱衣所に投げ捨てる。

「温かい?」
洗い場の椅子に腰掛けていた川奈さんを、膝にのせ抱きしめ聞く。

「うん。…ギンギンだね。」川奈さんが、興奮して膨れ上がっている俺の屹立を握り込み上下に擦っていく。

「…っ、そりゃ、あんな可愛い姿みたらね。」
俺は、お尻を撫で、その筋肉質な柔らかさを堪能してから、シャンプー台に置いてあったローションを手にたらす。
手で握り込む様に、ローションを温めたら、お尻の割れ目をそっとなぞる。

「…っあ」

内側の襞をなで、ひくつくそこの口元をなぞる。

「んっ…ふぅっ」

「痛かったら、言ってね。」
俺の言葉に川奈さんが頷くのを確認してから、ゆっくり中指を入れていく。
ローションのおかげで、すんなり根本まで入り、内側をこすりながら、ゆるりと出し入れする。
川奈さんは一際甘い声を上げ、俺の屹立を扱いていた手が止まる。

「あっ…っふ…」

「良かった。気持ちいいんだね。」
首筋にキスを落とし、空いている手で背中に指を這わし、内側をこすりながら時折、円を描く様に動かすと、グジュッと卑猥な音がなる。

「あ、っはぁ…ふぅっ」

川奈さんの体は、俺の指を締め付け深く深く飲み込もうとする。指をもう1本増やし、慣らす様に中で動かせば、もの足りなさそうに腰が動き、欲情に染まり切った顔で俺を見上げる。

「その顔は反則だよ。」
半開きの口の端から溢れる唾液を舌で舐め取り、そのまま舌を差し込む。川奈さんの手が俺の首に回され、深く深いキスを味わう。

「ふあ…」
漏れ出る川奈さんの声とピチャッといやらしい音をたてなかまら二人で積極的に舌を絡ませていけば、どんどん血液はどんどん中心に集まり、熱を解放したいと本能が叫び始める。

体がより密着する様に背中を触れていた手で腰を抱く。
立ち上がった二人の欲望がヌルリと触れ合い、それすらも興奮を助長する材料となる。
キスを繰り返す内に、指を3本に増やし、一番敏感な場所を探しまさぐると、川奈さんの体が跳ねる。

「やっ…あっ…いや」口を離し甘い声を溢れさせる。

「いやじゃないでしょ。好きなんでしょ。ここ?」と執拗に敏感な部分に触れると、

「ダメっ…イっちゃう…やぁ」と涙を流す。

「イッていいよ。」刺激を強くすると

「やぁ…っふ…一緒、いっしょがいい。」
と首を振りながら可愛いことを言う。

「一緒がいいの?」

「うん。」コクリと頷く。

「ここに、挿れてもいい?」
グジュグジュっ指でわざと音をたてながら聞く。

「あっ…ふぅ、はやくぅ。」
とキツく抱きつかれれば、ギリギリで保っていた理性は脆く崩れ去る。























 
 





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