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第一章 開店
小さな水晶
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木更津北ICで館山道を降りて国道409号線に入る。
「ぼーそーおーだんどーろ。」
玉さんがわざと棒読みで標識を読み上げて、その間抜けな口調に青木さんがクスッと微笑んだ。
その玉の言う通り、木更津から茂原まで房総半島のど真ん中を横断する国道だ。
今日の目的地は、ちょうどその中間くらいにある、いわば房総の臍だ。
高みに同定している事を考えると出臍だ。
基本的にこの辺は山に入る前なので、典型的な田園風景が広がっている。
「私の実家から北は大体こんな感じだし。」
「でも面白味のある風景では無いですねぇ。」
「と言う訳で、菊地さん。」
「殿。」
「飽きたぁ。」
「です。」
知らんがな。
とりあえずコンビニで一休み。2人してあんまんを頬張ってやんの。お昼前にそんな物食べて、あと知りませんよ。
「だって、朝食べた小倉トーストが美味しかったんですよぅ。」
「確かにアレは美味しかった。トーストサンドも初体験だし、栗羊羹みたいな自然の甘さと食パンの甘さが最高だった。」
「さすがは殿のご飯でした。」
背中が痒くなって来たので、逃げましょう。
★ ★ ★
コンビニを出て10分程度。
上総牛久の商店街を抜けて直ぐ、現地に到着。
「え?」
「え?」
驚かれてもねぇ。
谷間を切り開かれた駐車場に車を停めて、アキレス腱を軽く伸ばす。昨日、佐倉城に登る人を車中からご苦労様と思ったけれど、今日はこれから山の頂上まで階段登山。
それに合わせて玉はスニーカーにデニムの上下、青木さんもカジュアルに舵を切った服装になっている。
「私多分、1人だったらヨレヨレのジャージで来てるわ。玉ちゃんがちゃんとした格好だから、ほんの少し気合いを入れて来たけど。」
呑気なこと言ってるけど、むしろ君が今日の主役なんだけど。
★ ★ ★
「ヒー、ヒー。」
「殿殿。あそこの看板、ご来光の道ですって。ここから真っ直ぐ西に行くと、富士山や出雲大社があるそうです。」
「レイラインって奴だな。日本は神社仏閣が一直線に並ぶ様に、例えばイギリスなんかでは遺跡や古墳が一直線に並ぶんだ。大体、春分の日あたりに頭上を太陽が通過するらしい。」
「へー。なかなか興味深いですねぇ。」
「ヒー、ヒー。」
「……。」
「……。」
「ヒー、ヒー。」
「ほら、もうすぐ頂上だぞ。」
「佳奈さん、運動不足です。」
「若い玉ちゃんに負けるならともかく、歳上の菊地さんにまで負けるとは思わなかったわ。」
「玉、数えてましたけど、せいぜい100段くらいの階段ですよ。」
「僕らは昼間結構動いているし、散歩や買い物がてらに歩いているからなぁ。普段どのくらい歩いてる?」
「スマホの万歩計だと、1日10,000歩は普通ですねぇ。ほら、聖域だけじゃなく、お屋敷のお掃除とかしてますし。」
「何げにこの2人。頭脳明晰だし、おまけに体力抜群て。なのに私てなんなのよ。」
「ほら、空が開いた。ここが僕が選んだ聖なる高みだ。標高67メートルだけどね。8世紀末に伝教大師・最澄が開祖と言われる天台宗でも結構格の高い…高い…あのね。」
真っ昼間からフクロウが飛んできたんだけど。
「ひぅ」
ひぅじゃない、君夜行性でしょ。あ、爪が鋭いから肩や頭にとまらないで。
「今、殿が決め言葉を言うところだったと思うんですけど、フクロウさんに邪魔されました。」
「…フクロウって肉食よね。猛禽類じゃ無いの?」
「調べたら鳥類のあとの名前、なんとか目なんとか科が、全部フクロウです。」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。」
「こんな殿の声、初めて聞きました。」
「そりゃ、野生のフクロウに髪の毛突かれてたらねぇ。というか、フクロウが加減してるんだ。」
代わりに僕が、ひいひい。
★ ★ ★
「と、とにかく。とにかくですね。」
フクロウにはそこのベンチに座ってもらって(なんてぇ日本語だよ)、ここの解説を再開する。
拝観料を回収する為に受付にいるおばさんが白眼を剥いているけど、今は無視。
ええええ、無視ですよ無視。
「笠森寺と言います。天台宗寺院でも本山扱いされている有り難いお寺です。目の前の建物は、京都の清水寺で有名な舞台造りを四方に向けた、ここだけにしか無い建築法です。本尊は十一面観音。通称、笠森観音と言われる千葉の名刹です。…もっと古い寺社はありますが、“高み“を第一に考えた時、また霊格を考えたら、ここが一番かなぁと。」
「ひぅ」
「だ、そうだ。」
「フクロウの言葉なんか、私にも玉ちゃんにもわかりませえん。」
★ ★ ★
拝観料を3人分納めて、いよいよ参拝に入ります。さすがにフクロウは痛いので、玉にお金を払って貰います。
僕はフクロウのあしらいで精一杯です。
「大人3人です。」
「あの、フクロウは?」
「山から勝手に飛んで来ました。」
「あの、この人は、何故か野生動物に懐かれる人なので、最初から自分の常識を諦めた方が楽ですよ。」
「はぁ。」
人がフクロウに突かれているのをいい事に、ある事ある事言うんじゃ無い。青木!
