5 / 51
はじまりは、あの日
5.喰えない男
しおりを挟む
「田浦君!朗報だよ!」
3軒の依頼をこなした後、店舗に戻ると支店長がテンション高めに声をかけてきた。
多分、昼に聞いた内容だろうと思い俺のテンションは上がらず「…そうっすか」とそっけない返事になった。
「田浦君、また何かあった?」
「いえ、ちょっと疲れてるみたいで!それより、何かいい事あったんですか?」
支店長に心配そうに聞かれ、マズイとおもいテンションを立て直す。
「なんとね、川奈さんが田浦君を専属指名したんだ!」と予想通りの内容を告げられ
「それと、川奈さん予約の曜日と時間を変更を希望しているから、それに合わせて田浦君の出勤日を調整させてね。」と初耳の情報が追加された。
「あれ?今日まで予約の曜日と時間は、月水金の昼時でしたよね?何曜日に変更になるんですか?」
「なんかね、火木の20時と土曜日の昼にして欲しいみたい。最初は、火木の21時の希望だったんだけど、稼働時間が21時までって説明したら、20時で納得してくれたんだ。」
「あのー。専属指名って、断ることできますか?」
「え?出来るけど勿体ないよ。何か嫌な理由とかあるなら、無理強いはしないけど。」
川奈さんが、俺と顔を合わせ様としているからです。とはさすがに言えず
「いや、特に理由はないんですけど、やっぱ同世代の同性に掃除とか洗濯されるの嫌じゃないのかなって思っただけです。」頭を回転させて考えた理由を言う。
「それは川奈さんが指名してきてるし、大丈夫じゃないかな。じゃあ早速、明日から川奈さんのお家お願いね!」気合いを入れる様に支店長が俺の両肩を力強く叩いた。
* * *
「いらっしゃい。」翌日の火曜日に川奈宅を訪れたら、予想通りの状況だった。
スーツ姿のまま、炭酸水のペットボトルを片手にソファで寛いでいる川奈さんを思わず暗い目で見てしまう。
「どうしたの?俺には気にせず、お仕事どうぞ。」
「…はい。あの、平日は、予約時間が2時間から1時間に減ったので、事前に伺っていた通りに洗濯と掃除と2食分の料理でいいですか?」完全に川奈さんのペースに巻き込まれているのを、自覚しつつ、本人がいるのだから念の為、依頼内容の変更点を確認する。
「それでお願い。それで、早速なんだけど洗濯お願いしてもいい?」
「大丈夫ですよ。じゃあ、洗濯機回してきますね。」俺が脱衣所に向かおうとすると
「あ、待って!このYシャツと、今履いてる下着も洗濯お願いしたい。」着ているYシャツの胸元を摘みながら言う。
「じゃあ、洗濯機回すので着替えてきてください。」俺が言うと川奈さんは小首を傾げ
「じゃあ、田浦君が脱がしてくれない。」と言った
3軒の依頼をこなした後、店舗に戻ると支店長がテンション高めに声をかけてきた。
多分、昼に聞いた内容だろうと思い俺のテンションは上がらず「…そうっすか」とそっけない返事になった。
「田浦君、また何かあった?」
「いえ、ちょっと疲れてるみたいで!それより、何かいい事あったんですか?」
支店長に心配そうに聞かれ、マズイとおもいテンションを立て直す。
「なんとね、川奈さんが田浦君を専属指名したんだ!」と予想通りの内容を告げられ
「それと、川奈さん予約の曜日と時間を変更を希望しているから、それに合わせて田浦君の出勤日を調整させてね。」と初耳の情報が追加された。
「あれ?今日まで予約の曜日と時間は、月水金の昼時でしたよね?何曜日に変更になるんですか?」
「なんかね、火木の20時と土曜日の昼にして欲しいみたい。最初は、火木の21時の希望だったんだけど、稼働時間が21時までって説明したら、20時で納得してくれたんだ。」
「あのー。専属指名って、断ることできますか?」
「え?出来るけど勿体ないよ。何か嫌な理由とかあるなら、無理強いはしないけど。」
川奈さんが、俺と顔を合わせ様としているからです。とはさすがに言えず
「いや、特に理由はないんですけど、やっぱ同世代の同性に掃除とか洗濯されるの嫌じゃないのかなって思っただけです。」頭を回転させて考えた理由を言う。
「それは川奈さんが指名してきてるし、大丈夫じゃないかな。じゃあ早速、明日から川奈さんのお家お願いね!」気合いを入れる様に支店長が俺の両肩を力強く叩いた。
* * *
「いらっしゃい。」翌日の火曜日に川奈宅を訪れたら、予想通りの状況だった。
スーツ姿のまま、炭酸水のペットボトルを片手にソファで寛いでいる川奈さんを思わず暗い目で見てしまう。
「どうしたの?俺には気にせず、お仕事どうぞ。」
「…はい。あの、平日は、予約時間が2時間から1時間に減ったので、事前に伺っていた通りに洗濯と掃除と2食分の料理でいいですか?」完全に川奈さんのペースに巻き込まれているのを、自覚しつつ、本人がいるのだから念の為、依頼内容の変更点を確認する。
「それでお願い。それで、早速なんだけど洗濯お願いしてもいい?」
「大丈夫ですよ。じゃあ、洗濯機回してきますね。」俺が脱衣所に向かおうとすると
「あ、待って!このYシャツと、今履いてる下着も洗濯お願いしたい。」着ているYシャツの胸元を摘みながら言う。
「じゃあ、洗濯機回すので着替えてきてください。」俺が言うと川奈さんは小首を傾げ
「じゃあ、田浦君が脱がしてくれない。」と言った
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
120
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる