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21.ご挨拶
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「ツィーリィ、腰は痛くない?」
「王宮の馬車は座席がフカフカなので平気です。殿下は大丈夫ですか?」
「僕は長距離移動に慣れてるから大丈夫だよ。やっぱり、ファナー領は遠いね。」
私の故郷のファナー男爵領は王国の最南端に位置する。朝に王宮を出発し馬車を走らせているが、日が傾き始めてもまだ着く気配はない。
「お二人さん、ラブラブするのはいいけど、もう少し私を労わってくれてもいいんじゃないの?だって、王宮に着いてすぐにファナー領に戻るなんてなかなかないんだら。」
ティアがすこし疲労が出た顔で言ってくる。ラブラブって、私と殿下のやり取りが他の人からそう見えてるのかな。そのことが少しくすぐったく感じ自然と顔が緩む。
「君には、短期間で無理をさせてすまない。」
「殿下が謝ることではありません!お前は殿下の御前であることを意識して発言しろ。」
私が一人でにニヤニヤしている間に、ティアが義兄様に怒られる。
「はぁい。分かりましたよぉ。イザベラ坊ちゃま」
「お前、馬車から叩き落とすぞ。」
ティアが挑発する様に義兄様の名前を呼ぶと、義兄様がそれに反応する。それを殿下と二人で止める。ティアのキャラクターのおかげか馬車の中は笑い声が絶えることがなかった。
* * *
「ツィーリィ、暗いから足元気をつけてね。」
「ありがとうございます。よいしょっと」
馬車から降りようとする私に先に降りた殿下が手を差し出す。馬車の外にでると、萌ゆる緑の匂いがして自領に帰ってきた実感が湧く。
「ここがツィーリィが生まれ育った場所なんだね。」
「はい。王都に比べると何もないですが。大好きな場所です。」
夜は地上が真っ暗になるから、空に瞬く星が綺麗に見える。立ったまま暫く空を見上げていると、殿下に手を握られる。
「え?」
「ファナー家の屋敷までの間、転んだら大変だからさ。」
「…そうですね。」
殿下の言い分に返事をし、握られた手を握り返すと、殿下が嬉しそうに笑い、優しく私を見つめる。
「お二人さん、見つめ合ってないで屋敷にむかいまますよ。」
「お前、さっき言ったそばから」
ティアが横並びになってる私と殿下の背中を促すみたいにバンバン叩く。
それを見た義兄様が、またティアをどやしている。二人のやり取りがどんどん夫婦漫才に見えてきた。それくらい、ある意味二人の息はぴったりだった。
* * *
「ツィーリィ!おかえり!…ティアも長旅だったな!後、えーとっ。」
屋敷に着いたら兄様が出迎えてくれ、私とティアの顔を見てすぐに労いの言葉をかけてくれる。そして私達の背後に目を向け言葉に詰まらす。うちは王都の社交界に出たことが一度もないので、殿下と侯爵家子息ということが分からないのだろう。紹介しようと口を開く前に
「シアー公爵家のイザベラです。ツィーリィにはお世話になっています。」
「第一王子のラヴェルだ。」
と二人が挨拶をする。兄様は、そうそうたるメンバーに目を瞬かせて固まっていた。
「兄様?」
「ハイルさーん、おーい」
驚きのあまり固まっている兄様に私とティアが声をかける。
「あぁ、すまない。父上からツィーリィが侯爵家の養女になったと聞いてはいたのだが、何故殿下もご一緒に?」
「それについては、私から説明させてもらう。ツィーリィは我が家の養女になった後、殿下の側妃に輿入れした。」
要領を得ず私に聞いてきた兄様に、義兄様が手短に経緯を説明する。
「側妃⁈ツィーリィがですか⁈」
「驚くよねー。私も聞いたとき驚いたもん。でもハイルさん殿下と侯爵子息様にまだ挨拶してないよー?侯爵子息様、礼儀に厳しいから怒られるよ。」
驚く兄様に、ティアが飄々と言うので。また義兄様に睨まれている。
「ご挨拶が遅れて、大変失礼いたしました。父が病に伏せているため、代理を勤めておりますファナー男爵家のハイルと申します。妹が大変お世話になっております。」
「事前に連絡せずに伺って驚かせてすまない。今回はツィーリィのご両親へ挨拶をできたらと思っているのだが、容態はいかがかな?」
