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悪が舞い降りた日
7話目 能力
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リリム、ビアンカはそれぞれ自分の素魔法の能力をタップし開き、オンにして戦闘態勢になる。戦闘時には自分の武器や体に素魔法を付けたりすることで能力が発動する。
異形の女は二人の殺気に気付いたのか両手を止める。
『なぁにぃ?なんでぇ?なんでなのぉおお?!ワタシはぁマジメにオシゴトォしてるじゃあないいいいい!!』
異形の女は殺気に気づきビアンカ達を見て泣き叫ぶ。細長い両手で顔を覆い天を見上げる。膨れたお腹には入りきれなかった男性の両足が垂れていた。
『しね、しね、しねぇえ……。おちてぇしねぇえええええ!!』
叫ぶと同時に異形の女はビアンカ、リリムに向かって突進し手を叩きつけた。二人は間一髪それぞれ左右に避ける。叩きつけた衝撃で地面がひび割れていた。
置き去りにされた沢山の人が入っていて、見ると何人かはかろうじて生きている人がいるカート、異形の女のパンパンに詰まったお腹に入ってる人を見て避けたリリムは首を傾げる。
『チッ。肉弾戦か。いいねぇ、いいねぇ!』
『リリム!大丈夫?!ってかなぜ首を傾げるていの?』
リリムと反対側に避けたビアンカが心配する。
『あ?!いや、人沢山集めて気持ち悪りぃな!何か仕事してるのか?それともしているつもりなのかぁ?訳分かんねぇ奴だぜ』
そう言うとリリムは左手に装着してある素魔法の能力を開きタップしてオンにした。
『憂闇』
するとリリムから白い煙みたいなオーラが出始めた。
『凝黒!』
リリムはそう言うと白いオーラが左手に集まって棘のついた棍棒を出現させた。
憂闇。リリムの能力。闇に関連する攻撃、行動を行う事が出来る。なぜ闇なのに白色なのかは分からない。
『さぁバトルの開始だっ!』
リリムは目を輝かせ異形の女に正面から突っ込む。
『イイコだからぁね。そぉれぇ髪射あぁぁ』
異形の女は向かって来るリリムに右手の人差し指を差す。すると黒い何かが太い一本の束となりリリムに向かって来る。
『リリム!!気をつけて!あの化け物、能力使ってるわよ!!』
ビアンカはリリムに向かって叫んだ。
リリムはビアンカの声に反応したもののリリムの右足に黒いものが巻きついた。リリムは足を取られ正面から倒れた。
『ってぇ~な!おいっ!!あぁ?……何だこれ?毛か?』
鼻血をだしながら右足に目を向けると髪の毛が強く締め付けていて血が出ていて滴り落ちる。リリムは右足を締め付けている髪の毛を引きちぎる。
『オアソビのぉおじかんよぉおおお!おいでぇ髪の子ぉ』
異形の女は床まで続いている髪の毛を手で引きちぎり空に向けて広範囲にばらまいた。するとばら撒いて地面に落ちた髪の毛から人の子供ような形をしたものが大量に形成される。
『ちょっとリリム大丈夫なの?!出血してるじゃない!!』
ビアンカが倒れているリリムに駆け寄り膝をつく。
『あ?イケるイケる。しっかしスゲー数だな、あれ。どーするよ?』
『どうやらあの化け物は髪の毛を使った能力のようね。あれを見て。お腹の中に素魔法があるわ』
ビアンカは異形の女の裂けたお腹に指を差す。
『はぁい!あのコらがオニさんたちよぉお!スタートぉおおおおぉおおお!!』
異形の女が手を叩くと髪の毛で出来た子供達が一斉にリリム達に四方八方襲いかかる。
『チッ!!おい、大丈夫だよな?ちゃんと出てくるんだろうなぁ?!』
『任せてといて!大丈夫よっ!!今日は沢山良い行いをしたからっ!!』
ビアンカはその場で剣を空に向けてかざす。しかし何も起こらない。ビアンカの額には汗が光る。
『おいおいおいおいおいおい!!どうなってるんだ?ビアンカさんよ!』
リリムは叫んだ。
『大丈夫だから!』
