133 / 233
第二章 戦
告られましたよ
しおりを挟む
玉は最近、寝る時間が遅くなった。
母親と再会したら元の時代に帰るつもりだったから、生活リズムを元の生活と変えない様に、即ち日の出・日の入りを基準にしていた。
だから、晩御飯を終えて入浴すると、バスタオルで頭を拭き拭きパジャマで寝室に下がっていた。(ドライヤーは嫌いらしい。折角買ってあげたのに、1~2度使ってから、洗面所で音がしている様子がない)
でも今は、極力僕と過ごす時間を伸ばす「努力」をしている。
つまり夜更かしをしているんだ。
「努力」と言うのは、身体に染み込んだ生活サイクルと、一日中ちょこまか働き回っている疲れに、小柄な身体では勝てないから。
夜更かしとは言っても22時を回ると、こっくりこっくり船を漕ぎ出すので、逆に僕が一緒に同衾する様になっている。
それ程までに、玉は僕の側に居たがる様になっているんだ。
覚悟を決めた女性って強いね。
こっちは全然覚悟なんかしてないのに。
でも、0時就寝が基本の僕には早くて眠れない。
なのでベッドサイドにタブレットをセットして、イヤホンをして動画サイトや電子書籍を眠くなるまで眺めている。
前は僕の出すノイズが、そこに僕が居る証となるから玉の心に安心を齎すとかで、わざと音を立てていたけど、触れないにしても隣でお互いの体温と体臭がわかる状態では、そんな心配も要らない。
玉は極力僕に頭を付ける(付かないけど)様に丸まって、すぐ寝息を立てはじめるんだよ。
ただ、今夜は、青木さんの様子が気になってか、2人して青木さんの部屋に行ってしまった。
まぁなんか、女だけの話し合いをしているらしい。
おかげでなのか、最近、少しずつだけど、僕1人の時間がちょこちょこ増えて来た。
それはつまり、玉の単独行動が増えて来た事を意味している。
玉が単独行動出来る様になって来ている訳だ。
昔、玉はこの部屋を社と言った。
自分が長年住み続けていた荼枳尼天の社と存在が重なっていると思っていたらしい。
でも今は、荼枳尼天の社と重なっているのは部屋ではなく僕だ、と言う事がわかって来た。
だって、玉の言う通りだと、僕が単独で部屋を離れると留守番をしている玉の体調が崩れる意味がわからない。
色々考えて、色々試した結果、結局は、僕が基点になるのだろうって事で落ち着いた。
昨日・今日の話だから、まだ何も試していないけれど、多分今の玉は僕から多少離れても大丈夫だ。
いざとなったら、聖域に居れば、玉の存在確率が下がると言う事もない筈。
玉も、しずさんも、時の狭間に捕えられて僕の前から消えると言う事もないだろう。
あぁまぁつまり。
僕が就職活動を始められると言う意味でもある。
僕が出勤した後は、浅葱屋敷で留守番してれば良い。
…のかなぁ。
まぁ聖域には荼枳尼天が居るし、浅葱屋敷には一言主がいる。
玉もしずさんも、両方の神様に気に入られている巫女さんだし。
保護を頼んどきゃどうとでもなるわな。
(今更ながら、どんな環境だよ)
とりあえず。
僕が何よりもほっと出来たのは、玉もしずさんも、自分の居場所を確立出来て、あれこれ迷う事も怯える事もなくなっただろうと言う「確信」が持てた事だ。
どう言う縁でこの親娘にここまで深入りする羽目になったのかは知らないけど、僕が出来る事で、彼女達がとりあえず不幸にはならないと、判断出来たのは嬉しい。
さて。
1人きりの僕って、普段はどんな事をしていたかな?
僕が1人じゃなくなってまだ数ヶ月しか経っていないのに、そんな僕を随分と遠く感じてしまう。
★ ★ ★
「只今戻りました。」
「おかえり。」
玉に買ってあげた◯天堂の◯リオカートで3レース連続最下位を華麗に決めたところで玉が帰って来た。
おのれ◯ッパ!
