127 / 132
久留里街道
歩き終わって1日目
しおりを挟む
「ええと、朝からもう10キロ歩いたのよね。なんか全然平気なんだけど。」
「夏に野田を歩いた時は、結構足にキましたよね。」
「あぁ、お父さんが暴走して、私が取材から脱落して実家で寝てた、黒歴史の時だ…」
南さん(とお姉ちゃん)が泥酔して取材放棄するのは毎回のことですが。
歴史は常に真っ黒ですが。
で、本日のゴール、東横田駅は三又の辺りにある駅でした。
ここで道路は茂原方面と久留里方面に別れる、この辺じゃ結構な拠点になる、はず。
恐ろしい事に、集落と言える程民家はあるのに、商店が見当たらない。
田舎なんかそんなもんと言われたら何も言えないけどここJRの、元国鉄の駅前だよね。
「もうちょっとギチギチ感が有れば、横尾忠則が好みそうなんだけどね。」
「いやいや先生、これはY字路と言うよりはルートです。根です。代数です。」
そこの作家と編集長。
あんたら何言ってんだ!ですか?
横尾忠則?って誰?
「横尾忠則は現代美術家よ。」
余程もの知らなそうな顔をしてたのだろう。
早稲田大学卒のお姉ちゃんは知ってました。
直ぐ教えてくれました。
お姉ちゃん、愛してる!
「あの2人が顔色変える程の人?」
「多分年代的に40年くらいはズレてるけど。私が知っているのはペットロスに陥った事と、それを解消した出来事を綴った本が面白かったくらい。」
「あぁ。お姉ちゃんが好きそうな本だね。」
うちはお母さんがアレルギー持ちでペットが飼えない。
お姉ちゃんがうちの事務所にしょっちゅう来る様になったのは、社長や私(家でやれや)との打ち合わせを理由に、ちびやヒロを猫っ可愛がりしに来る為だ。
居るのは犬とうさぎだけど、猫っ可愛がりだ。
(私も社長が居ないとわかっていても、私がわざわざ出勤してる理由の一つだし)
お姉ちゃんの事だから、私達が結婚しても我が事務所に来るだろう。
というか親戚な事を理由に、どんどん来そうだ(笑)。
早く嫁に行って、犬でも猫でも好きなだけ飼え。
私はさっさと嫁に行って、可愛がるし(旦那様に)可愛がってもらうから。
「葛城?横尾忠則を知っていてY字路を知らないの?」
「あの、不味かったですか?」
「社長、私も知りません。どなたですか。」
「少年マガジンの表紙をデザインした人。」
「はい?」
すいません。
もう少しこう、わかりやすく。
「白黒の雑誌表紙なんか、普通思い付くかい?」
「いいえ。」
上質紙を使ってカラフルに、なんなら高名な写真家や画家の作品を使って、書店で目立たせる役割が表紙だ、と思う。
漫画雑誌なら、グラビアアイドルや人気連載漫画の表紙をコンビニや駅の売店で見かけるね。
「巨人の星という漫画は知ってるかい?」
「名前だけは。」
「アニメになった事は?」
「知りません。」
「重いコンダラって言葉は?」
「あ、それは知ってます。」
なんか陸上部の妙子さんが、地面をならすローラーをそう言ってた。
「重いよー、女子にこんな力仕事させるなよー。腕と脚が太くなんだろー。」
とか言って。
だったら最初から運動部に入るなよ。
女子にって言うけど、男性教員ってそもそもいない女子高・大だ(った)けど。
「アニメのオープニングの歌詞に出てくるんだ。''思い込んだら''で場面にローラーを引いてる絵が出てる、と言われてた。」
「言われてた?た?過去形?」
「だって実際には雪の中を主人公の星飛雄馬が走っている場面なんだもん。」
だから何でそんな事を?ってこの人の事だから、調べたんだろうな。
調べる為なら、アニメのDVDとか買いかねない人だから。
「そのアニメの主題歌の歌詞をジャイアンツのユニフォームに耳なし芳一みたいに筆文字で書き散らした白黒の星飛雄馬の一枚絵がマガジンの表紙になった。」
「それはまた斬新な…。」
耳なし芳一って…。
「斬新と言っても1970年のマガジンだけどね。」
………
「それで、その巨人の星がどうしたんですか?ルートだとか平方根とか、聞きたく無いワードが南さんから溢れてましたけど。」
「んん?単にね、横尾忠則の代表作にY字路ってシリーズがある。単に街角の鋭角なY字路を下辺から眺めた姿を捉えたんだけどね。」
「それで横尾忠則…」
「で、私がここは三叉路であってもY字路じゃないってツッコミました。」
「………お2人とも、暇なんですか?」
「うん。」
「はい。」
いい大人から、良い返事をいただきました。
まぁたしかに。
今日の予定が無くなっちゃったもんね。
あとは久留里線に乗って、木更津に帰るだけ。
ホテルにチェックインするには、まだ時間が早そうだ。
「で、どうしますか。女の私達でもまだ歩けそうですけど。」