まさに髪の毛で出来た子供達が襲いかかる寸前だった。
その時
地中から草で出来た人の形をしたのがビアンカ達の周りから沢山出現した。
『ビアンカサマハワレラガマモル……』
人の形をした草の一人がビアンカに語りかけた。すると出現した人の形をした草達は異形の女が出現させた髪の毛で出来た子供達と戦いを始める。
『お?ようやく発動したか。ヒヤヒヤさせやがって。ったくお前の能力は面倒臭ぇよな。草が生えるわ!』
リリムはビアンカの頭を割と本気で叩いた。
『痛っ?!何で強く叩かれなきゃいけないのよ?!これはおかしいでしょうよ!!』
ビアンカは顔を真っ赤にしツインテールを鬼の角のように逆立てて冗談半分で叩いた嘲笑うリリムを睨みつける。
王女の資質。ビアンカの能力。地面から『優民』を召喚出来る。『優民』は日々の行いが良いとピンチの時に自動で出現し守ってくれる。召喚に応えた後はビアンカの寸分の狂いも無く思いのまま操る事が出来る。『優民』は地面から出来ていて、その時の地面の性質で攻撃方法等が変化する。
『エ?ナニィ?ナンなのよぉぉぉお!!』
それを見た異形の女は叫びながら両手で顔を覆いその場で崩れ落ちた。
『ビアンカ。ここは任せるぜ。私は奴の玉ぁ取ってくる』
リリムはビアンカの返事を聞く前に戦闘中の草の兵士達と髪の子供達を避けながら奥にいる異形の女に向かって突っ込む。
向かって来るリリムに気づいた異形の女は右手人差し指をリリムに向ける。
『はあぁい。髪射ぁぁ』
髪の毛が太い一本の束となりリリムへ向かって来る。
『へっ!2回は喰らわねえっ!!』
リリムは右に避けようとする。
しかし
『ひらいてええぇぇ♪』
束となっていた髪の毛が広がり避けようとしたリリムを包み込んだ。
『リリムッ!!』
ビアンカは叫ぶ
異形の女はリリムが入った髪の毛の根元部分を持って鉄球のように振り回し始める。
『結んでぇえひらいてぇええ~……♪』
ドゴッッ!!!
震えた声で歌いながらリリムを包んだ髪の毛を地面に叩きつけた。その風圧で地面に生えていた草が宙を舞う。
『うぅ……イイコだからぁね』
異形の女はリリムを捉える為にペタペタと足音をたてながら近づきリリムを包み込んだ髪の毛を解こうとする。
異形の女は二人の殺気に気付いたのか両手を止める。
『なぁにぃ?なんでぇ?なんでなのぉおお?!ワタシはぁマジメにオシゴトォしてるじゃあないいいいい!!』
異形の女は殺気に気づきビアンカ達を見て泣き叫ぶ。細長い両手で顔を覆い天を見上げる。膨れたお腹には入りきれなかった男性の両足が垂れていた。
『しね、しね、しねぇえ……。おちてぇしねぇえええええ!!』
叫ぶと同時に異形の女はビアンカ、リリムに向かって突進し手を叩きつけた。二人は間一髪それぞれ左右に避ける。叩きつけた衝撃で地面がひび割れていた。
置き去りにされた沢山の人が入っていて、見ると何人かはかろうじて生きている人がいるカート、異形の女のパンパンに詰まったお腹に入ってる人を見て避けたリリムは首を傾げる。
『チッ。肉弾戦か。いいねぇ、いいねぇ!』
『リリム!大丈夫?!ってかなぜ首を傾げるていの?』
リリムと反対側に避けたビアンカが心配する。
『あ?!いや、人沢山集めて気持ち悪りぃな!何か仕事してるのか?それともしているつもりなのかぁ?訳分かんねぇ奴だぜ』
そう言うとリリムは左手に装着してある素魔法の能力を開きタップしてオンにした。
『憂闇』
するとリリムから白い煙みたいなオーラが出始めた。
『凝黒!』
リリムはそう言うと白いオーラが左手に集まって棘のついた棍棒を出現させた。
憂闇。リリムの能力。闇に関連する攻撃、行動を行う事が出来る。なぜ闇なのに白色なのかは分からない。
『さぁバトルの開始だっ!』
リリムは目を輝かせ異形の女に正面から突っ込む。
『イイコだからぁね。そぉれぇ髪射あぁぁ』
異形の女は向かって来るリリムに右手の人差し指を差す。すると黒い何かが太い一本の束となりリリムに向かって来る。