「相変わらず殿は弱いですねぇ。」
「アクションとかシューティングは子供の頃から苦手だったんだよ。多分不器用で反射神経がないんだろう。」
「そんな人がいますか!」
いるんだよ。ここに。
「で?何だったの?」
「教えませんよ。殿は前にお母さんと逢えた事を玉が言うまで佳奈さんに黙ってくれましたよね。それと同じです。佳奈さんから聞いてください。うふふ。」
うふふ?
「ぱんぱん。」
ぱんぱん言いながら、玉はクッションで僕の頭を殴って来ました。
「ぱんぱん。」
「あのぅ、玉さん?」
「ぱんぱん、よしよし。」
よしよし?
「殿、寝ましょう。今日は玉もお母さんの手伝いで疲れました。」
「???」
なんだかわからないけど、どうやら深刻な事態ではなさそうだな。
ま、いっか。
★ ★ ★
相変わらず寝付きの良い玉は、ピロートーク(お母さんと毛糸を編み始めました)の途中で落ちてしまった。
……今日は山葵田作りをしたり、神様がちょっかいを掛けに来たりと忙しくて、浅葱の水晶に行けてないんだよなぁ。
しずさん、漫画の続きをどうするかとか確認してなかった。
あちらももう、寝ているだろうし。
あと、夜(暮れないけど)は、ちびが話し相手になっているとか。
仔犬は可愛いから、それでしずさんの孤独感が薄まってくれたらいいな。
ピロ
おや、メールだ。
………
『まだ、起きていますか?だったら、ちょっと私の話に付き合って下さい。』
青木さんからだった。
彼女は割と自分の事は直接開けっぴろげに言う人なのに。
『起きてるよ。でも、玉はもう寝ているから電話は勘弁してくれ。』
別に起こしても何も言わないだろうけどね。
『わかっているんです。知っているんです。玉ちゃんはお母さんに逢いたくて、ずっと1人で頑張ってた。菊地さんはそんな玉ちゃんを、側で見守っていた。でも見守るだけ。玉ちゃんが本当に辛くて泣いてしまった時は手を差し伸べるけど、普段は玉ちゃんが1人で頑張る。私はそんな2人が良いなって思ってた。あの日、自然公園で助けて貰った日も、玉ちゃんは菊地さんに全幅の信頼を置いていたし、菊地さんも玉ちゃんに好きな様にさせていた。あの日が、玉ちゃんが菊地さんに助けられた翌日って聞いた時、私は呆れました。どれだけなのよって。あの日から私は菊地さんと玉ちゃんに混じりたくて、私なりに頑張りました。でも玉ちゃんは、念願だったお母さんに逢えて、さっきも幸せそうに笑ってました。私ってあんなに幸せに笑えるのかな。そう言ったら、玉ちゃんに怒られました。玉は殿がいるから笑えるんです。殿がいて、お母さんがいて、佳奈さんがいるから笑えるんです。って。こうも言われたな。妹さんに玉と佳奈さんは殿のお世話を頼まれました。って。そうなの。私は菊地さんの妹さんに菊地さんを頼まれているの。』
何やら、取り止めのない話だけど、本人も感情の整理が付いていないのだろう。
僕は黙って、続きを待つ事にした。
あと、笑顔についてはお父さんも心配しているけど、無防備に笑えてるよ。
『ね、気づいてた?私があの自然公園で貴方と逢った時、一目惚れしたんだよ私。うちの両親に会った時の私、見たでしょ。あれが取り繕ってばかりの私。取り繕ろわなきゃ何も出来ない無力で無学な私。でも、私は菊地さんについていきたい。玉ちゃんと一緒に、貴方についていきたい。そう思ったから、今日まで頑張って来たんだよ。でもなんかね。玉ちゃんが立派になり過ぎたよ。玉ちゃんは菊地さんと一緒に歩いて行けると思う。玉ちゃんは菊地さんに甘えないから。自分の足で歩いているから。でも、私ってどうだろう。浅葱の人間として菊地さんのお手伝いがしたいのに、私に何が出来るのかな?そう思ったら、なんか悲しくなっちゃって。そしたら玉ちゃんが部屋に来て、言ってくれたの。殿も妹さんもお母さんも、佳奈さんの事を認めてますよって。泣くのを我慢しても、殿にはバレますよって。そうよね。天然ボケしてぎゃーぎゃー言うのが私の本性。菊地さんもわかってるよね。だいたい、ここまで貴方達を追いかけて来たんじゃない。そう思ったら、覚悟がつきました。』
やっぱりそう言う展開か。
『直接逢うと何を仕出かすかわからないから、勢いだけですけどメールで言います。菊地さん。ずっとお慕い申し上げていました。ちょっと特殊な環境なのもわかっています。でも。』
『私も死ぬまで貴方と一緒にいたい』
『追伸・多分私、このメール見てのたうち回ると思うので、明日からも普通に接して下さい。』
幾つになっても、女性に好かれる事は嬉しいのですが。
何故、告白メールにオチをつける?