「ある事ある事なんでしょ。狸やらフクロウやらが勝手に着いてくる人と一緒に歩く私達の身にもなりなさい。」
「…なんかわからないけど、ごめんなさい。」
「ひぅ」
「フクロウの鳴き声って、ホーホーじゃないんですねぇ。」
「玉ちゃん?関心するとこ、そこ?」
★ ★ ★
な、何はともあれ、とにかく最高所まで登って来ました。
房総の山は、低いけど深いと言われる。
夕べ、この笠森寺を選定する為に、ネットで幾つかの画像を見たけれど、朝靄に烟る九十九谷は、その谷だけが白く、低い山頂に朝日が当たるという、なんとも幻想的な風景だった。
まもなく正午を迎え、雲一つ無い青空の今は、僕らの眼下に、健康的に色付いた丘陵が広がっている。
山が低い分、逆に良く手入れされた里山が退屈だけど明るく気物も良くなる風景だ。
「ひぅ」
手元の手摺にフクロウがとまっているけど。
さて。ここで僕は昨日、荼枳尼天より渡された二つの銀杏の実を取り出した。
どうするかって?
何が起こるかって?
知らないさ。神様がそうしろって言うから、そうしてるだけだもん。
「2人共、手を出しなさい。玉は御神刀を両手に乗せて。」
「はい。」「はい。」
2人が差し出した掬う様な両手に、木の実を乗せる。
「……何も起こらないね。」
「ですね。」
「ひぅ」
ん?フクロウ?くん?
「ひぅ」
フクロウが空を見上げている。
釣られて3人も空を見上げる。
初冬の穏やかな太陽が、丘の頂上の、巨大な岩を覆い被す四方懸造の建物を照らしている。
からん。
何か軽い音がする。
その音に釣られて顔を下げた時に気が付いた。
玉と青木さんの姿が消えていた。
代わりに小さな水晶が二つ。
転がっていた。
「ぼーそーおーだんどーろ。」
玉さんがわざと棒読みで標識を読み上げて、その間抜けな口調に青木さんがクスッと微笑んだ。
その玉の言う通り、木更津から茂原まで房総半島のど真ん中を横断する国道だ。
今日の目的地は、ちょうどその中間くらいにある、いわば房総の臍だ。
高みに同定している事を考えると出臍だ。
基本的にこの辺は山に入る前なので、典型的な田園風景が広がっている。
「私の実家から北は大体こんな感じだし。」
「でも面白味のある風景では無いですねぇ。」
「と言う訳で、菊地さん。」
「殿。」
「飽きたぁ。」
「です。」
知らんがな。
とりあえずコンビニで一休み。2人してあんまんを頬張ってやんの。お昼前にそんな物食べて、あと知りませんよ。
「だって、朝食べた小倉トーストが美味しかったんですよぅ。」
「確かにアレは美味しかった。トーストサンドも初体験だし、栗羊羹みたいな自然の甘さと食パンの甘さが最高だった。」
「さすがは殿のご飯でした。」
背中が痒くなって来たので、逃げましょう。
★ ★ ★
コンビニを出て10分程度。
上総牛久の商店街を抜けて直ぐ、現地に到着。
「え?」
「え?」
驚かれてもねぇ。
谷間を切り開かれた駐車場に車を停めて、アキレス腱を軽く伸ばす。昨日、佐倉城に登る人を車中からご苦労様と思ったけれど、今日はこれから山の頂上まで階段登山。
それに合わせて玉はスニーカーにデニムの上下、青木さんもカジュアルに舵を切った服装になっている。
「私多分、1人だったらヨレヨレのジャージで来てるわ。玉ちゃんがちゃんとした格好だから、ほんの少し気合いを入れて来たけど。」
呑気なこと言ってるけど、むしろ君が今日の主役なんだけど。
★ ★ ★
「ヒー、ヒー。」
「殿殿。あそこの看板、ご来光の道ですって。ここから真っ直ぐ西に行くと、富士山や出雲大社があるそうです。」
「レイラインって奴だな。日本は神社仏閣が一直線に並ぶ様に、例えばイギリスなんかでは遺跡や古墳が一直線に並ぶんだ。大体、春分の日あたりに頭上を太陽が通過するらしい。」
「へー。なかなか興味深いですねぇ。」
「ヒー、ヒー。」
「……。」
「……。」
「ヒー、ヒー。」
「ほら、もうすぐ頂上だぞ。」
「佳奈さん、運動不足です。」
「若い玉ちゃんに負けるならともかく、歳上の菊地さんにまで負けるとは思わなかったわ。」
「玉、数えてましたけど、せいぜい100段くらいの階段ですよ。」
「僕らは昼間結構動いているし、散歩や買い物がてらに歩いているからなぁ。普段どのくらい歩いてる?」
「スマホの万歩計だと、1日10,000歩は普通ですねぇ。ほら、聖域だけじゃなく、お屋敷のお掃除とかしてますし。」
「何げにこの2人。頭脳明晰だし、おまけに体力抜群て。なのに私てなんなのよ。」
「ほら、空が開いた。ここが僕が選んだ聖なる高みだ。標高67メートルだけどね。8世紀末に伝教大師・最澄が開祖と言われる天台宗でも結構格の高い…高い…あのね。」
真っ昼間からフクロウが飛んできたんだけど。
「ひぅ」
ひぅじゃない、君夜行性でしょ。あ、爪が鋭いから肩や頭にとまらないで。
「今、殿が決め言葉を言うところだったと思うんですけど、フクロウさんに邪魔されました。」
「…フクロウって肉食よね。猛禽類じゃ無いの?」
「調べたら鳥類のあとの名前、なんとか目なんとか科が、全部フクロウです。」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ。」
「こんな殿の声、初めて聞きました。」
「そりゃ、野生のフクロウに髪の毛突かれてたらねぇ。というか、フクロウが加減してるんだ。」
代わりに僕が、ひいひい。
★ ★ ★
「と、とにかく。とにかくですね。」
フクロウにはそこのベンチに座ってもらって(なんてぇ日本語だよ)、ここの解説を再開する。
拝観料を回収する為に受付にいるおばさんが白眼を剥いているけど、今は無視。
ええええ、無視ですよ無視。
「笠森寺と言います。天台宗寺院でも本山扱いされている有り難いお寺です。目の前の建物は、京都の清水寺で有名な舞台造りを四方に向けた、ここだけにしか無い建築法です。本尊は十一面観音。通称、笠森観音と言われる千葉の名刹です。…もっと古い寺社はありますが、“高み“を第一に考えた時、また霊格を考えたら、ここが一番かなぁと。」
「ひぅ」
「だ、そうだ。」
「フクロウの言葉なんか、私にも玉ちゃんにもわかりませえん。」
★ ★ ★
拝観料を3人分納めて、いよいよ参拝に入ります。さすがにフクロウは痛いので、玉にお金を払って貰います。
僕はフクロウのあしらいで精一杯です。
「大人3人です。」
「あの、フクロウは?」
「山から勝手に飛んで来ました。」
「あの、この人は、何故か野生動物に懐かれる人なので、最初から自分の常識を諦めた方が楽ですよ。」
「はぁ。」
人がフクロウに突かれているのをいい事に、ある事ある事言うんじゃ無い。青木!
「ある事ある事なんでしょ。狸やらフクロウやらが勝手に着いてくる人と一緒に歩く私達の身にもなりなさい。」
「…なんかわからないけど、ごめんなさい。」
「ひぅ」
「フクロウの鳴き声って、ホーホーじゃないんですねぇ。」
「玉ちゃん?関心するとこ、そこ?」
★ ★ ★
な、何はともあれ、とにかく最高所まで登って来ました。
房総の山は、低いけど深いと言われる。
夕べ、この笠森寺を選定する為に、ネットで幾つかの画像を見たけれど、朝靄に烟る九十九谷は、その谷だけが白く、低い山頂に朝日が当たるという、なんとも幻想的な風景だった。
まもなく正午を迎え、雲一つ無い青空の今は、僕らの眼下に、健康的に色付いた丘陵が広がっている。
山が低い分、逆に良く手入れされた里山が退屈だけど明るく気物も良くなる風景だ。
「ひぅ」
手元の手摺にフクロウがとまっているけど。
さて。ここで僕は昨日、荼枳尼天より渡された二つの銀杏の実を取り出した。
どうするかって?
何が起こるかって?
知らないさ。神様がそうしろって言うから、そうしてるだけだもん。
「2人共、手を出しなさい。玉は御神刀を両手に乗せて。」
「はい。」「はい。」
2人が差し出した掬う様な両手に、木の実を乗せる。
「……何も起こらないね。」
「ですね。」
「ひぅ」
ん?フクロウ?くん?
「ひぅ」
フクロウが空を見上げている。
釣られて3人も空を見上げる。
初冬の穏やかな太陽が、丘の頂上の、巨大な岩を覆い被す四方懸造の建物を照らしている。
からん。
何か軽い音がする。
その音に釣られて顔を下げた時に気が付いた。
玉と青木さんの姿が消えていた。
代わりに小さな水晶が二つ。
転がっていた。
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