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第一章 開店
いつ?
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目の前には海岸線。
海岸線から崖線まで、その僅か数百メートルに陸地が広がってはいるけど、正直湿地帯で人が住むには適していない土地が、崖下に沿って伸びている。
見る限り、西方面にいくつかの寺院が確認出来る。
崖上には、僕らが立っている辺りはお寺の寺域の様だ。いくつかの塔頭が確認出来る。
予め調べておいてよかった。
このお寺は市内でも屈指の歴史を持つお寺で、昔学校で習った事だけで知っている「行基」が開設したお寺だと言う。奈良の大仏とかに関係があったんだっけ?
そして、このお寺の現在の宗派を調べれば今がいつぐらいかも想像がつくと言うものだ。
「殿。ここは、この地形は、私が生まれ育った村です。ほら、下に見える道。あそこをお母さんと歩いて市に通いました。…でも、ちょっと違うなぁ。海はあんなに遠くなかったし、このお寺でもお隣のチイちゃんと遊んだけど、見た事のない建物が建ってます。」
今の玉の話にも、いくつかヒントが散りばめられている。
海岸線が遠い。見た事のない塔頭がある。
それはつまり、玉が生きていた時代よりも後の時代と見て良いだろう。
塔頭については古くものが残っていたという推測が立つけど、海岸線が遠いという事は、それだけ潮が砂を運んできた、もしくは土地が乾いたという事だ。
上野の崖線から国府台の台地まで、その間に広がる平野は縄文海進の影響で、実は21世紀の現在まで乾ききっていない。
平安時代の日記文学には、今の江戸川から西は泥田だと記されている程だ。
「菩薩戒」
と書かれた塔頭があった。
決まった。21世紀のこのお寺は日蓮宗だった。それはこの県が日蓮聖人の地元であり、そのせいで当然日蓮宗の寺院が多い。しかし、このお寺の塔頭に書かれた墨字を見ると、ここが天台宗のお寺である事がわかる。
つまり、日蓮宗伝宗以前、玉の生前以降。
平将門から日蓮の間の時代だ。
さてと、ここで一つ小細工をしておかないと。
「着物!」
いかにもこの時代っぽい着物と雪駄を取り出した。
玉にも地味目の女性向け着物と雪駄を出してあげる。
前は自分の姿格好も、21世紀のままだったので怪しまれたりした事があったのだけど、水晶に出入りしたり、台所で器具や食材をぽいぽい出しているうちに、僕の「浅葱の力」が進化しているらしい。
ご先祖の国麻呂さんが、始末に終えないと称した僕の力だ。何故か“出来る“事がわかっていた。
聖域の中に入って着替えよう。
「……殿はもう、なんでも出来るんですね。」
「なんでもは出来ないよ。出来る事だけ。」
「……殿、ウゼェです。」
「うん、僕もそう思った。古いし。」
実際のところ、なんでも出来る訳ではなく、浅葱の力が認めた事だけを実現するみたいだ。
だから100万円欲しいと願っても1円たりとて落ちてないし、さっきの七輪みたいにあれば料理が美味しくなるとなれば、僕が意識すらしてないのに勝手に出てくる。要は、僕にも制御し切れない能力な訳だ。
★ ★ ★
という訳で、僕は浅葱色の着物に黄色に帯、白い雪駄を履き、玉は生成りの着物に赤い帯、赤い雪駄に着替えて外に出た。
崖を降りて街道に行ってみる事にした。
律令制下て定められた古代東海道だ。確か茨城の石岡まで伸びていたと思う。
日本橋から京都まで行く東海道は、徳川家が定めた新しい街道だった。
崖上から、そして往来する人の大きさから測るに道幅はおよそ5間弱。まさにいにしえの道が眼下を走っている。
崖を降りるには、赤土が剥き出しとなった道をただ降りるしかない。西に向かい崖に沿った細道が取り付けてあった。
ただけもの道として、古くから踏み分けられた道らしい。馬頭観音の文字が微かに読める石碑が古ぼけていた。いつから祀られていたものだろうか。庚申の姿がないところから推測できないだろうか。
残念ながら、僕の半端な知識では、それ以上の事はわからなかった。
「こっちです。こっち。」
玉が僕の手を取る。
手を取る?え?