茂原に向かう道を左に、木更津から歩いて来た道を背に、まだまだ元気なお姉ちゃんが「ふんぬ!」とポーズを決めてます。
道端で。
自動車がたくさん通り過ぎていきます。
お美人さんが珍妙な指差し確認をしているし、何しろここは交差点なので辞めてください。
ドライバーさんが見てます。
「だめ。」
「すみません。未就学児に言われるみたいに男性に言われたらなんか凹みました。自分でもびっくりです。」
何言ってるの?お姉ちゃん。
「気温も季節も良かったし、20分おきに休憩入れてますから、体力的には問題ないでしょう。南さんも葛城さんも、原稿の取り立てで重い荷物背負って地方まで行くでしょう。車で行けない場所は徒歩と交通機関で。理沙くんもそうですが、通勤・通学をしていると知らず知らずのうちに10,000歩くらいは歩いているものです。」
まぁそうだね。
因みに私のスマホの歩数計だと18,000歩くらいを記録してる。
前に社長と歩いた時より10キロ相当でも滅茶苦茶多い。
それだけ寄り道して脇道を歩いたんだろう。
「僕は歩かない時は、実家と事務所の往復にしか歩かないけど。往復で2,000歩くらい。」
「駄目人間だ。みんな気をつけて。駄目な大人がここにいるよう。」
「事務所にヒロが居なければ、家から1歩も出ない自信がある。」
「威張ってどうする!」
そうか。お留守番のヒロにも役割があったのか。
とは言え、コイツ。
20キロ30,000歩くらい平気で歩いて、ハンガーノックを起こす馬鹿だから、そこら辺は妻たる賢い理沙ちゃんがきちんと面倒を見てあげないと。
「今はいいけど、筋肉が冷えたら一気にクるから。攣るから。温泉でしっかりほぐす事。明日も10キロあるんだからね。お酒は血行を良くするから、寝る前にストレッチをする事。これだけで全然違うから。」
からからからから。
「そう言えば、理沙は最近家でしてるわね。」
「まぁね。」
いや、大した事じゃないよ。
肩とかお腹とか股とか。
社長に教わりながら(密着ついでに社長を襲いながら)基本的なストレッチをして2ヶ月くらいかな。
それだけで体調が良くなった。
具体的には、生理不順が無くなってカレンダー通りに来るし、生理痛も軽くなった。
あと食欲が増進(社長が集める食材と、お義母さんの料理のせいもある)してるのに痩せた。2キロも痩せた。
2キロ痩せたら、シューズのサイズが0.5ミリ落ちた。
前屈で掌が床にべったり着く様になった。
素晴らしいぞ、私。
なのに何故、一緒にストレッチをしているこの男は、前屈で頭が膝につく?
股割りで脚が180度に開く?
女より身体の柔らかい男ってなんだよ。
………
そしてのんびり久留里線の旅。
ほんの5駅、たった25分。
でもその沿線を3時間近くかけて歩いて来た私達には、その何気ない里の風景が何より楽しかった。
それなりに乗車客があったから、お喋りはしなかったけど、さっき飲料水を買った自販機なんかを指差すだけで、私達の顔には笑みが浮かぶ。
あっという間に祇園にまで帰り、線路がググッと南に曲がると内房線の線路が近寄ってくる。
こっちはディーゼルなので、架線もない単線。
向こうは架線付きの複線で、おまけに駅に近づくと線路がどんどん増えていく。
「おや、珍しい。鉄道が面白いかい?」
余程間抜けな顔をしていたのだろう。
社長が小声で話しかけて来た。
「私達の旅行って、いつも車じゃないですか。通学も通勤も同じ電車だし。たまに見るこんな景色に旅情を感じるなぁって思って。」
「あぁごめん。僕が人酔いするから。」
「私も人混みは嫌いなので、大差ないです。」
「都心を抜けなきゃ大丈夫なんだけどね。だから鉄道で旅に出るなら、新松戸か柏から常磐線か、浦和が大宮から東北線かなぁ。」
「あははは。期待してないで待ってます。」
そうして、私達は木更津駅まで帰って来た。
「夏に野田を歩いた時は、結構足にキましたよね。」
「あぁ、お父さんが暴走して、私が取材から脱落して実家で寝てた、黒歴史の時だ…」
南さん(とお姉ちゃん)が泥酔して取材放棄するのは毎回のことですが。
歴史は常に真っ黒ですが。
で、本日のゴール、東横田駅は三又の辺りにある駅でした。
ここで道路は茂原方面と久留里方面に別れる、この辺じゃ結構な拠点になる、はず。
恐ろしい事に、集落と言える程民家はあるのに、商店が見当たらない。
田舎なんかそんなもんと言われたら何も言えないけどここJRの、元国鉄の駅前だよね。
「もうちょっとギチギチ感が有れば、横尾忠則が好みそうなんだけどね。」
「いやいや先生、これはY字路と言うよりはルートです。根です。代数です。」
そこの作家と編集長。
あんたら何言ってんだ!ですか?