『リリム!!気をつけて!あの化け物、能力使ってるわよ!!』
ビアンカはリリムに向かって叫んだ。
リリムはビアンカの声に反応したもののリリムの右足に黒いものが巻きついた。リリムは足を取られ正面から倒れた。
『ってぇ~な!おいっ!!あぁ?……何だこれ?毛か?』
鼻血をだしながら右足に目を向けると髪の毛が強く締め付けていて血が出ていて滴り落ちる。リリムは右足を締め付けている髪の毛を引きちぎる。
『オアソビのぉおじかんよぉおおお!おいでぇ髪の子ぉ』
異形の女は床まで続いている髪の毛を手で引きちぎり空に向けて広範囲にばらまいた。するとばら撒いて地面に落ちた髪の毛から人の子供ような形をしたものが大量に形成される。
『ちょっとリリム大丈夫なの?!出血してるじゃない!!』
ビアンカが倒れているリリムに駆け寄り膝をつく。
『あ?イケるイケる。しっかしスゲー数だな、あれ。どーするよ?』
『どうやらあの化け物は髪の毛を使った能力のようね。あれを見て。お腹の中に素魔法があるわ』
ビアンカは異形の女の裂けたお腹に指を差す。
『はぁい!あのコらがオニさんたちよぉお!スタートぉおおおおぉおおお!!』
異形の女が手を叩くと髪の毛で出来た子供達が一斉にリリム達に四方八方襲いかかる。
『チッ!!おい、大丈夫だよな?ちゃんと出てくるんだろうなぁ?!』
『任せてといて!大丈夫よっ!!今日は沢山良い行いをしたからっ!!』
ビアンカはその場で剣を空に向けてかざす。しかし何も起こらない。ビアンカの額には汗が光る。
『おいおいおいおいおいおい!!どうなってるんだ?ビアンカさんよ!』
リリムは叫んだ。
『大丈夫だから!』
まさに髪の毛で出来た子供達が襲いかかる寸前だった。
その時
地中から草で出来た人の形をしたのがビアンカ達の周りから沢山出現した。
『ビアンカサマハワレラガマモル……』
人の形をした草の一人がビアンカに語りかけた。すると出現した人の形をした草達は異形の女が出現させた髪の毛で出来た子供達と戦いを始める。
『お?ようやく発動したか。ヒヤヒヤさせやがって。ったくお前の能力は面倒臭ぇよな。草が生えるわ!』
リリムはビアンカの頭を割と本気で叩いた。
『痛っ?!何で強く叩かれなきゃいけないのよ?!これはおかしいでしょうよ!!』
ビアンカは顔を真っ赤にしツインテールを鬼の角のように逆立てて冗談半分で叩いた嘲笑うリリムを睨みつける。
王女の資質。ビアンカの能力。地面から『優民』を召喚出来る。『優民』は日々の行いが良いとピンチの時に自動で出現し守ってくれる。召喚に応えた後はビアンカの寸分の狂いも無く思いのまま操る事が出来る。『優民』は地面から出来ていて、その時の地面の性質で攻撃方法等が変化する。
『エ?ナニィ?ナンなのよぉぉぉお!!』
それを見た異形の女は叫びながら両手で顔を覆いその場で崩れ落ちた。
『ビアンカ。ここは任せるぜ。私は奴の玉ぁ取ってくる』
リリムはビアンカの返事を聞く前に戦闘中の草の兵士達と髪の子供達を避けながら奥にいる異形の女に向かって突っ込む。
向かって来るリリムに気づいた異形の女は右手人差し指をリリムに向ける。
『はあぁい。髪射ぁぁ』
髪の毛が太い一本の束となりリリムへ向かって来る。
『へっ!2回は喰らわねえっ!!』
リリムは右に避けようとする。
しかし
『ひらいてええぇぇ♪』
束となっていた髪の毛が広がり避けようとしたリリムを包み込んだ。
『リリムッ!!』
ビアンカは叫ぶ
異形の女はリリムが入った髪の毛の根元部分を持って鉄球のように振り回し始める。
『結んでぇえひらいてぇええ~……♪』
ドゴッッ!!!
震えた声で歌いながらリリムを包んだ髪の毛を地面に叩きつけた。その風圧で地面に生えていた草が宙を舞う。
『うぅ……イイコだからぁね』
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