20 / 22
第2章・第7話「心臓飛び出しそう」
しおりを挟む
ロックさんとネネコ様が元気になったので、私達はある山に向かってます。
チュウガン村はジュウビ達が行って色々な情報を集めてくれたので、もう寄る必要がなくなったし、ザンジーさんとパウヒュ様との結合を解除する方法は、ミズリ様が自分に任せてくれと言うので…あとはザンジーさんを見付けるだけ。
「パウヒュが飛べないとすれば、ガイカンとチュウガン村との境にある、そのカンサン山という所にいる可能性は高いな。」
みんなで話し合い、カンサン山に目標を定めました。
そうそう、私が寝てる間にミズリ様の身に起こった出来事がビックリ。
どうやら神獣様の力を得たようで…
《光の記憶を頂いた》
ミズリ様はそう言って、私達に話してくれました。
《われら精獣を作った神獣・コーヌ様…》
神獣・コーヌ様の記憶の一部と思われる光の球は、突如ミズリ様の眼前に現れて頭の中に入り込んだんだって。
『言葉では無く映像の様に記憶が流れ混んで来た』とミズリ様は言ってました。私がミズリ様と契約して、ミズリ様と私の思いがつながってる時と似てるって。
そしてその記憶は、まるで元からあった記憶の様に感じるそうです。不思議な事ですね。
そしてミズリ様は知ったんですよ。ミズリ様達精獣を作った光の精獣であり神獣でもあるコーヌ様は、今いるこの世界の人間じゃない異世界って所から来た人間が作った生き物なんだって事を。
ミズリ様達は神獣様が作り、異世界から来た人が神獣様を作った…何か巡り巡ってるって感じ。
でも、その異世界って所から来た人は、一体どんな人だったんでしょうか?
生き物を作るって…何なんでしょうか?
《それでも私はコーヌ様に感謝する》
ミズリ様はそう言ってました。
自分が紛い物だとしても、そのおかげで私に会えたって…嬉しくて泣きそう。例によって鼻水出ました。
そうそう。それとはまた別で、ジュウビ達がザンジーさんの家で見付けた書物やアイテムが、これまた凄い!…らしい。まぁそれはまた追々。
「精獣はこの世界に十三存在する。全てがそろった時…異世界の扉が開く。」
カウム様達が文献を解読して得た情報。ミズリ様の話しと重なる所があります。
異世界が実在してて、そこから来た人も実在する。だから神獣様を作ったというのも真実味があるでしょ?あと…
「ただし神獣が認めない場合はその限りではない。」
つまり精獣様全てがそろっても、神獣様が許さなければ異世界の扉は開かない。
まぁそうだよね…って言うか、異世界に行ってどうするんですかね?
まだまだ驚く情報はたくさんあるけど…中でも私が気になったのは、その神獣様についての記述で…
「神獣は全ての精獣を服従させる事は出来ない。何故なら神獣が違えた時、誰かが止めねばならぬからだ。」
やっぱりこの記述をしたのって…神獣様を作った異世界の人かな?色々考えてたんだろうな、きっと。
それにしてもザンジーさん、よくそれだけの本を集めましたよね。尊敬します。
ただこの事をロックさんは知らなかったんだって。多分だけど、ザンジーさんは読めなかったんじゃないかな。カウム様達じゃないと解読できなかったみたいだから。
けど、ネネコ様が一緒に居たのに、何で解読を頼まなかったんでしょう?そこ謎です。
でも本当にザンジーさんは凄いっ。えっと…それに比べて愛弟子さん…
「ジュウビ~、イオンちゃ~ん、疲れたよ~。」
また泣き言ですね。
「ロック、日が暮れるぞ。最低でもこの川の上流まで行こうと決めただろ。」
呆れるようにジュウビが言ってる。まぁ確かにロックさん…情けない。
「飛ぼうよー、飛べば早いよー。」
《アンタ、ジュウビ達の話しを聞いてなかったの?》
ネネコ様が言ってる事…それは『長時間の獣甲は契約者の命を削る』という記述があった事です。
逆に言えば、短時間なら何の問題もない…って事になる訳だけど。
「みんなが疲れているなら、俺は別に構わないが…」
ジュウビがこっち見た?
《ジュウビはお前を気遣っているんだ》
え?そうなんですか?