母親と再会したら元の時代に帰るつもりだったから、生活リズムを元の生活と変えない様に、即ち日の出・日の入りを基準にしていた。
だから、晩御飯を終えて入浴すると、バスタオルで頭を拭き拭きパジャマで寝室に下がっていた。(ドライヤーは嫌いらしい。折角買ってあげたのに、1~2度使ってから、洗面所で音がしている様子がない)
でも今は、極力僕と過ごす時間を伸ばす「努力」をしている。
つまり夜更かしをしているんだ。
「努力」と言うのは、身体に染み込んだ生活サイクルと、一日中ちょこまか働き回っている疲れに、小柄な身体では勝てないから。
夜更かしとは言っても22時を回ると、こっくりこっくり船を漕ぎ出すので、逆に僕が一緒に同衾する様になっている。
それ程までに、玉は僕の側に居たがる様になっているんだ。
覚悟を決めた女性って強いね。
こっちは全然覚悟なんかしてないのに。
でも、0時就寝が基本の僕には早くて眠れない。
なのでベッドサイドにタブレットをセットして、イヤホンをして動画サイトや電子書籍を眠くなるまで眺めている。
前は僕の出すノイズが、そこに僕が居る証となるから玉の心に安心を齎すとかで、わざと音を立てていたけど、触れないにしても隣でお互いの体温と体臭がわかる状態では、そんな心配も要らない。
玉は極力僕に頭を付ける(付かないけど)様に丸まって、すぐ寝息を立てはじめるんだよ。
ただ、今夜は、青木さんの様子が気になってか、2人して青木さんの部屋に行ってしまった。
まぁなんか、女だけの話し合いをしているらしい。
おかげでなのか、最近、少しずつだけど、僕1人の時間がちょこちょこ増えて来た。
それはつまり、玉の単独行動が増えて来た事を意味している。
玉が単独行動出来る様になって来ている訳だ。
昔、玉はこの部屋を社と言った。
自分が長年住み続けていた荼枳尼天の社と存在が重なっていると思っていたらしい。
でも今は、荼枳尼天の社と重なっているのは部屋ではなく僕だ、と言う事がわかって来た。
だって、玉の言う通りだと、僕が単独で部屋を離れると留守番をしている玉の体調が崩れる意味がわからない。
色々考えて、色々試した結果、結局は、僕が基点になるのだろうって事で落ち着いた。
昨日・今日の話だから、まだ何も試していないけれど、多分今の玉は僕から多少離れても大丈夫だ。
いざとなったら、聖域に居れば、玉の存在確率が下がると言う事もない筈。
玉も、しずさんも、時の狭間に捕えられて僕の前から消えると言う事もないだろう。
あぁまぁつまり。
僕が就職活動を始められると言う意味でもある。
僕が出勤した後は、浅葱屋敷で留守番してれば良い。
…のかなぁ。
まぁ聖域には荼枳尼天が居るし、浅葱屋敷には一言主がいる。
玉もしずさんも、両方の神様に気に入られている巫女さんだし。
保護を頼んどきゃどうとでもなるわな。
(今更ながら、どんな環境だよ)
とりあえず。
僕が何よりもほっと出来たのは、玉もしずさんも、自分の居場所を確立出来て、あれこれ迷う事も怯える事もなくなっただろうと言う「確信」が持てた事だ。
どう言う縁でこの親娘にここまで深入りする羽目になったのかは知らないけど、僕が出来る事で、彼女達がとりあえず不幸にはならないと、判断出来たのは嬉しい。
さて。
1人きりの僕って、普段はどんな事をしていたかな?