横尾忠則?って誰?
「横尾忠則は現代美術家よ。」
余程もの知らなそうな顔をしてたのだろう。
早稲田大学卒のお姉ちゃんは知ってました。
直ぐ教えてくれました。
お姉ちゃん、愛してる!
「あの2人が顔色変える程の人?」
「多分年代的に40年くらいはズレてるけど。私が知っているのはペットロスに陥った事と、それを解消した出来事を綴った本が面白かったくらい。」
「あぁ。お姉ちゃんが好きそうな本だね。」
うちはお母さんがアレルギー持ちでペットが飼えない。
お姉ちゃんがうちの事務所にしょっちゅう来る様になったのは、社長や私(家でやれや)との打ち合わせを理由に、ちびやヒロを猫っ可愛がりしに来る為だ。
居るのは犬とうさぎだけど、猫っ可愛がりだ。
(私も社長が居ないとわかっていても、私がわざわざ出勤してる理由の一つだし)
お姉ちゃんの事だから、私達が結婚しても我が事務所に来るだろう。
というか親戚な事を理由に、どんどん来そうだ(笑)。
早く嫁に行って、犬でも猫でも好きなだけ飼え。
私はさっさと嫁に行って、可愛がるし(旦那様に)可愛がってもらうから。
「葛城?横尾忠則を知っていてY字路を知らないの?」
「あの、不味かったですか?」
「社長、私も知りません。どなたですか。」
「少年マガジンの表紙をデザインした人。」
「はい?」
すいません。
もう少しこう、わかりやすく。
「白黒の雑誌表紙なんか、普通思い付くかい?」
「いいえ。」
上質紙を使ってカラフルに、なんなら高名な写真家や画家の作品を使って、書店で目立たせる役割が表紙だ、と思う。
漫画雑誌なら、グラビアアイドルや人気連載漫画の表紙をコンビニや駅の売店で見かけるね。
「巨人の星という漫画は知ってるかい?」
「名前だけは。」
「アニメになった事は?」
「知りません。」
「重いコンダラって言葉は?」
「あ、それは知ってます。」
なんか陸上部の妙子さんが、地面をならすローラーをそう言ってた。
「重いよー、女子にこんな力仕事させるなよー。腕と脚が太くなんだろー。」
とか言って。
だったら最初から運動部に入るなよ。
女子にって言うけど、男性教員ってそもそもいない女子高・大だ(った)けど。
「アニメのオープニングの歌詞に出てくるんだ。''思い込んだら''で場面にローラーを引いてる絵が出てる、と言われてた。」
「言われてた?た?過去形?」
「だって実際には雪の中を主人公の星飛雄馬が走っている場面なんだもん。」
だから何でそんな事を?ってこの人の事だから、調べたんだろうな。
調べる為なら、アニメのDVDとか買いかねない人だから。
「そのアニメの主題歌の歌詞をジャイアンツのユニフォームに耳なし芳一みたいに筆文字で書き散らした白黒の星飛雄馬の一枚絵がマガジンの表紙になった。」
「それはまた斬新な…。」
耳なし芳一って…。
「斬新と言っても1970年のマガジンだけどね。」
………
「それで、その巨人の星がどうしたんですか?ルートだとか平方根とか、聞きたく無いワードが南さんから溢れてましたけど。」
「んん?単にね、横尾忠則の代表作にY字路ってシリーズがある。単に街角の鋭角なY字路を下辺から眺めた姿を捉えたんだけどね。」
「それで横尾忠則…」
「で、私がここは三叉路であってもY字路じゃないってツッコミました。」
「………お2人とも、暇なんですか?」
「うん。」
「はい。」
いい大人から、良い返事をいただきました。
まぁたしかに。
今日の予定が無くなっちゃったもんね。
あとは久留里線に乗って、木更津に帰るだけ。
ホテルにチェックインするには、まだ時間が早そうだ。
「で、どうしますか。女の私達でもまだ歩けそうですけど。」
茂原に向かう道を左に、木更津から歩いて来た道を背に、まだまだ元気なお姉ちゃんが「ふんぬ!」とポーズを決めてます。
道端で。
自動車がたくさん通り過ぎていきます。
お美人さんが珍妙な指差し確認をしているし、何しろここは交差点なので辞めてください。
ドライバーさんが見てます。
「だめ。」
「すみません。未就学児に言われるみたいに男性に言われたらなんか凹みました。自分でもびっくりです。」
何言ってるの?お姉ちゃん。
「気温も季節も良かったし、20分おきに休憩入れてますから、体力的には問題ないでしょう。南さんも葛城さんも、原稿の取り立てで重い荷物背負って地方まで行くでしょう。車で行けない場所は徒歩と交通機関で。理沙くんもそうですが、通勤・通学をしていると知らず知らずのうちに10,000歩くらいは歩いているものです。」
まぁそうだね。
因みに私のスマホの歩数計だと18,000歩くらいを記録してる。
前に社長と歩いた時より10キロ相当でも滅茶苦茶多い。
それだけ寄り道して脇道を歩いたんだろう。
「僕は歩かない時は、実家と事務所の往復にしか歩かないけど。往復で2,000歩くらい。」
「駄目人間だ。みんな気をつけて。駄目な大人がここにいるよう。」
「事務所にヒロが居なければ、家から1歩も出ない自信がある。」
「威張ってどうする!」
そうか。お留守番のヒロにも役割があったのか。
とは言え、コイツ。
20キロ30,000歩くらい平気で歩いて、ハンガーノックを起こす馬鹿だから、そこら辺は妻たる賢い理沙ちゃんがきちんと面倒を見てあげないと。
「今はいいけど、筋肉が冷えたら一気にクるから。攣るから。温泉でしっかりほぐす事。明日も10キロあるんだからね。お酒は血行を良くするから、寝る前にストレッチをする事。これだけで全然違うから。」
からからからから。
「そう言えば、理沙は最近家でしてるわね。」
「まぁね。」
いや、大した事じゃないよ。
肩とかお腹とか股とか。
社長に教わりながら(密着ついでに社長を襲いながら)基本的なストレッチをして2ヶ月くらいかな。
それだけで体調が良くなった。
具体的には、生理不順が無くなってカレンダー通りに来るし、生理痛も軽くなった。
あと食欲が増進(社長が集める食材と、お義母さんの料理のせいもある)してるのに痩せた。2キロも痩せた。
2キロ痩せたら、シューズのサイズが0.5ミリ落ちた。
前屈で掌が床にべったり着く様になった。
素晴らしいぞ、私。
なのに何故、一緒にストレッチをしているこの男は、前屈で頭が膝につく?
股割りで脚が180度に開く?
女より身体の柔らかい男ってなんだよ。
………
そしてのんびり久留里線の旅。
ほんの5駅、たった25分。
でもその沿線を3時間近くかけて歩いて来た私達には、その何気ない里の風景が何より楽しかった。
それなりに乗車客があったから、お喋りはしなかったけど、さっき飲料水を買った自販機なんかを指差すだけで、私達の顔には笑みが浮かぶ。
あっという間に祇園にまで帰り、線路がググッと南に曲がると内房線の線路が近寄ってくる。
こっちはディーゼルなので、架線もない単線。
向こうは架線付きの複線で、おまけに駅に近づくと線路がどんどん増えていく。
「おや、珍しい。鉄道が面白いかい?」
余程間抜けな顔をしていたのだろう。
社長が小声で話しかけて来た。
「私達の旅行って、いつも車じゃないですか。通学も通勤も同じ電車だし。たまに見るこんな景色に旅情を感じるなぁって思って。」
「あぁごめん。僕が人酔いするから。」
「私も人混みは嫌いなので、大差ないです。」
「都心を抜けなきゃ大丈夫なんだけどね。だから鉄道で旅に出るなら、新松戸か柏から常磐線か、浦和が大宮から東北線かなぁ。」
「あははは。期待してないで待ってます。」
そうして、私達は木更津駅まで帰って来た。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ようこそ精神障害へ
まる1
ライト文芸
筆者が体験した精神障碍者自立支援施設での、あんなことやこんな事をフィクションを交えつつ、短編小説風に書いていきます。
※なお筆者は精神、身体障害、難病もちなので偏見や差別はなく書いていこうと思ってます。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/light_novel.png?id=7e51c3283133586a6f12)
クーデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れない件について
水無亘里
ライト文芸
ヤツの名前は黒宮玲。最近急に俺に近づいてきた女の子だ。見た目は大人しそうなのに、話せば話すほど意味が分からないヤツだった。ある日、あいつは俺をストーキングし始めた。曰く、熱いパトスがあなたを求めて止まないの……、だと。果たして俺はこの女の急接近から逃れることができるのだろうか……? 〈個人サイトなど重複投稿あり〉
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる