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終章 そして
健磐龍命
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「わたくしは、神武が孫、健磐龍命と申します。」
「はぁ。」
健磐龍命さんとやらが、土下座しながらそそくさと擦り寄って来た。
いわゆる膝行って奴だな。
でも。
そのやたら早い速度と土下座したまんまだから、顔を一切上げずに正確に近寄ってくる。少し怖いぞ。
あと、神武が孫って何?
「はい。わたくしの祖父は神武、父は神八井耳命になります。」
「じゃあ神武って、神武天皇?」
神武天皇って、記紀でも神話上の人物じゃなかったっけ。
確か仁徳天皇が確実に存在したとされる最初の天皇で、現皇室に繋がる直系は継体天皇からだった筈。
だから諡号が、体制を継ぐ「継体」なんだし。
「いや、お前がそれを言うか?儂ら大体人の信仰から生まれた存在じゃぞ。お前が交流している神どもは、そもそも実在しとらん。」
「くにゃ」
気がつくと、荼枳尼天が御狐様の背に腰掛けていた。
今さっきまで、僕の脇腹で丸くなっていたのに御狐様。
いなくなったらいなくなったで、体温の温かみが無くなると少し寂しい。
あと自分が実在してないとか、顕現早々やたら哲学的な命題を振り翳す神様って何?
あなた、何しに来たの?
僕と玉に何させたいの?
「いや、巫女っ子の握り飯と佃煮が美味そうだから。」
相変わらず意地汚い祟り神様だった。
「炊いたご飯は玉が全部食べちゃったので、浅葱の力で出した複製品でいいですか?」
「頼む。」
まぁ神様のお願いだし、そのくらいだったらいくらでも出しますけどね。
「その前に,地震を止めて頂けますか?これじゃ落ち着きません。」
「それなら、そこなる阿蘇神に言え。この地震は、素奴が震えているからじゃ。」
「はい?」
何?この健磐龍命さんとやらの仕業なの?
この身体がブレるような横揺れは。
★ ★ ★
「ええと。何故いきなり荼枳尼天様がいらっしゃっているんですか?それから、そちらで頭を下げている方はどなたですか?」
どうやら玉がいた次元とは薄皮1枚ズレていたみたいだ。
玉がいた次元では、地震など起こらず僕が御狐様の枕になっていた風景で。
健磐龍命さんが土下座している姿も、荼枳尼天にご飯を強請られる(いつもっちゃいつもの)姿も、玉には見えなかったらしい。
その健磐龍命さんとやらの震えが止まったら、地震も止んだ。
はた迷惑。
というか、伝説上の皇族さんになんでそんな力があるんだろう。
「だってそいつ、神じゃぞ。」
「か、み?」
おにぎりをむしゃむしゃ食べながら荼枳尼天が、相変わらず土下座しっぱなしの健磐龍命さんを手持ちの刀で指してる。
いや、荼枳尼天さん?
あなたは確かに神様で、刀を右手に持っている姿が多いですが、左手でおにぎり持って口の周りにご飯粒付けてちゃ、威厳も何もあったもんじゃ無い。
あと、お行儀が悪い。
刀で人を指しちゃいけないってお母さんに教わりませんでしたか?
「ん?儂には母親なんかおらんぞ。あと,人を刺したことなら何度か。」
「あなたの属性を考えると洒落になりませんよ。」
「冗談じゃ。神剣で人を刺したら刺す前に神威で人間程度じゃ溶けるわ。」
「はぁ。」
その神剣っぽい物を、うちの玉さんはあなたに下賜されたし、僕のどっちかの腕には浅葱家特性・謎の日本刀が埋め込まれているんですが。
「あの?殿?荼枳尼天様?何が起こっているんですか?」
「さぁ、僕にも何がなんだか、さっぱりわからない。」
「儂は浅葱の飯を食いに来ただけじゃ。」
「いや、僕はあなたの眷属の御狐様に連れられて来たし、玉は一言主に連れてこられたんです。あなた達が知らないで、誰が知っているんですか?」
「だから、そいつじゃろ。そいつがお前らを呼ぶ為にウチの狐と一言主を呼んだ。」
「……あの人、本当に神様なんですか?」
「人を神として祀ることなんぞ、この国ではいくらでもあろうぞ。」
………
「粗茶ですが、どうぞ。」
僕が状況を把握していないと、荼枳尼天との会話で察したのだろう。
玉に熱湯を強請られたので、一度ティ◯ァールを自宅に戻して水を入れて沸かし直すと言うケッタイな真似をさせられた。
水はテキトーなミネラルウォーターを出せるけど、空間を超えて手探りでコンセントに繋ぐのって面倒くさいんだぞ。
ついでにとろろ昆布のお吸い物を入れ直させられた。
大根の胡麻油漬けも。
最初はお酒(御霊前って書いてある)と油揚げで喜んでくれたのになぁ。
でもまぁ、佃煮に漬物って精進料理に毛が生えたみたいなものか。
質素過ぎて、不敬に当たらないだろうか。
今更。
「うむ。今更じゃ。」
本人(本神)が良いってんなら良いか。
佃煮を箸できちんと頂く荼枳尼天。
御狐様が羨ましそうにしてるけど、君、さっき食べたでしょ。
「ど、どうも有難う御座います。」
健磐龍命は相変わらず土下座のまんま。
と、思いきや湯呑みを持つとやっと上体を起こしてくれた。
まぁ、土下座したままだと、お茶が飲みづらい。
って、髭面の雄々しい「かんばせ」じゃないの。
しかも髭は耳から顎にきっちりと生えている。
良いなぁ。
僕も学生時代に髭に憧れて生やしてみたけど、どうやっても無精髭以上に伸びなかった。
しかも当時お付き合いしていた彼女さんに
「痛いしくすぐったいし、見た目が見苦しい。」
と言われて、直ぐ剃らされた。
どこに髭が触れて痛がられたかは秘密。
「旨い!」
「お粗末様でございます。」
「巫女殿。わたくしはこれほどまでに美味なお茶を頂いた事が御座いません。」
「私の殿より賜った茶にございます。」
早速仲良しお化けが、何やらいう皇族を懐柔しちゃった。
あれ、浅葱屋敷の仏壇の引き出しからいくらでも出て来る八女茶なんだけどな。
福岡行けば、いくらでも生えてるし。
(お茶農家の苦労を無視する発言)
★ ★ ★
「実はですね。妃と揉めまして。家を追い出されまして。」
「はい?」
健磐龍命さんとやらが言い出した事に、僕はもうついていけません。
「阿蘇都比咩命と言います。日子八井命様の娘に当たりまして。」
知らない人の名前をずらずら並べられましてもね。
そっち方面は本職の玉さんは、淹れ直したお茶と、お茶受けのサラダ煎餅を齧って幸せそう。
あれは戦力になりそうもない。
って、あれ。
あれれれ。
「ふむ、日子八井命と言えば国津神であらり国龍神だの。確か、神武帝の息子……どうした?浅葱?頭を抱えて。」
つ、繋がったぁ。
「いえですね。僕は周りには何故か最近、神を名乗る存在がやたらめたら現れるんで、少し調べた事があるんです。」
「ほう、ニッポン人として正しい行動じゃの。」
「日子八井命のお父さんて、確か大物主神さんでしたよね。」
「日本書紀ではそうなっているな。」
「大物主神さんって、別名事代主神さんですよね。」
「日本書紀ではそうなっているな。」
「事代主神さんって別名、恵比寿さんでしたよね。」
「日本書紀ではそうなっているな。」
「あっ!!」
さすがにウチのグータラ巫女も気がついた様だ。
「って事は、この方の奥さんって。」
「一言主の孫娘だよ!こんちくしょう。」
あの野郎、孫娘がオカンムリな事を、自分の巫女とその保護者に押し付けやがった。
「日本書紀ではそうなっているな。」
「なっていません!」
なんで神様の夫婦喧嘩を人間に押し付けるかなぁ。
「なんで繋がるかなぁ。」
「神を勝手に繋げたのは人間だぞ。古事記だの日本書紀だの本地垂迹だの。」
「否定できないなぁ。」
荼枳尼天の前で頭を抱えていると、健磐龍命にもう1回土下座されました。
あの、僕は無職のおじさんで庶民で小市民なので、陛下とか殿下とか言われる身分の人に頭を下げられると、本気で困ります。
「一言主様の巫女様とご主人様ですね。何卒お願い致します。」
「お願いされても、人様の夫婦の事だしなぁ。」
犬も食わない奴でしょ、これ。
「あの。妃がご機嫌を直してくれないとですね。」
「直してくれないと?」
「阿蘇山が噴火します。九州が吹き飛ぶくらいの。」
なるほどなるほど。
阿蘇山って大噴火前は、とんでもない高さだったんだよな。
このカルデラの広さみてもわかるよね。
「殿ぉ~。」
「なんですか?」
「これ、いつもの知らん顔しちゃいけないと思います。」
あぁ、知らんがなで逃げられない。
「はぁ。」
健磐龍命さんとやらが、土下座しながらそそくさと擦り寄って来た。
いわゆる膝行って奴だな。
でも。
そのやたら早い速度と土下座したまんまだから、顔を一切上げずに正確に近寄ってくる。少し怖いぞ。
あと、神武が孫って何?