僕が1人じゃなくなってまだ数ヶ月しか経っていないのに、そんな僕を随分と遠く感じてしまう。
★ ★ ★
「只今戻りました。」
「おかえり。」
玉に買ってあげた◯天堂の◯リオカートで3レース連続最下位を華麗に決めたところで玉が帰って来た。
おのれ◯ッパ!
「相変わらず殿は弱いですねぇ。」
「アクションとかシューティングは子供の頃から苦手だったんだよ。多分不器用で反射神経がないんだろう。」
「そんな人がいますか!」
いるんだよ。ここに。
「で?何だったの?」
「教えませんよ。殿は前にお母さんと逢えた事を玉が言うまで佳奈さんに黙ってくれましたよね。それと同じです。佳奈さんから聞いてください。うふふ。」
うふふ?
「ぱんぱん。」
ぱんぱん言いながら、玉はクッションで僕の頭を殴って来ました。
「ぱんぱん。」
「あのぅ、玉さん?」
「ぱんぱん、よしよし。」
よしよし?
「殿、寝ましょう。今日は玉もお母さんの手伝いで疲れました。」
「???」
なんだかわからないけど、どうやら深刻な事態ではなさそうだな。
ま、いっか。
★ ★ ★
相変わらず寝付きの良い玉は、ピロートーク(お母さんと毛糸を編み始めました)の途中で落ちてしまった。
……今日は山葵田作りをしたり、神様がちょっかいを掛けに来たりと忙しくて、浅葱の水晶に行けてないんだよなぁ。
しずさん、漫画の続きをどうするかとか確認してなかった。
あちらももう、寝ているだろうし。
あと、夜(暮れないけど)は、ちびが話し相手になっているとか。
仔犬は可愛いから、それでしずさんの孤独感が薄まってくれたらいいな。
ピロ
おや、メールだ。
………
『まだ、起きていますか?だったら、ちょっと私の話に付き合って下さい。』
青木さんからだった。
彼女は割と自分の事は直接開けっぴろげに言う人なのに。
『起きてるよ。でも、玉はもう寝ているから電話は勘弁してくれ。』
別に起こしても何も言わないだろうけどね。
『わかっているんです。知っているんです。玉ちゃんはお母さんに逢いたくて、ずっと1人で頑張ってた。菊地さんはそんな玉ちゃんを、側で見守っていた。でも見守るだけ。玉ちゃんが本当に辛くて泣いてしまった時は手を差し伸べるけど、普段は玉ちゃんが1人で頑張る。私はそんな2人が良いなって思ってた。あの日、自然公園で助けて貰った日も、玉ちゃんは菊地さんに全幅の信頼を置いていたし、菊地さんも玉ちゃんに好きな様にさせていた。あの日が、玉ちゃんが菊地さんに助けられた翌日って聞いた時、私は呆れました。どれだけなのよって。あの日から私は菊地さんと玉ちゃんに混じりたくて、私なりに頑張りました。でも玉ちゃんは、念願だったお母さんに逢えて、さっきも幸せそうに笑ってました。私ってあんなに幸せに笑えるのかな。そう言ったら、玉ちゃんに怒られました。玉は殿がいるから笑えるんです。殿がいて、お母さんがいて、佳奈さんがいるから笑えるんです。って。こうも言われたな。妹さんに玉と佳奈さんは殿のお世話を頼まれました。って。そうなの。私は菊地さんの妹さんに菊地さんを頼まれているの。』
何やら、取り止めのない話だけど、本人も感情の整理が付いていないのだろう。
僕は黙って、続きを待つ事にした。
あと、笑顔についてはお父さんも心配しているけど、無防備に笑えてるよ。
『ね、気づいてた?私があの自然公園で貴方と逢った時、一目惚れしたんだよ私。うちの両親に会った時の私、見たでしょ。あれが取り繕ってばかりの私。取り繕ろわなきゃ何も出来ない無力で無学な私。でも、私は菊地さんについていきたい。玉ちゃんと一緒に、貴方についていきたい。そう思ったから、今日まで頑張って来たんだよ。でもなんかね。玉ちゃんが立派になり過ぎたよ。玉ちゃんは菊地さんと一緒に歩いて行けると思う。玉ちゃんは菊地さんに甘えないから。自分の足で歩いているから。でも、私ってどうだろう。浅葱の人間として菊地さんのお手伝いがしたいのに、私に何が出来るのかな?そう思ったら、なんか悲しくなっちゃって。そしたら玉ちゃんが部屋に来て、言ってくれたの。殿も妹さんもお母さんも、佳奈さんの事を認めてますよって。泣くのを我慢しても、殿にはバレますよって。そうよね。天然ボケしてぎゃーぎゃー言うのが私の本性。菊地さんもわかってるよね。だいたい、ここまで貴方達を追いかけて来たんじゃない。そう思ったら、覚悟がつきました。』
やっぱりそう言う展開か。
『直接逢うと何を仕出かすかわからないから、勢いだけですけどメールで言います。菊地さん。ずっとお慕い申し上げていました。ちょっと特殊な環境なのもわかっています。でも。』
『私も死ぬまで貴方と一緒にいたい』
『追伸・多分私、このメール見てのたうち回ると思うので、明日からも普通に接して下さい。』
幾つになっても、女性に好かれる事は嬉しいのですが。
何故、告白メールにオチをつける?
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
独身寮のふるさとごはん まかないさんの美味しい献立
水縞しま
ライト文芸
旧題:独身寮のまかないさん ~おいしい故郷の味こしらえます~
第7回ライト文芸大賞【料理・グルメ賞】作品です。
◇◇◇◇
飛騨高山に本社を置く株式会社ワカミヤの独身寮『杉野館』。まかない担当として働く有村千影(ありむらちかげ)は、決まった予算の中で献立を考え、食材を調達し、調理してと日々奮闘していた。そんなある日、社員のひとりが失恋して落ち込んでしまう。食欲もないらしい。千影は彼の出身地、富山の郷土料理「ほたるいかの酢味噌和え」をこしらえて励まそうとする。
仕事に追われる社員には、熱々がおいしい「味噌煮込みうどん(愛知)」。
退職しようか思い悩む社員には、じんわりと出汁が沁みる「聖護院かぶと鯛の煮物(京都)」。
他にも飛騨高山の「赤かぶ漬け」「みだらしだんご」、大阪の「モダン焼き」など、故郷の味が盛りだくさん。
おいしい故郷の味に励まされたり、癒されたり、背中を押されたりするお話です。
希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~
白い黒猫
ライト文芸
ここは東京郊外松平市にある希望が丘駅前商店街、通称【ゆうYOU ミラーじゅ希望ヶ丘】。
国会議員の重光幸太郎先生の膝元であるこの土地にある商店街は、パワフルで個性的な人が多く明るく元気な街。就職浪人になりJazzBarを経営する伯父の元で就職活動をしながら働く事になった東明(とうめい)透(ゆき)は、商店街のある仕事を担当する事になり……。
※ 鏡野ゆうさんの『政治家の嫁は秘書様』に出てくる商店街が物語を飛び出し、仲良し作家さんの活動スポットとなってしまいました。その為に同じ商店街に住む他の作家さんのキャラクターが数多く物語の中で登場して活躍しています。鏡野ゆうさん及び、登場する作家さんの許可を得て創作させて頂いております。
コラボ作品はコチラとなっています。
【政治家の嫁は秘書様】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/210140744/354151981
【希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々 】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/274274583/188152339
【日々是好日、希望が丘駅前商店街-神神飯店エソ、オソオセヨ(にいらっしゃいませ)】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/177101198/505152232
【希望が丘駅前商店街~看板娘は招き猫?喫茶トムトム元気に開店中~】
https://ncode.syosetu.com/n7423cb/
【希望が丘駅前商店街 ―姉さん。篠宮酒店は、今日も平常運転です。―】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/172101828/491152376
【Blue Mallowへようこそ~希望が丘駅前商店街】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271
【希望が丘駅前商店街~透明人間の憂鬱~】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/427152271
【希望が丘駅前商店街~黒猫のスキャット~】
https://www.alphapolis.co.jp/novel/265100205/813152283

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる