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今さら……
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荷車の空きスペースに腰を降ろし、一人であちらに向かおうとすると、タデお父さんとヒイラギお兄ちゃんがいろんな意味で心配だと騒ぎ出す。
心配してくれるのはありがたいが、正直その話題にはもう触れないでもらいたい。
結局お供を連れて行くことになり、ヒゲシバとエビネが同行することになった。
────
「みんなー!」
移民の町の予定地へと到着すると、総出で切り出した石を運んでいる最中だった。ただ誰よりも意気込んでいたエルザさんやアニーさんは、意気消沈気味に半壊した監視小屋の近くに佇んでいた。
私の到着に気付いた二人はこちらへやって来た。
「遅くなってしまってごめんなさい」
「謝ることはないんだよぉ……カレンちゃん、なんだか草の匂いがすごくするねぇ」
エルザさんの言葉にヒゲシバとエビネが笑いをこらえる。
「……気のせいよ。二人とも元気がなさそうだけど、何かあったのかしら? あ……やっぱり暑いわよね?」
私たちは慣れてしまっているが、日差しを遮るものは何もなく、容赦なく太陽が照りつけるここは老体にはきついだろう。
荷車に載せられていたムギンの藁の帽子を手渡すと、二人は喜んでかぶってくれる。
「暑いとかじゃないのよ」
「そうそう。力がなくて、手伝えないことが申し訳なくてねぇ」
アニーさんとエルザさんは働く男たちを見て寂しそうに溜め息を吐く。無理せず休んでいるように言われたらしい。
「なら一緒に食事の用意をしましょう! 食べ物を持って来てると言っていたけれど、簡易的なものでしょう? 私たちも簡易的なものではあるけれど、作ったばかりのものを持って来たの!」
荷車から降り、ヒゲシバとエビネと共に食料を降ろす。テーブルや椅子はかさばるため今日は持って来ていないが、作業用にと持って来た小さめの丸太をテーブル代わりに食べ物を並べる。
「みんなー! 食事にしましょう!」
作業をしている者たちに声をかけると、次々にこちらへ来て食べてくれる。初めてこの国の料理を食べた面々は目を丸くし、料理もだが食材の美味しさに驚いていた。これにはエビネがとても喜んでいた。
お父様もまた「この料理はな……」と、料理をしたこともないのに嬉しそうに語っているが、お母様から事細かく聞いているから知っているのだろう。
「私たちも早く作物を育てたいねぇ」
すっかりと仲良しになっているエルザさんとアニーさんは、料理を堪能しながらそう語り合っている。
「育てるまでが長いですよ」
近くで二人の会話が聞こえていたエビネが、二人にそう話しかけた。
「この通り砂しかない場所ですからね。私たちも最初は苦労しました。ですが姫様がいれば安心です!」
そんなことを言われてしまうと素直に照れてしまう。
「リーモンの木を持って来ていると伺いました。もし良ければ、本格的に畑を作るまで私たちの畑に植えてお預かりしますよ」
「いいのかい? リーモンも早く大地に根を下ろしたいだろうから、お願いしようかねぇ」
農作業が大好きなエビネは、エルザさんとアニーさんと会話が盛り上がっている。
「カレンちゃん、少しいいかな?」
奪い合いになっている、クレープもどきにジャムを塗って折りたたんだものを見事手に入れたブルーノさんが、それをもぐもぐと食べながらやって来た。
「外壁などは石を使うが、一部は木材を使いたいと思っているんだ。分けてもらってもいいかい?」
「もちろんよ!」
笑顔で返答すると、ブルーノさんは嬉しそうに微笑む。
「浴室などはカレンちゃんが考えたものを真似させてもらおう。ただ広場と違って、水は手で汲まないといけないな」
確かにここは水が豊富にあるが、地面の下にあるのだ。毎日汲みに降りるのはなかなか大変だろう。
「……それなら考えがあるわ。こういうものがあってね……それでこういう感じに……」
お行儀が悪いが食べながら地面に指で絵を描くと、ブルーノさんは目を輝かせ始めた。
「あぁ! 作るのが楽しみで仕方がないよ! ……まずは住居が先だな!」
「えぇそうね。あと浴室に使った湯を沸かす金属は銅のほうがいいわ。ニコライさんに頼んでみて」
そう言ったあとで蛇口の存在を思い出した。これもニコライさんに頼んで作ってもらうことにしよう。
「大変だけど、楽しみが増えたわね。分かっていると思うけれど、力作業はお父様とじいやを頼ってちょうだい。……あら? じいやは?」
休憩している面々の中にじいやの姿が見当たらない。ブルーノさんが言うには、今すぐに欲しいものを分けてもらえないかの確認に、一人で国境へ行ったらしい。
「にしても時間がかかっているなぁ」
そんなブルーノさんのつぶやきを聞いて間もなく、バの足音が近付いて来た。
「「「おおおおお!!」」」
突然男性陣が騒ぎ始めた。何事かと思いそちらを見ると、じいやが松風に乗って現れた。だがその後ろには、この種類のバ用の荷車が取り付けられている。ポニーとロバの荷車と比べると、驚くほど巨大なのだ。それに大量の荷物が載せられていた。
男性陣のテンションが上がる中、私たち女性陣は呆気にとられている。
「戻りましたぞ! ……姫様! 体調は良くなりましたかの? 必要なものを分けてもらいに行ったのですが、ニコライ殿が渡し忘れたとこちらを預かって参りました」
じいやの身長よりも高い体高の松風だが、ヒラリと難なく飛び降りたじいやは、巨大な荷車から何かを取り出した。
「これです、これ」
「…………」
その手には鞍や鐙、手綱があった。負傷のことも言えない上に今さら感が満載である。ニコライさんのうっかりに見事に振り回された形だ。だが余計なことを言えない私は、乾いた笑いしか出なかったのだった。
心配してくれるのはありがたいが、正直その話題にはもう触れないでもらいたい。
結局お供を連れて行くことになり、ヒゲシバとエビネが同行することになった。
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「みんなー!」
移民の町の予定地へと到着すると、総出で切り出した石を運んでいる最中だった。ただ誰よりも意気込んでいたエルザさんやアニーさんは、意気消沈気味に半壊した監視小屋の近くに佇んでいた。
私の到着に気付いた二人はこちらへやって来た。
「遅くなってしまってごめんなさい」
「謝ることはないんだよぉ……カレンちゃん、なんだか草の匂いがすごくするねぇ」
エルザさんの言葉にヒゲシバとエビネが笑いをこらえる。
「……気のせいよ。二人とも元気がなさそうだけど、何かあったのかしら? あ……やっぱり暑いわよね?」
私たちは慣れてしまっているが、日差しを遮るものは何もなく、容赦なく太陽が照りつけるここは老体にはきついだろう。
荷車に載せられていたムギンの藁の帽子を手渡すと、二人は喜んでかぶってくれる。
「暑いとかじゃないのよ」
「そうそう。力がなくて、手伝えないことが申し訳なくてねぇ」
アニーさんとエルザさんは働く男たちを見て寂しそうに溜め息を吐く。無理せず休んでいるように言われたらしい。
「なら一緒に食事の用意をしましょう! 食べ物を持って来てると言っていたけれど、簡易的なものでしょう? 私たちも簡易的なものではあるけれど、作ったばかりのものを持って来たの!」
荷車から降り、ヒゲシバとエビネと共に食料を降ろす。テーブルや椅子はかさばるため今日は持って来ていないが、作業用にと持って来た小さめの丸太をテーブル代わりに食べ物を並べる。
「みんなー! 食事にしましょう!」
作業をしている者たちに声をかけると、次々にこちらへ来て食べてくれる。初めてこの国の料理を食べた面々は目を丸くし、料理もだが食材の美味しさに驚いていた。これにはエビネがとても喜んでいた。
お父様もまた「この料理はな……」と、料理をしたこともないのに嬉しそうに語っているが、お母様から事細かく聞いているから知っているのだろう。
「私たちも早く作物を育てたいねぇ」
すっかりと仲良しになっているエルザさんとアニーさんは、料理を堪能しながらそう語り合っている。
「育てるまでが長いですよ」
近くで二人の会話が聞こえていたエビネが、二人にそう話しかけた。
「この通り砂しかない場所ですからね。私たちも最初は苦労しました。ですが姫様がいれば安心です!」
そんなことを言われてしまうと素直に照れてしまう。
「リーモンの木を持って来ていると伺いました。もし良ければ、本格的に畑を作るまで私たちの畑に植えてお預かりしますよ」
「いいのかい? リーモンも早く大地に根を下ろしたいだろうから、お願いしようかねぇ」
農作業が大好きなエビネは、エルザさんとアニーさんと会話が盛り上がっている。
「カレンちゃん、少しいいかな?」
奪い合いになっている、クレープもどきにジャムを塗って折りたたんだものを見事手に入れたブルーノさんが、それをもぐもぐと食べながらやって来た。
「外壁などは石を使うが、一部は木材を使いたいと思っているんだ。分けてもらってもいいかい?」
「もちろんよ!」
笑顔で返答すると、ブルーノさんは嬉しそうに微笑む。
「浴室などはカレンちゃんが考えたものを真似させてもらおう。ただ広場と違って、水は手で汲まないといけないな」
確かにここは水が豊富にあるが、地面の下にあるのだ。毎日汲みに降りるのはなかなか大変だろう。
「……それなら考えがあるわ。こういうものがあってね……それでこういう感じに……」
お行儀が悪いが食べながら地面に指で絵を描くと、ブルーノさんは目を輝かせ始めた。
「あぁ! 作るのが楽しみで仕方がないよ! ……まずは住居が先だな!」
「えぇそうね。あと浴室に使った湯を沸かす金属は銅のほうがいいわ。ニコライさんに頼んでみて」
そう言ったあとで蛇口の存在を思い出した。これもニコライさんに頼んで作ってもらうことにしよう。
「大変だけど、楽しみが増えたわね。分かっていると思うけれど、力作業はお父様とじいやを頼ってちょうだい。……あら? じいやは?」
休憩している面々の中にじいやの姿が見当たらない。ブルーノさんが言うには、今すぐに欲しいものを分けてもらえないかの確認に、一人で国境へ行ったらしい。
「にしても時間がかかっているなぁ」
そんなブルーノさんのつぶやきを聞いて間もなく、バの足音が近付いて来た。
「「「おおおおお!!」」」
突然男性陣が騒ぎ始めた。何事かと思いそちらを見ると、じいやが松風に乗って現れた。だがその後ろには、この種類のバ用の荷車が取り付けられている。ポニーとロバの荷車と比べると、驚くほど巨大なのだ。それに大量の荷物が載せられていた。
男性陣のテンションが上がる中、私たち女性陣は呆気にとられている。
「戻りましたぞ! ……姫様! 体調は良くなりましたかの? 必要なものを分けてもらいに行ったのですが、ニコライ殿が渡し忘れたとこちらを預かって参りました」
じいやの身長よりも高い体高の松風だが、ヒラリと難なく飛び降りたじいやは、巨大な荷車から何かを取り出した。
「これです、これ」
「…………」
その手には鞍や鐙、手綱があった。負傷のことも言えない上に今さら感が満載である。ニコライさんのうっかりに見事に振り回された形だ。だが余計なことを言えない私は、乾いた笑いしか出なかったのだった。
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