「私は全然大丈夫っ。それに獣甲して飛ぶのは駄目だと思うよ。ここまで来ると、どこにガイカン兵の目があるか分からないでしょ?」
「そうだな。ふぅ…イオンの方がしっかりしてる。」
ジュウビ、今度はロックさんを見た。かなり冷たい目で。
「わ、分かったよー。」
ロックさん、やっぱり情けない。
「ったく。仕方ない、少しだけだ。少しだけ休もう。」
何だかんだ言って、ジュウビって優しいんだよねぇ。
「ミズリ様、お願いします。」
《うむ》
ミズリ様は空間に水を発生させてくれます。私はそれを器に入れて、皆に配る役。
この器、実はザンジーさんの隠し部屋からジュウビが持って来たアイテムのひとつで、普段はペッタンコになってるんだけど、指先でちょっと捻ると広がって器になるの。凄いよね、どうなってんだろ?
「くぅ~…うまい!」
ロックさん、まるでお酒飲んでるおじさんのよう。
「ロックはおっさんっぽいよな。そういや何歳なんだ?」
私もそれ聞きたかった。
「うるせー。まぁ、お前さんらよりは上だがな。」
《こう見えてまだ十七よ》
「早っ!もうちょっと引き延ばそうよー。」
《ふぅ》
ネネコ様…ロックさんのお相手、ご苦労様です。
「何だ、まだ十七か。もっといってるかと…。」
「その割に敬語じゃねぇのは何でだ?!」
「いや…あんまり敬意を払えないというか…」
「酷くねっ?!」
うーん、私に言われても…。
「それで…レイチはどうなんだ。」
「あ、ああ。うーん……まだ目覚めてねぇみたいだぜ。」
ロックさんはベルト部分に付いてる、黄色い宝石に触れながら言いました。
レイチ様はミズリ様の力で正気を取り戻した。でも、ダメージがかなり大きかったみたいで、あれからずっと眠りについたまま。
「ネネコさんの話しじゃ、深い精神の中では話せるとこまで回復してるんだと。」
《アンタの精神力を栄養にして回復に向かってる。アンタはよく食べてよく寝る事ね》
「それだよ!だから俺は疲れやすくなってる訳だ。分かるか?」
なるほど、そうきましたか。
《でもそれならジュウビは常に疲れやすいはずだけどね》
「う。」
ネネコ様、上げて下げる天才です。ミズリ様もそんなとこあるなー。
《おい》
いや、ホントに。
そう言えばミズリ様、そろそろ宙に浮くコツを教えてほしいんですが。
《そうだな………こんな感じだ》
最近言葉じゃなくて、画像を脳内に送り込んできますよね。これちょっと混乱するんですけど…。
《だが慣れた方がいい。言葉より分かり易い事もある》
うー、分かりました。
で、肝心の宙に浮くコツですが…何となく分かりましたよ。まぁ要は念じる力ですよね?信じる力というか。
「けど、少し疑問があります。強く念じれば宙に浮けるのなら、パウヒュ様でも飛べるんじゃないかと思うんだけど…。」
《うーん、ちょっと違うんだよイオンちゃん》
「リクウ様?」
《基本の形というか、元になる能力があって、それ以上の事は念じようと信じようと無理なんだよねー。例えば私の身体は軽くて柔らかい。どれだけ念じても重くならないし、硬くもならないんだよー》
「つまり元々の能力以上の事は念じても信じても無理って事ですか。」
《そゆことー》
なるほど、納得。
それにしても色々な情報を得る事が出来ました。かなりの前進。
この調子でザンジーさんとパウヒュ様を見付け、二人を分けて、残りの精獣様を探しに行かないとね。
あれ?そう言えば何で全ての精獣様を見付けないと駄目なんだろ?こんなに居ればゾルドとかいう奴にも簡単に勝てるんじゃない?
《実際に相対したカウムが全精獣の力が必要だと言う…それならそうなんだろう。恐らくゾルドという男は、神獣・コーヌ様と関係がある》
そ、そうなりますか。何かもう、大事過ぎて心臓飛び出しそう…。
《何?!心臓が飛び出る?!そんな生物は見た事が無い。凄いな、イオン》
カウム様…今迄ずーっと黙っててそれですか…。ていうか、そんなキャラでしたっけ。
チュウガン村はジュウビ達が行って色々な情報を集めてくれたので、もう寄る必要がなくなったし、ザンジーさんとパウヒュ様との結合を解除する方法は、ミズリ様が自分に任せてくれと言うので…あとはザンジーさんを見付けるだけ。
「パウヒュが飛べないとすれば、ガイカンとチュウガン村との境にある、そのカンサン山という所にいる可能性は高いな。」
みんなで話し合い、カンサン山に目標を定めました。
そうそう、私が寝てる間にミズリ様の身に起こった出来事がビックリ。
どうやら神獣様の力を得たようで…
《光の記憶を頂いた》
ミズリ様はそう言って、私達に話してくれました。
《われら精獣を作った神獣・コーヌ様…》
神獣・コーヌ様の記憶の一部と思われる光の球は、突如ミズリ様の眼前に現れて頭の中に入り込んだんだって。
『言葉では無く映像の様に記憶が流れ混んで来た』とミズリ様は言ってました。私がミズリ様と契約して、ミズリ様と私の思いがつながってる時と似てるって。
そしてその記憶は、まるで元からあった記憶の様に感じるそうです。不思議な事ですね。
そしてミズリ様は知ったんですよ。ミズリ様達精獣を作った光の精獣であり神獣でもあるコーヌ様は、今いるこの世界の人間じゃない異世界って所から来た人間が作った生き物なんだって事を。
ミズリ様達は神獣様が作り、異世界から来た人が神獣様を作った…何か巡り巡ってるって感じ。
でも、その異世界って所から来た人は、一体どんな人だったんでしょうか?
生き物を作るって…何なんでしょうか?
《それでも私はコーヌ様に感謝する》
ミズリ様はそう言ってました。
自分が紛い物だとしても、そのおかげで私に会えたって…嬉しくて泣きそう。例によって鼻水出ました。
そうそう。それとはまた別で、ジュウビ達がザンジーさんの家で見付けた書物やアイテムが、これまた凄い!…らしい。まぁそれはまた追々。
「精獣はこの世界に十三存在する。全てがそろった時…異世界の扉が開く。」
カウム様達が文献を解読して得た情報。ミズリ様の話しと重なる所があります。
異世界が実在してて、そこから来た人も実在する。だから神獣様を作ったというのも真実味があるでしょ?あと…
「ただし神獣が認めない場合はその限りではない。」
つまり精獣様全てがそろっても、神獣様が許さなければ異世界の扉は開かない。
まぁそうだよね…って言うか、異世界に行ってどうするんですかね?
まだまだ驚く情報はたくさんあるけど…中でも私が気になったのは、その神獣様についての記述で…
「神獣は全ての精獣を服従させる事は出来ない。何故なら神獣が違えた時、誰かが止めねばならぬからだ。」
やっぱりこの記述をしたのって…神獣様を作った異世界の人かな?色々考えてたんだろうな、きっと。
それにしてもザンジーさん、よくそれだけの本を集めましたよね。尊敬します。
ただこの事をロックさんは知らなかったんだって。多分だけど、ザンジーさんは読めなかったんじゃないかな。カウム様達じゃないと解読できなかったみたいだから。
けど、ネネコ様が一緒に居たのに、何で解読を頼まなかったんでしょう?そこ謎です。
でも本当にザンジーさんは凄いっ。えっと…それに比べて愛弟子さん…
「ジュウビ~、イオンちゃ~ん、疲れたよ~。」
また泣き言ですね。
「ロック、日が暮れるぞ。最低でもこの川の上流まで行こうと決めただろ。」
呆れるようにジュウビが言ってる。まぁ確かにロックさん…情けない。
「飛ぼうよー、飛べば早いよー。」
《アンタ、ジュウビ達の話しを聞いてなかったの?》
ネネコ様が言ってる事…それは『長時間の獣甲は契約者の命を削る』という記述があった事です。
逆に言えば、短時間なら何の問題もない…って事になる訳だけど。
「みんなが疲れているなら、俺は別に構わないが…」
ジュウビがこっち見た?
《ジュウビはお前を気遣っているんだ》
え?そうなんですか?
「私は全然大丈夫っ。それに獣甲して飛ぶのは駄目だと思うよ。ここまで来ると、どこにガイカン兵の目があるか分からないでしょ?」
「そうだな。ふぅ…イオンの方がしっかりしてる。」
ジュウビ、今度はロックさんを見た。かなり冷たい目で。
「わ、分かったよー。」
ロックさん、やっぱり情けない。
「ったく。仕方ない、少しだけだ。少しだけ休もう。」
何だかんだ言って、ジュウビって優しいんだよねぇ。
「ミズリ様、お願いします。」
《うむ》
ミズリ様は空間に水を発生させてくれます。私はそれを器に入れて、皆に配る役。
この器、実はザンジーさんの隠し部屋からジュウビが持って来たアイテムのひとつで、普段はペッタンコになってるんだけど、指先でちょっと捻ると広がって器になるの。凄いよね、どうなってんだろ?
「くぅ~…うまい!」
ロックさん、まるでお酒飲んでるおじさんのよう。
「ロックはおっさんっぽいよな。そういや何歳なんだ?」
私もそれ聞きたかった。
「うるせー。まぁ、お前さんらよりは上だがな。」
《こう見えてまだ十七よ》
「早っ!もうちょっと引き延ばそうよー。」
《ふぅ》
ネネコ様…ロックさんのお相手、ご苦労様です。
「何だ、まだ十七か。もっといってるかと…。」
「その割に敬語じゃねぇのは何でだ?!」
「いや…あんまり敬意を払えないというか…」
「酷くねっ?!」
うーん、私に言われても…。
「それで…レイチはどうなんだ。」
「あ、ああ。うーん……まだ目覚めてねぇみたいだぜ。」
ロックさんはベルト部分に付いてる、黄色い宝石に触れながら言いました。
レイチ様はミズリ様の力で正気を取り戻した。でも、ダメージがかなり大きかったみたいで、あれからずっと眠りについたまま。
「ネネコさんの話しじゃ、深い精神の中では話せるとこまで回復してるんだと。」
《アンタの精神力を栄養にして回復に向かってる。アンタはよく食べてよく寝る事ね》
「それだよ!だから俺は疲れやすくなってる訳だ。分かるか?」
なるほど、そうきましたか。
《でもそれならジュウビは常に疲れやすいはずだけどね》
「う。」
ネネコ様、上げて下げる天才です。ミズリ様もそんなとこあるなー。
《おい》
いや、ホントに。
そう言えばミズリ様、そろそろ宙に浮くコツを教えてほしいんですが。
《そうだな………こんな感じだ》
最近言葉じゃなくて、画像を脳内に送り込んできますよね。これちょっと混乱するんですけど…。
《だが慣れた方がいい。言葉より分かり易い事もある》
うー、分かりました。
で、肝心の宙に浮くコツですが…何となく分かりましたよ。まぁ要は念じる力ですよね?信じる力というか。
「けど、少し疑問があります。強く念じれば宙に浮けるのなら、パウヒュ様でも飛べるんじゃないかと思うんだけど…。」
《うーん、ちょっと違うんだよイオンちゃん》
「リクウ様?」
《基本の形というか、元になる能力があって、それ以上の事は念じようと信じようと無理なんだよねー。例えば私の身体は軽くて柔らかい。どれだけ念じても重くならないし、硬くもならないんだよー》
「つまり元々の能力以上の事は念じても信じても無理って事ですか。」
《そゆことー》
なるほど、納得。
それにしても色々な情報を得る事が出来ました。かなりの前進。
この調子でザンジーさんとパウヒュ様を見付け、二人を分けて、残りの精獣様を探しに行かないとね。
あれ?そう言えば何で全ての精獣様を見付けないと駄目なんだろ?こんなに居ればゾルドとかいう奴にも簡単に勝てるんじゃない?
《実際に相対したカウムが全精獣の力が必要だと言う…それならそうなんだろう。恐らくゾルドという男は、神獣・コーヌ様と関係がある》
そ、そうなりますか。何かもう、大事過ぎて心臓飛び出しそう…。
《何?!心臓が飛び出る?!そんな生物は見た事が無い。凄いな、イオン》
カウム様…今迄ずーっと黙っててそれですか…。ていうか、そんなキャラでしたっけ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
サイキック・ガール!
スズキアカネ
恋愛
『──あなたは、超能力者なんです』
そこは、不思議な能力を持つ人間が集う不思議な研究都市。ユニークな能力者に囲まれた、ハチャメチャな私の学園ライフがはじまる。
どんな場所に置かれようと、私はなにものにも縛られない!
車を再起不能にする程度の超能力を持つ少女・藤が織りなすサイキックラブコメディ!
※
無断転載転用禁止
Do not repost.
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる