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第一章 開店
鯨!ご期待下さい(なにを?)
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青木さんは半分湿ってあまり軽やかでは無さそうなポニーテールをふりふり、振り返ったり手を振ったり
1人で賑やかな仕草を振り撒きながら、角を曲がって行った。
たった数十分一緒に居ただけなのに、何やら強烈な印象を残して消えて行った。
「行っちゃいました。」
「僕らも帰ろう。」
「…も、帰ろう…、僕ら…。」
「?。どうかしましたか?」
「い、いえ。そうですね。帰りましょう。“私達の“家に。」
今回の件で、また一つ気がついた事がある。
令和から平成の世に時間旅行をして来た訳だけれども、トリガーが無かった。
僕は「満足」を必要とはしていなかった。
確かにチェーン店と値段を考慮しても美味しい蕎麦に満足していたし(僕が貧乏舌なのは抜きにして)、玉と自然の中で心底リラックスしていたのは事実だ。
あの時間、本当に細やかだけれど、幸せを感じていた。
ただ、僕がトリガーとして認識しているのは、もっと短い、もっと瞬間的、もっと刹那的な満足なんだ。
あんな小一時間、ダラダラした満足では無い。
あの時、僕が考えていたのは「青木さんを元の時間に帰してあげる」事だけ。
そして僕は、その事が「出来ない」などとはカケラも考えてなかった。
彼女を帰さないといけないし、僕には出来ると、僕は「知っていた」。
青木さんが、何故だか「わかって」いた様に。
★ ★ ★
と言う訳で、元の自然公園に戻って来た。
時計を確認すると、祠が出現した時間とほぼ同じ。秒数まではカウントしていなかったけれど、多分他人が外から見ていても気がつかないくらいの差異だろう。
「玉?体調に変化はないですか?」
「大丈夫ですよ。…でもなんだろう。なんだか寂しいですね。」
嵐が通り過ぎて行った様なものだしね。
「それと、玉はあの人に対して違和感を感じてました。今も感じてます。だから気持ち悪いって言っちゃいました。…でも玉は、あの人は嫌いじゃないです。あの人にまた逢いたいと思います。」
「逢えますよ。」
その為にメアドを交換したんだから。
「それにほら。」
僕はほんの少し身体をずらすと、足元に落ちているものを拾った。
水晶玉を。
覗くまでも無い。中にあるのは、さっきの茶店。
「…私のお社と一緒で、これが私達との縁(えにし)になるんですね。
口に出して肯定する必要もない。
それは、厳然たる事実な事を「僕ら」は知っているから。
★ ★ ★
「だっだいまぁ。」
すっかり忘れてだけど、僕らはホームセンターへ買い出しに行ってだんだよね。
で、玉はドタバタと家の中に飛び込み、家の中でドタバタして、上っ張りに割烹着だけ羽織って、ドタバタと出て来た。ドタバタ。
僕は借りている駐車場が崖下にあるので、荷物だけを下ろさないと。
あぁもう。座布団とか座椅子とかカーテンとか。
一個一個は軽いのに、箱入りだと変に重たいなぁ。
おまけに何だか持ち難い。
玉は、植木鉢やシャベル、園芸用品を抱えちゃ部屋にドタバタ戻っていく。
庭に出るにはぐるっと回って行かなきゃならないのが面倒なんだろう。
それに庭は崖上にある南側だから、日当たりは最高だ。
とりあえず、全部玄関先に下ろすと、駐車場まで車を戻しに行った。
部屋に戻ってくると、既にダンボールが畳まれていて、中身が並べられていて、本人は庭で土仕事をしていた。なんか頬っぺたに土が付いてるけど、本人が楽しそうだからいいか。
カーテンをふた部屋に架けて、居間の、玉が言うところの定位置、僕がいつも腰掛けるソファの足元に座椅子を置いて、座布団置いて完成。
さて、お風呂を沸かして夕食の準備をしよう。
「あ痛た。滑りました。」
…あの調子じゃ、もっと汚しそうだから。
★ ★ ★
鯨のベーコンが気になっていた。
いや、こんなもんどうやって食えばいいのよ。
鯨の知識。
哺乳類、高知や房総で取れる。以上。
和歌山でも取れるかもしれない。
どっちにしても、扱いに困ってしまう食材だ。
早く食べないと痛んじゃうし、料理の仕方もわからない。
という訳で、こんな時はネットさんで検索。クックなパットとか、色々検索。
塩ダレとか納豆タレとか、おつまみ系ばかりの中、一つ心惹かれる料理があったので、それを作ろう。
材料、鯨のベーコン、水菜。以上。
土鍋に水を張り(土鍋なんか買ってなかったけど、例によって鍋が欲しいと念じたら置いてあった。便利なり)昆布を煮込む。袋に利尻って書いてあるなぁ。
これ、出汁を取った後でも美味しそうだなぁ。
このまま出汁が出るまで浸けときます。
利尻昆布は炊飯器にも入れて、ご飯にもこっそり出汁入れときますか。
あと、卵だな。
「呪われます。」とか言ってたくせに、ゆで卵のクロワッサンサンドで堕ちた玉を更に堕ちさせるには。
あと、肉料理にも堕ちた玉を更に堕ちさせるには。
牛豚の合挽き肉を塩胡椒、あと醤油で炒めて色が変わったらフライパンからあげてしばらく放置。
味が染み込むまで待ちまして、その間に卵を混ぜ混ぜ。白身だ黄身だ関係あるかい。僕は卵が好きなんだ。
「出来ました!植えました!植え替えました。冬から春にかけて、玉の庭には緑とお花が綺麗ですよ。」
玉のお庭にされちゃいましたか。それはいいけど。
「玉?鏡を見てらっしゃい。」
「もう見ました。お風呂入ってきまぁす。」
話が早くて助かります。
玉が長風呂なのはわかっているので、この間に料理を進めときましょう。
鍋に火をかけて、沸騰しそうになったら昆布をあげて鯨のベーコンを煮ましょう。
醤油を入れて煮立たせたら水菜を千切って入れて、更に一煮立ちさせたら完成。
鯨のハリハリ鍋。柚子を別皿に添えてお好みでどうぞ。
フライパンにもう一度炒めた挽肉を戻し、充分に火を
通した所に微塵切りにして炒めた玉葱を加え、この上によく混ぜた卵を乗せましょう。
半熟卵になったらフライパンから崩さないように皿に盛り、包丁でそおっと切り込みを入れたら、はい、たんぽぽオムレツの出来上がり。
おかずが少し味濃いめなので、こんな時はこれ。
ガゴメ昆布(とろろ昆布でもいいけど、せっかくならば名産品を)をお湯で戻してだしの素、もしくは醤油をかけて作って簡単昆布のお吸い物。
って、いつのまにか風呂から上がった玉が炊飯器を掻き混ぜてました。
「この炊飯器って、ご飯も炊けるし保温も出来るから便利ですけど、お焦げって出来ませんよね。あれ、私好きなんです。」
「もっと高い炊飯器ならば出来ますけどね。」
「でも、私は殿のご飯が一番好きです。」
「光栄ですね。」
尚、玉のオムレツを目の前で開いてあげたら
「ふわぁ。」
と言ったまま、半熟だった卵が固まるまで眺めてましたとさ。
あと、ハリハリ鍋のスープも全部飲み干されました。
スープが美味しいらしいのに。
★ ★ ★
食後、玉が僕の足元で、玉専用の座椅子と座布団にメロメロになっていた時(普通、座布団でメロメロになる女子はいないと思う)、テーブルで充電していたスマホが一言だけリンと鳴った。
「お電話ですよ。」
平安時代の女の子がスマートフォンを認識しているのもなんだけど(僕の部屋には固定電話は無いし)、まぁ玉の事だから、と深く考えずにスマホを取った。
メールだった。
見た事の無いアドレスだ。誰だろう。
「やっとこの日が来たね。やっと通じたね。ずっと待ってだんだよ。いつも宛先不明で帰ってくるメールが繋がったって事だよね。私は元気です。短大を卒業して会社員してます。青木です。改めてちゃんと自己紹介します。青木佳奈です。お元気ですか。菊地さん。玉ちゃん。2年ぶりだね。また逢いたいです。お返事待ってます。」
「玉は字が読めるのかな?」
「1,000年くらい暇してましたから、あるふぁべっとというのはわかりませんけど、日本語なら。祝詞を読まないといけませんし。」
そう言えば、ピンクのパジャマを着ている軟体生物の本職は巫女さんだった。
僕は玉にスマホの画面を見せてあげた。
自分にも字が読める!と音読をし始めた玉だけど
「玉の名前が書いてありますぅ。」
ってあたりで感激したのか、黙読を始めてしまった。
それも何度も。
僕らからすれば、さっき逢って、さっき別れた人なんだけどな。
…………2年ぶり?
1人で賑やかな仕草を振り撒きながら、角を曲がって行った。
たった数十分一緒に居ただけなのに、何やら強烈な印象を残して消えて行った。
「行っちゃいました。」
「僕らも帰ろう。」
「…も、帰ろう…、僕ら…。」
「?。どうかしましたか?」
「い、いえ。そうですね。帰りましょう。“私達の“家に。」
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令和から平成の世に時間旅行をして来た訳だけれども、トリガーが無かった。
僕は「満足」を必要とはしていなかった。
確かにチェーン店と値段を考慮しても美味しい蕎麦に満足していたし(僕が貧乏舌なのは抜きにして)、玉と自然の中で心底リラックスしていたのは事実だ。
あの時間、本当に細やかだけれど、幸せを感じていた。
ただ、僕がトリガーとして認識しているのは、もっと短い、もっと瞬間的、もっと刹那的な満足なんだ。
あんな小一時間、ダラダラした満足では無い。
あの時、僕が考えていたのは「青木さんを元の時間に帰してあげる」事だけ。
そして僕は、その事が「出来ない」などとはカケラも考えてなかった。
彼女を帰さないといけないし、僕には出来ると、僕は「知っていた」。
青木さんが、何故だか「わかって」いた様に。
★ ★ ★
と言う訳で、元の自然公園に戻って来た。
時計を確認すると、祠が出現した時間とほぼ同じ。秒数まではカウントしていなかったけれど、多分他人が外から見ていても気がつかないくらいの差異だろう。
「玉?体調に変化はないですか?」
「大丈夫ですよ。…でもなんだろう。なんだか寂しいですね。」
嵐が通り過ぎて行った様なものだしね。
「それと、玉はあの人に対して違和感を感じてました。今も感じてます。だから気持ち悪いって言っちゃいました。…でも玉は、あの人は嫌いじゃないです。あの人にまた逢いたいと思います。」
「逢えますよ。」
その為にメアドを交換したんだから。
「それにほら。」
僕はほんの少し身体をずらすと、足元に落ちているものを拾った。
水晶玉を。
覗くまでも無い。中にあるのは、さっきの茶店。
「…私のお社と一緒で、これが私達との縁(えにし)になるんですね。
口に出して肯定する必要もない。
それは、厳然たる事実な事を「僕ら」は知っているから。
★ ★ ★
「だっだいまぁ。」
すっかり忘れてだけど、僕らはホームセンターへ買い出しに行ってだんだよね。
で、玉はドタバタと家の中に飛び込み、家の中でドタバタして、上っ張りに割烹着だけ羽織って、ドタバタと出て来た。ドタバタ。
僕は借りている駐車場が崖下にあるので、荷物だけを下ろさないと。
あぁもう。座布団とか座椅子とかカーテンとか。
一個一個は軽いのに、箱入りだと変に重たいなぁ。
おまけに何だか持ち難い。
玉は、植木鉢やシャベル、園芸用品を抱えちゃ部屋にドタバタ戻っていく。
庭に出るにはぐるっと回って行かなきゃならないのが面倒なんだろう。
それに庭は崖上にある南側だから、日当たりは最高だ。
とりあえず、全部玄関先に下ろすと、駐車場まで車を戻しに行った。
部屋に戻ってくると、既にダンボールが畳まれていて、中身が並べられていて、本人は庭で土仕事をしていた。なんか頬っぺたに土が付いてるけど、本人が楽しそうだからいいか。
カーテンをふた部屋に架けて、居間の、玉が言うところの定位置、僕がいつも腰掛けるソファの足元に座椅子を置いて、座布団置いて完成。
さて、お風呂を沸かして夕食の準備をしよう。
「あ痛た。滑りました。」
…あの調子じゃ、もっと汚しそうだから。
★ ★ ★
鯨のベーコンが気になっていた。
いや、こんなもんどうやって食えばいいのよ。
鯨の知識。
哺乳類、高知や房総で取れる。以上。
和歌山でも取れるかもしれない。
どっちにしても、扱いに困ってしまう食材だ。
早く食べないと痛んじゃうし、料理の仕方もわからない。
という訳で、こんな時はネットさんで検索。クックなパットとか、色々検索。
塩ダレとか納豆タレとか、おつまみ系ばかりの中、一つ心惹かれる料理があったので、それを作ろう。