「玉、ちょっと待ちなさい。」
「なんですか。殿?」
「僕らは今、手を繋いでいます。」
「あ。」
これはどういう事だろうか。
「うーん。うーん。やめた!決めた!どうせたまににはわかりません。理屈は殿が考えて下さい。玉は殿と手を繋ぎます。それだけです。」
「えっと…。」
まぁいいか。玉が僕の手を引きながら、鼻歌を歌い出したので。
彼女の機嫌を損ねないのなら、頭脳労働は僕が引き受けましょう。
「あぁ、やっぱり色々違いますね。ここは海神様をお祀りする神社で、5のつく日が縁日だったけど、こんなに寂れてなかったです。」
「あれ?こんなお屋敷が出来てます。お武家様みたいですね。」
「ここから市が始まります。市のある日はお母さんと朝から来て、お魚をよく買いに来てました。」
買いにきた。
つまり、貨幣経済が普通に行われていたわけだ。
皇朝十二銭なんて言葉を習った事あるな。
では、試してみようか。
「お金!」
“淳煕元宝“って書いてある銅銭がじゃらじゃら湧いてきたよ。この時代だと国産銭は無かった筈だから、中国からの輸入品だな。ええと、元寇の時のモンゴル軍に南宋から参加してて、まるで戦意がなかったって話を聞いた事があるから、このお金は北宋の頃かな。
「凄いです。殿はお金持ちでしたか。」
君だの君のお母さん(巫女装束)だの菅原さんだの大家さんだのに働けって叱られてますけどね。
その内、青木さんまで春日部からうちに来て「働け!」って言うんだろうなぁ。
あれから4年経って、耳の裏を埃で白くしていた女子高生は、少しは大人になっているのだろうか。
「……まぁ佳奈さんの事なら許します。」
…うちの巫女さんの勘の良さと、嫉妬深さについて。
その内話し合わないと怖いなぁ。
今日は市が開かれる日、今は開かれる時間ではないのだけど、それでも若干の店は出ている。
と言っても、地面に筵を敷いて商品を並べただけの、地方の朝市の様な簡素なものだけど。
商品は塩漬けの魚や、大根の干したものなど保存食品ばかりだ。ついでにどれも塩っぱそう。
「仕方ないです。この辺は海も川もあるし、根菜も良く育つけど、お米とかがなかなか取れないってお母さんが言ってました。だから、長持ちするように色々工夫してるそうです。」
街道沿いだから、それなりに流通はありそうだけどね。
ところで、コミュニケーションお化けの玉さんが静かですね。
「殿のご飯食べてますからねぇ。舌が贅沢になっちゃって。食べたいものとか、特に売ってないんです。殿?責任とって下さいね。」
今の僕達だと、割と洒落にならない台詞ですね。
怖い怖い。
「ちっとも怖そうじゃありません。」
プクッと河豚みたいに膨れる玉のほっぺを突くと、プシューって音がして真っ赤になった。可愛い。
その後、僕達は東に向かい、少し北に切り込む里道に入った。薄野の向こう、台地の上に朱塗りの山門が見えた。あればおそらく下総国分寺だろう。
かなりくたびれて見えるけど、それは再建した現代と比較しちゃいけないのだろう。
「……ここです。ここでした…。」
玉の足が止まった。
そこは台地の赤土を背景にした池のほとり。
玉は静かに池を背に赤土に近づいて行く。
玉が向かった先には、一つの岩があった。
その岩には何かが刻まれている。
すっかりと擦り減り、もはや何なのか識別が出来なかった。
「…玉が、お母さんが居なくなった日から、玉がずっと石でお狐様を掘ってたんです。石で毎日毎日毎日毎日、岩に線が出来るまで石で絵を描いてたんです。お母さんが帰ってきます様にって。
「そしたらある日、玉はあのお社にいたんです。お母さんはね。お母さんと一緒なら、玉もお社に来れたんですけど、玉1人じゃどうしても辿りつかなかった。だから玉はこの岩にお狐様を掘ってたんです。お社に来れてからもずっと、お母さんと逢えます様にってお祈りして、雑草をむしってたり、疲れて寝てたりしてたんです。
「そんな時に殿が来たんです。でも、殿は玉の姿が見えないようでした。お社をグルリと一周して、玉がどうしても持ち上げられなかったお狐様の像を戻してくれました。
「そしたら、殿に玉の姿が見えたんです。ずっとお祈りしてたのに逢えなかったお狐様とも逢えました。
そして玉は、殿と逢ってからずっと願っていた、殿のお手に触りたいって願いが叶いました。
「…殿は玉の願いをなんでも叶えてくれます。この石に玉が書いたお狐様にもまた逢えました。だから、きっとお母さんにも逢えます。
「……………。何て言ったらいいのかわかんないです。ただね、殿、ありがとう。玉に逢いにきてくれてありがとう。殿が来てくれて、玉の時間はまた動き始めました。それだけ言いたいからここに来ました。」
それだけ言うと、玉は深々と頭を下げた。
海岸線から崖線まで、その僅か数百メートルに陸地が広がってはいるけど、正直湿地帯で人が住むには適していない土地が、崖下に沿って伸びている。
見る限り、西方面にいくつかの寺院が確認出来る。
崖上には、僕らが立っている辺りはお寺の寺域の様だ。いくつかの塔頭が確認出来る。
予め調べておいてよかった。
このお寺は市内でも屈指の歴史を持つお寺で、昔学校で習った事だけで知っている「行基」が開設したお寺だと言う。奈良の大仏とかに関係があったんだっけ?
そして、このお寺の現在の宗派を調べれば今がいつぐらいかも想像がつくと言うものだ。
「殿。ここは、この地形は、私が生まれ育った村です。ほら、下に見える道。あそこをお母さんと歩いて市に通いました。…でも、ちょっと違うなぁ。海はあんなに遠くなかったし、このお寺でもお隣のチイちゃんと遊んだけど、見た事のない建物が建ってます。」
今の玉の話にも、いくつかヒントが散りばめられている。
海岸線が遠い。見た事のない塔頭がある。
それはつまり、玉が生きていた時代よりも後の時代と見て良いだろう。
塔頭については古くものが残っていたという推測が立つけど、海岸線が遠いという事は、それだけ潮が砂を運んできた、もしくは土地が乾いたという事だ。
上野の崖線から国府台の台地まで、その間に広がる平野は縄文海進の影響で、実は21世紀の現在まで乾ききっていない。
平安時代の日記文学には、今の江戸川から西は泥田だと記されている程だ。
「菩薩戒」
と書かれた塔頭があった。
決まった。21世紀のこのお寺は日蓮宗だった。それはこの県が日蓮聖人の地元であり、そのせいで当然日蓮宗の寺院が多い。しかし、このお寺の塔頭に書かれた墨字を見ると、ここが天台宗のお寺である事がわかる。
つまり、日蓮宗伝宗以前、玉の生前以降。
平将門から日蓮の間の時代だ。
さてと、ここで一つ小細工をしておかないと。
「着物!」
いかにもこの時代っぽい着物と雪駄を取り出した。
玉にも地味目の女性向け着物と雪駄を出してあげる。
前は自分の姿格好も、21世紀のままだったので怪しまれたりした事があったのだけど、水晶に出入りしたり、台所で器具や食材をぽいぽい出しているうちに、僕の「浅葱の力」が進化しているらしい。
ご先祖の国麻呂さんが、始末に終えないと称した僕の力だ。何故か“出来る“事がわかっていた。
聖域の中に入って着替えよう。
「……殿はもう、なんでも出来るんですね。」
「なんでもは出来ないよ。出来る事だけ。」
「……殿、ウゼェです。」
「うん、僕もそう思った。古いし。」
実際のところ、なんでも出来る訳ではなく、浅葱の力が認めた事だけを実現するみたいだ。
だから100万円欲しいと願っても1円たりとて落ちてないし、さっきの七輪みたいにあれば料理が美味しくなるとなれば、僕が意識すらしてないのに勝手に出てくる。要は、僕にも制御し切れない能力な訳だ。
★ ★ ★
という訳で、僕は浅葱色の着物に黄色に帯、白い雪駄を履き、玉は生成りの着物に赤い帯、赤い雪駄に着替えて外に出た。
崖を降りて街道に行ってみる事にした。
律令制下て定められた古代東海道だ。確か茨城の石岡まで伸びていたと思う。
日本橋から京都まで行く東海道は、徳川家が定めた新しい街道だった。
崖上から、そして往来する人の大きさから測るに道幅はおよそ5間弱。まさにいにしえの道が眼下を走っている。
崖を降りるには、赤土が剥き出しとなった道をただ降りるしかない。西に向かい崖に沿った細道が取り付けてあった。
ただけもの道として、古くから踏み分けられた道らしい。馬頭観音の文字が微かに読める石碑が古ぼけていた。いつから祀られていたものだろうか。庚申の姿がないところから推測できないだろうか。
残念ながら、僕の半端な知識では、それ以上の事はわからなかった。
「こっちです。こっち。」
玉が僕の手を取る。
手を取る?え?
「玉、ちょっと待ちなさい。」
「なんですか。殿?」
「僕らは今、手を繋いでいます。」
「あ。」
これはどういう事だろうか。
「うーん。うーん。やめた!決めた!どうせたまににはわかりません。理屈は殿が考えて下さい。玉は殿と手を繋ぎます。それだけです。」
「えっと…。」
まぁいいか。玉が僕の手を引きながら、鼻歌を歌い出したので。
彼女の機嫌を損ねないのなら、頭脳労働は僕が引き受けましょう。
「あぁ、やっぱり色々違いますね。ここは海神様をお祀りする神社で、5のつく日が縁日だったけど、こんなに寂れてなかったです。」
「あれ?こんなお屋敷が出来てます。お武家様みたいですね。」
「ここから市が始まります。市のある日はお母さんと朝から来て、お魚をよく買いに来てました。」
買いにきた。
つまり、貨幣経済が普通に行われていたわけだ。
皇朝十二銭なんて言葉を習った事あるな。
では、試してみようか。
「お金!」
“淳煕元宝“って書いてある銅銭がじゃらじゃら湧いてきたよ。この時代だと国産銭は無かった筈だから、中国からの輸入品だな。ええと、元寇の時のモンゴル軍に南宋から参加してて、まるで戦意がなかったって話を聞いた事があるから、このお金は北宋の頃かな。
「凄いです。殿はお金持ちでしたか。」
君だの君のお母さん(巫女装束)だの菅原さんだの大家さんだのに働けって叱られてますけどね。
その内、青木さんまで春日部からうちに来て「働け!」って言うんだろうなぁ。
あれから4年経って、耳の裏を埃で白くしていた女子高生は、少しは大人になっているのだろうか。
「……まぁ佳奈さんの事なら許します。」
…うちの巫女さんの勘の良さと、嫉妬深さについて。
その内話し合わないと怖いなぁ。
今日は市が開かれる日、今は開かれる時間ではないのだけど、それでも若干の店は出ている。
と言っても、地面に筵を敷いて商品を並べただけの、地方の朝市の様な簡素なものだけど。
商品は塩漬けの魚や、大根の干したものなど保存食品ばかりだ。ついでにどれも塩っぱそう。
「仕方ないです。この辺は海も川もあるし、根菜も良く育つけど、お米とかがなかなか取れないってお母さんが言ってました。だから、長持ちするように色々工夫してるそうです。」
街道沿いだから、それなりに流通はありそうだけどね。
ところで、コミュニケーションお化けの玉さんが静かですね。
「殿のご飯食べてますからねぇ。舌が贅沢になっちゃって。食べたいものとか、特に売ってないんです。殿?責任とって下さいね。」
今の僕達だと、割と洒落にならない台詞ですね。
怖い怖い。
「ちっとも怖そうじゃありません。」
プクッと河豚みたいに膨れる玉のほっぺを突くと、プシューって音がして真っ赤になった。可愛い。
その後、僕達は東に向かい、少し北に切り込む里道に入った。薄野の向こう、台地の上に朱塗りの山門が見えた。あればおそらく下総国分寺だろう。
かなりくたびれて見えるけど、それは再建した現代と比較しちゃいけないのだろう。
「……ここです。ここでした…。」
玉の足が止まった。
そこは台地の赤土を背景にした池のほとり。
玉は静かに池を背に赤土に近づいて行く。
玉が向かった先には、一つの岩があった。
その岩には何かが刻まれている。
すっかりと擦り減り、もはや何なのか識別が出来なかった。
「…玉が、お母さんが居なくなった日から、玉がずっと石でお狐様を掘ってたんです。石で毎日毎日毎日毎日、岩に線が出来るまで石で絵を描いてたんです。お母さんが帰ってきます様にって。
「そしたらある日、玉はあのお社にいたんです。お母さんはね。お母さんと一緒なら、玉もお社に来れたんですけど、玉1人じゃどうしても辿りつかなかった。だから玉はこの岩にお狐様を掘ってたんです。お社に来れてからもずっと、お母さんと逢えます様にってお祈りして、雑草をむしってたり、疲れて寝てたりしてたんです。
「そんな時に殿が来たんです。でも、殿は玉の姿が見えないようでした。お社をグルリと一周して、玉がどうしても持ち上げられなかったお狐様の像を戻してくれました。
「そしたら、殿に玉の姿が見えたんです。ずっとお祈りしてたのに逢えなかったお狐様とも逢えました。
そして玉は、殿と逢ってからずっと願っていた、殿のお手に触りたいって願いが叶いました。
「…殿は玉の願いをなんでも叶えてくれます。この石に玉が書いたお狐様にもまた逢えました。だから、きっとお母さんにも逢えます。
「……………。何て言ったらいいのかわかんないです。ただね、殿、ありがとう。玉に逢いにきてくれてありがとう。殿が来てくれて、玉の時間はまた動き始めました。それだけ言いたいからここに来ました。」
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