龍青学園GCSA -ぷち-

楓和

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第4章の1・やっぱり食い付くか…の ぷち話し

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ムカムカしながら教室へ戻っている七月を見て、つい笑ってしまう学美。

 「な、なによ学美。」
 「いやー、何か微笑ましくってさー。」

学美は楽しそうに話し出す。

 「神侍のアレはノリだろノリ。なのに怒ったり殴ったりって…ホントに七月か?え?」

そんな七月を見た事が無かった学美。ヤキモチを焼いてる七月が新鮮で楽しい様だ。

 「あ、あんたねー。」
 「まぁでも私にも鼻の下伸ばす位だから、神侍のスケベは本物かも…」
 「え…いや、ちょっとあんた。」

七月が食い付く。

 「あれ?言ってなかったか?初めて藍川堤防で会った時、私の顔見て神侍の口元が緩んでたって、鏡が…」

それは確かである。

 「むっ…」

ふくれっ面になる七月。

 〝や、やばっ!〟

さすがにヤバいと思う学美…

 〝七月が可愛い!〟

では無く、七月のふくれっ面が可愛かったようだ。

 〝可愛いからもっと……い、いや駄目だな。これ以上はシャレにならんわ〟

学美はフォロー作戦に切り替えた。

 「そ、それもまた神侍の良いとこだよな。こっちが入り易いよう、場を和ます為にワザとあんな感じに…」
 「………」

無言の七月に、藍川でのやり取りを話した事を後悔する学美。

 〝しまった。しかしここまで七月がヤキモチ焼きだったとは…意外だったよ。まぁ可愛いけど。でもここは何とかしないと、神侍にも悪いね〟
 「いや、神侍はさぁ………ん?」

七月をよく見ると…

 「やっぱり神ちゃんて、場を和ましたりする天才だよね。優しいんだよねー。」

ニヤニヤしていた。

 「…アホくさ。」

呆れて去って行く学美。


 〝でもまぁ…七月の可愛いとこ見れたから良いか〟

ちょっと得した気分の学美であった。
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