材料、鯨のベーコン、水菜。以上。
土鍋に水を張り(土鍋なんか買ってなかったけど、例によって鍋が欲しいと念じたら置いてあった。便利なり)昆布を煮込む。袋に利尻って書いてあるなぁ。
これ、出汁を取った後でも美味しそうだなぁ。
このまま出汁が出るまで浸けときます。
利尻昆布は炊飯器にも入れて、ご飯にもこっそり出汁入れときますか。
あと、卵だな。
「呪われます。」とか言ってたくせに、ゆで卵のクロワッサンサンドで堕ちた玉を更に堕ちさせるには。
あと、肉料理にも堕ちた玉を更に堕ちさせるには。
牛豚の合挽き肉を塩胡椒、あと醤油で炒めて色が変わったらフライパンからあげてしばらく放置。
味が染み込むまで待ちまして、その間に卵を混ぜ混ぜ。白身だ黄身だ関係あるかい。僕は卵が好きなんだ。
「出来ました!植えました!植え替えました。冬から春にかけて、玉の庭には緑とお花が綺麗ですよ。」
玉のお庭にされちゃいましたか。それはいいけど。
「玉?鏡を見てらっしゃい。」
「もう見ました。お風呂入ってきまぁす。」
話が早くて助かります。
玉が長風呂なのはわかっているので、この間に料理を進めときましょう。
鍋に火をかけて、沸騰しそうになったら昆布をあげて鯨のベーコンを煮ましょう。
醤油を入れて煮立たせたら水菜を千切って入れて、更に一煮立ちさせたら完成。
鯨のハリハリ鍋。柚子を別皿に添えてお好みでどうぞ。
フライパンにもう一度炒めた挽肉を戻し、充分に火を
通した所に微塵切りにして炒めた玉葱を加え、この上によく混ぜた卵を乗せましょう。
半熟卵になったらフライパンから崩さないように皿に盛り、包丁でそおっと切り込みを入れたら、はい、たんぽぽオムレツの出来上がり。
おかずが少し味濃いめなので、こんな時はこれ。
ガゴメ昆布(とろろ昆布でもいいけど、せっかくならば名産品を)をお湯で戻してだしの素、もしくは醤油をかけて作って簡単昆布のお吸い物。
って、いつのまにか風呂から上がった玉が炊飯器を掻き混ぜてました。
「この炊飯器って、ご飯も炊けるし保温も出来るから便利ですけど、お焦げって出来ませんよね。あれ、私好きなんです。」
「もっと高い炊飯器ならば出来ますけどね。」
「でも、私は殿のご飯が一番好きです。」
「光栄ですね。」
尚、玉のオムレツを目の前で開いてあげたら
「ふわぁ。」
と言ったまま、半熟だった卵が固まるまで眺めてましたとさ。
あと、ハリハリ鍋のスープも全部飲み干されました。
スープが美味しいらしいのに。
★ ★ ★
食後、玉が僕の足元で、玉専用の座椅子と座布団にメロメロになっていた時(普通、座布団でメロメロになる女子はいないと思う)、テーブルで充電していたスマホが一言だけリンと鳴った。
「お電話ですよ。」
平安時代の女の子がスマートフォンを認識しているのもなんだけど(僕の部屋には固定電話は無いし)、まぁ玉の事だから、と深く考えずにスマホを取った。
メールだった。
見た事の無いアドレスだ。誰だろう。
「やっとこの日が来たね。やっと通じたね。ずっと待ってだんだよ。いつも宛先不明で帰ってくるメールが繋がったって事だよね。私は元気です。短大を卒業して会社員してます。青木です。改めてちゃんと自己紹介します。青木佳奈です。お元気ですか。菊地さん。玉ちゃん。2年ぶりだね。また逢いたいです。お返事待ってます。」
「玉は字が読めるのかな?」
「1,000年くらい暇してましたから、あるふぁべっとというのはわかりませんけど、日本語なら。祝詞を読まないといけませんし。」
そう言えば、ピンクのパジャマを着ている軟体生物の本職は巫女さんだった。
僕は玉にスマホの画面を見せてあげた。
自分にも字が読める!と音読をし始めた玉だけど
「玉の名前が書いてありますぅ。」
ってあたりで感激したのか、黙読を始めてしまった。
それも何度も。
僕らからすれば、さっき逢って、さっき別れた人なんだけどな。
…………2年ぶり?
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