「両親ともになんとか一命を取り留めていますが、意識はほとんどなくお話しは難しい状況です。」
「…そうか。会わせてもらえないか?」
殿下の問いかけに兄様が苦々しい表情で返答する。その内容は想像していたよりも悪く、鼻の奥がツンとして目に涙がたまる。殿下が私の肩を優しく抱きしめる。
殿下の一言で、兄様が私たちを父様達の寝室まで案内した。
「父上、母上、殿下がお越しになられましたよ。」
「……」
寝室のツインベッドに横たわる両親に兄様が声をかけるが返答はない。二人とも眠っているだけに見えるのに。
「失礼する。」
殿下が一言断りをいれてから父様の手を握る。その手の指は、変な曲がり方をしていた。殿下が静かに目を閉じると、握りしめた手から温かな光が漏れる。
「んっ」
「父様!」
「父上!」
光が収束すると、父様の固く閉じられていた目がうっすら開く。
「ハイル?ツィーリィ?」
「はい。父様、ツィーリィです!分かりますか?」
「どうして、ここに?」
「父様と母様が危篤と聞き、馳せ参じました。殿下が父様を救ってくれたんです。」
「殿下…?」
父様は要領を得ない様子で、隣のベッドの母様に癒しの力を使っている殿下を見る。
「ラヴェル殿下⁈なぜ、ここに?」
そして兄様と同じ反応をした。
その声に殿下が振り向き、起きあがろうとした父様を手で静止しベッドサイドに膝をつく。
「シアー卿から、ツィーリィが私の側妃になった事は聞いているかな?」
「側妃…ですか。初耳です。」
「そうか。ツィーリィは、シアー侯爵の養女になり、私の側妃となった。
ファナー男爵、あなたが今まで愛し大切に育てた愛娘を必ず幸せにする。だから、私の妃に迎え入れたいのだが、よろしいか?」
「殿下頭を上げてください。そんなお言葉をいただけるなんて、身に余る光栄です。ふつつかな娘ですが、どうぞよろしくお願いします。」
殿下が経緯を説明してから、父様に頭を下げる。父様も体を起こし殿下に頭を下げた。それを見守っていた私をティアがバンバン叩き、義兄様と兄様に首根っこを掴まれる。
殿下の本心は分からないが、その言葉に心が揺り動かされる。そんな優しい言葉を聞いてしまったら、私は…殿下に惹かれてしまう。決して叶わない。想ってはいけない人なのに。
「王宮の馬車は座席がフカフカなので平気です。殿下は大丈夫ですか?」
「僕は長距離移動に慣れてるから大丈夫だよ。やっぱり、ファナー領は遠いね。」
私の故郷のファナー男爵領は王国の最南端に位置する。朝に王宮を出発し馬車を走らせているが、日が傾き始めてもまだ着く気配はない。
「お二人さん、ラブラブするのはいいけど、もう少し私を労わってくれてもいいんじゃないの?だって、王宮に着いてすぐにファナー領に戻るなんてなかなかないんだら。」
ティアがすこし疲労が出た顔で言ってくる。ラブラブって、私と殿下のやり取りが他の人からそう見えてるのかな。そのことが少しくすぐったく感じ自然と顔が緩む。
「君には、短期間で無理をさせてすまない。」
「殿下が謝ることではありません!お前は殿下の御前であることを意識して発言しろ。」
私が一人でにニヤニヤしている間に、ティアが義兄様に怒られる。
「はぁい。分かりましたよぉ。イザベラ坊ちゃま」
「お前、馬車から叩き落とすぞ。」
ティアが挑発する様に義兄様の名前を呼ぶと、義兄様がそれに反応する。それを殿下と二人で止める。ティアのキャラクターのおかげか馬車の中は笑い声が絶えることがなかった。
* * *
「ツィーリィ、暗いから足元気をつけてね。」
「ありがとうございます。よいしょっと」
馬車から降りようとする私に先に降りた殿下が手を差し出す。馬車の外にでると、萌ゆる緑の匂いがして自領に帰ってきた実感が湧く。
「ここがツィーリィが生まれ育った場所なんだね。」
「はい。王都に比べると何もないですが。大好きな場所です。」
夜は地上が真っ暗になるから、空に瞬く星が綺麗に見える。立ったまま暫く空を見上げていると、殿下に手を握られる。
「え?」
「ファナー家の屋敷までの間、転んだら大変だからさ。」
「…そうですね。」
殿下の言い分に返事をし、握られた手を握り返すと、殿下が嬉しそうに笑い、優しく私を見つめる。
「お二人さん、見つめ合ってないで屋敷にむかいまますよ。」
「お前、さっき言ったそばから」
ティアが横並びになってる私と殿下の背中を促すみたいにバンバン叩く。
それを見た義兄様が、またティアをどやしている。二人のやり取りがどんどん夫婦漫才に見えてきた。それくらい、ある意味二人の息はぴったりだった。
* * *
「ツィーリィ!おかえり!…ティアも長旅だったな!後、えーとっ。」
屋敷に着いたら兄様が出迎えてくれ、私とティアの顔を見てすぐに労いの言葉をかけてくれる。そして私達の背後に目を向け言葉に詰まらす。うちは王都の社交界に出たことが一度もないので、殿下と侯爵家子息ということが分からないのだろう。紹介しようと口を開く前に
「シアー公爵家のイザベラです。ツィーリィにはお世話になっています。」
「第一王子のラヴェルだ。」
と二人が挨拶をする。兄様は、そうそうたるメンバーに目を瞬かせて固まっていた。
「兄様?」
「ハイルさーん、おーい」
驚きのあまり固まっている兄様に私とティアが声をかける。
「あぁ、すまない。父上からツィーリィが侯爵家の養女になったと聞いてはいたのだが、何故殿下もご一緒に?」
「それについては、私から説明させてもらう。ツィーリィは我が家の養女になった後、殿下の側妃に輿入れした。」
要領を得ず私に聞いてきた兄様に、義兄様が手短に経緯を説明する。
「側妃⁈ツィーリィがですか⁈」
「驚くよねー。私も聞いたとき驚いたもん。でもハイルさん殿下と侯爵子息様にまだ挨拶してないよー?侯爵子息様、礼儀に厳しいから怒られるよ。」
驚く兄様に、ティアが飄々と言うので。また義兄様に睨まれている。
「ご挨拶が遅れて、大変失礼いたしました。父が病に伏せているため、代理を勤めておりますファナー男爵家のハイルと申します。妹が大変お世話になっております。」
「事前に連絡せずに伺って驚かせてすまない。今回はツィーリィのご両親へ挨拶をできたらと思っているのだが、容態はいかがかな?」
「両親ともになんとか一命を取り留めていますが、意識はほとんどなくお話しは難しい状況です。」
「…そうか。会わせてもらえないか?」
殿下の問いかけに兄様が苦々しい表情で返答する。その内容は想像していたよりも悪く、鼻の奥がツンとして目に涙がたまる。殿下が私の肩を優しく抱きしめる。
殿下の一言で、兄様が私たちを父様達の寝室まで案内した。
「父上、母上、殿下がお越しになられましたよ。」
「……」
寝室のツインベッドに横たわる両親に兄様が声をかけるが返答はない。二人とも眠っているだけに見えるのに。
「失礼する。」
殿下が一言断りをいれてから父様の手を握る。その手の指は、変な曲がり方をしていた。殿下が静かに目を閉じると、握りしめた手から温かな光が漏れる。
「んっ」
「父様!」
「父上!」
光が収束すると、父様の固く閉じられていた目がうっすら開く。
「ハイル?ツィーリィ?」
「はい。父様、ツィーリィです!分かりますか?」
「どうして、ここに?」
「父様と母様が危篤と聞き、馳せ参じました。殿下が父様を救ってくれたんです。」
「殿下…?」
父様は要領を得ない様子で、隣のベッドの母様に癒しの力を使っている殿下を見る。
「ラヴェル殿下⁈なぜ、ここに?」
そして兄様と同じ反応をした。
その声に殿下が振り向き、起きあがろうとした父様を手で静止しベッドサイドに膝をつく。
「シアー卿から、ツィーリィが私の側妃になった事は聞いているかな?」
「側妃…ですか。初耳です。」
「そうか。ツィーリィは、シアー侯爵の養女になり、私の側妃となった。
ファナー男爵、あなたが今まで愛し大切に育てた愛娘を必ず幸せにする。だから、私の妃に迎え入れたいのだが、よろしいか?」
「殿下頭を上げてください。そんなお言葉をいただけるなんて、身に余る光栄です。ふつつかな娘ですが、どうぞよろしくお願いします。」
殿下が経緯を説明してから、父様に頭を下げる。父様も体を起こし殿下に頭を下げた。それを見守っていた私をティアがバンバン叩き、義兄様と兄様に首根っこを掴まれる。
殿下の本心は分からないが、その言葉に心が揺り動かされる。そんな優しい言葉を聞いてしまったら、私は…殿下に惹かれてしまう。決して叶わない。想ってはいけない人なのに。
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