「はい。わたくしの祖父は神武、父は神八井耳命になります。」
「じゃあ神武って、神武天皇?」
神武天皇って、記紀でも神話上の人物じゃなかったっけ。
確か仁徳天皇が確実に存在したとされる最初の天皇で、現皇室に繋がる直系は継体天皇からだった筈。
だから諡号が、体制を継ぐ「継体」なんだし。
「いや、お前がそれを言うか?儂ら大体人の信仰から生まれた存在じゃぞ。お前が交流している神どもは、そもそも実在しとらん。」
「くにゃ」
気がつくと、荼枳尼天が御狐様の背に腰掛けていた。
今さっきまで、僕の脇腹で丸くなっていたのに御狐様。
いなくなったらいなくなったで、体温の温かみが無くなると少し寂しい。
あと自分が実在してないとか、顕現早々やたら哲学的な命題を振り翳す神様って何?
あなた、何しに来たの?
僕と玉に何させたいの?
「いや、巫女っ子の握り飯と佃煮が美味そうだから。」
相変わらず意地汚い祟り神様だった。
「炊いたご飯は玉が全部食べちゃったので、浅葱の力で出した複製品でいいですか?」
「頼む。」
まぁ神様のお願いだし、そのくらいだったらいくらでも出しますけどね。
「その前に,地震を止めて頂けますか?これじゃ落ち着きません。」
「それなら、そこなる阿蘇神に言え。この地震は、素奴が震えているからじゃ。」
「はい?」
何?この健磐龍命さんとやらの仕業なの?
この身体がブレるような横揺れは。
★ ★ ★
「ええと。何故いきなり荼枳尼天様がいらっしゃっているんですか?それから、そちらで頭を下げている方はどなたですか?」
どうやら玉がいた次元とは薄皮1枚ズレていたみたいだ。
玉がいた次元では、地震など起こらず僕が御狐様の枕になっていた風景で。
健磐龍命さんが土下座している姿も、荼枳尼天にご飯を強請られる(いつもっちゃいつもの)姿も、玉には見えなかったらしい。
その健磐龍命さんとやらの震えが止まったら、地震も止んだ。
はた迷惑。
というか、伝説上の皇族さんになんでそんな力があるんだろう。
「だってそいつ、神じゃぞ。」
「か、み?」
おにぎりをむしゃむしゃ食べながら荼枳尼天が、相変わらず土下座しっぱなしの健磐龍命さんを手持ちの刀で指してる。
いや、荼枳尼天さん?
あなたは確かに神様で、刀を右手に持っている姿が多いですが、左手でおにぎり持って口の周りにご飯粒付けてちゃ、威厳も何もあったもんじゃ無い。
あと、お行儀が悪い。
刀で人を指しちゃいけないってお母さんに教わりませんでしたか?
「ん?儂には母親なんかおらんぞ。あと,人を刺したことなら何度か。」
「あなたの属性を考えると洒落になりませんよ。」
「冗談じゃ。神剣で人を刺したら刺す前に神威で人間程度じゃ溶けるわ。」
「はぁ。」
その神剣っぽい物を、うちの玉さんはあなたに下賜されたし、僕のどっちかの腕には浅葱家特性・謎の日本刀が埋め込まれているんですが。
「あの?殿?荼枳尼天様?何が起こっているんですか?」
「さぁ、僕にも何がなんだか、さっぱりわからない。」
「儂は浅葱の飯を食いに来ただけじゃ。」
「いや、僕はあなたの眷属の御狐様に連れられて来たし、玉は一言主に連れてこられたんです。あなた達が知らないで、誰が知っているんですか?」
「だから、そいつじゃろ。そいつがお前らを呼ぶ為にウチの狐と一言主を呼んだ。」
「……あの人、本当に神様なんですか?」
「人を神として祀ることなんぞ、この国ではいくらでもあろうぞ。」
………
「粗茶ですが、どうぞ。」
僕が状況を把握していないと、荼枳尼天との会話で察したのだろう。
玉に熱湯を強請られたので、一度ティ◯ァールを自宅に戻して水を入れて沸かし直すと言うケッタイな真似をさせられた。
水はテキトーなミネラルウォーターを出せるけど、空間を超えて手探りでコンセントに繋ぐのって面倒くさいんだぞ。
ついでにとろろ昆布のお吸い物を入れ直させられた。
大根の胡麻油漬けも。
最初はお酒(御霊前って書いてある)と油揚げで喜んでくれたのになぁ。
でもまぁ、佃煮に漬物って精進料理に毛が生えたみたいなものか。
質素過ぎて、不敬に当たらないだろうか。
今更。
「うむ。今更じゃ。」
本人(本神)が良いってんなら良いか。
佃煮を箸できちんと頂く荼枳尼天。
御狐様が羨ましそうにしてるけど、君、さっき食べたでしょ。
「ど、どうも有難う御座います。」
健磐龍命は相変わらず土下座のまんま。
と、思いきや湯呑みを持つとやっと上体を起こしてくれた。
まぁ、土下座したままだと、お茶が飲みづらい。
って、髭面の雄々しい「かんばせ」じゃないの。
しかも髭は耳から顎にきっちりと生えている。
良いなぁ。
僕も学生時代に髭に憧れて生やしてみたけど、どうやっても無精髭以上に伸びなかった。
しかも当時お付き合いしていた彼女さんに
「痛いしくすぐったいし、見た目が見苦しい。」
と言われて、直ぐ剃らされた。
どこに髭が触れて痛がられたかは秘密。
「旨い!」
「お粗末様でございます。」
「巫女殿。わたくしはこれほどまでに美味なお茶を頂いた事が御座いません。」
「私の殿より賜った茶にございます。」
早速仲良しお化けが、何やらいう皇族を懐柔しちゃった。
あれ、浅葱屋敷の仏壇の引き出しからいくらでも出て来る八女茶なんだけどな。
福岡行けば、いくらでも生えてるし。
(お茶農家の苦労を無視する発言)
★ ★ ★
「実はですね。妃と揉めまして。家を追い出されまして。」
「はい?」
健磐龍命さんとやらが言い出した事に、僕はもうついていけません。
「阿蘇都比咩命と言います。日子八井命様の娘に当たりまして。」
知らない人の名前をずらずら並べられましてもね。
そっち方面は本職の玉さんは、淹れ直したお茶と、お茶受けのサラダ煎餅を齧って幸せそう。
あれは戦力になりそうもない。
って、あれ。
あれれれ。
「ふむ、日子八井命と言えば国津神であらり国龍神だの。確か、神武帝の息子……どうした?浅葱?頭を抱えて。」
つ、繋がったぁ。
「いえですね。僕は周りには何故か最近、神を名乗る存在がやたらめたら現れるんで、少し調べた事があるんです。」
「ほう、ニッポン人として正しい行動じゃの。」
「日子八井命のお父さんて、確か大物主神さんでしたよね。」
「日本書紀ではそうなっているな。」
「大物主神さんって、別名事代主神さんですよね。」
「日本書紀ではそうなっているな。」
「事代主神さんって別名、恵比寿さんでしたよね。」
「日本書紀ではそうなっているな。」
「あっ!!」
さすがにウチのグータラ巫女も気がついた様だ。
「って事は、この方の奥さんって。」
「一言主の孫娘だよ!こんちくしょう。」
あの野郎、孫娘がオカンムリな事を、自分の巫女とその保護者に押し付けやがった。
「日本書紀ではそうなっているな。」
「なっていません!」
なんで神様の夫婦喧嘩を人間に押し付けるかなぁ。
「なんで繋がるかなぁ。」
「神を勝手に繋げたのは人間だぞ。古事記だの日本書紀だの本地垂迹だの。」
「否定できないなぁ。」
荼枳尼天の前で頭を抱えていると、健磐龍命にもう1回土下座されました。
あの、僕は無職のおじさんで庶民で小市民なので、陛下とか殿下とか言われる身分の人に頭を下げられると、本気で困ります。
「一言主様の巫女様とご主人様ですね。何卒お願い致します。」
「お願いされても、人様の夫婦の事だしなぁ。」
犬も食わない奴でしょ、これ。
「あの。妃がご機嫌を直してくれないとですね。」
「直してくれないと?」
「阿蘇山が噴火します。九州が吹き飛ぶくらいの。」
なるほどなるほど。
阿蘇山って大噴火前は、とんでもない高さだったんだよな。
このカルデラの広さみてもわかるよね。
「殿ぉ~。」
「なんですか?」
「これ、いつもの知らん顔しちゃいけないと思います。」
あぁ、知らんがなで逃げられない。
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