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カレンの介護
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女中たちが手伝おうとしてくれるが、どこから手を付けたら良いのか分からない状態と、我慢はしているが臭いに負けてしまい嘔吐く者がほとんどだ。
「あの窓は開けられるかしら? 開けられるのなら換気をして、皆さんは鼻の周りに布を巻いたほうが良いかもね」
苦笑いでそう告げると、女中たちは布を手にしてマスクのようにする。かなりきつく巻いているのを見ると、相当我慢をしていたようだ。
「あの、どうぞこちらの布を」
そう言って一人の女中が布を差し出してくれた。
「あぁ、私は大丈夫よ。慣れているのよ」
最初は少し臭ったが、もう鼻は慣れた。そもそも美樹はこの臭いに慣れているのだ。美樹がご近所のお年寄りたちに可愛がられていたのには、理由がある。
美樹の両親は、お金の面で親に迷惑をかけたくないと、私が産まれる前に故郷から遠く離れた場所へと引っ越したらしいのだ。引っ越した当初は大したことのない額だった借金は、どこから嗅ぎつけて来たのか、お父さんの知人を名乗る人が現れては膨らんで行ったのだが。引っ越した場所はとにかく交通の便が悪く、そんな場所に引っ越せばお金の無心に来る人はいないだろうと思ったらしいが、その考えは甘かったようである。そしてとにかく賃金が安かったのだ。
不便な場所というのは、若い人たちがどんどんと都会へ流れて行ってしまい、お年寄りが残ってしまう形になる。そんな場所で誕生した私は、久しぶりに赤ん坊を見たお年寄りたちに可愛がられたのだ。
そして美樹もまた、本当の祖父母に会ったことがなかったので、近所のお年寄りたちに「じーたん、ばーたん」と懐いたのだ。
ご近所のお年寄りたちのお子さんたちも、毎年年齢を重ねるわけで、交通の便が悪い土地には年々帰省しなくなってしまった。すなわちお孫さんにも会えないお年寄りたちは、私を孫代わりに可愛がってくれたのだ。
そんなお年寄りたちも老いには敵わない。お子さんたちは帰って来ないし、田舎すぎて介護施設などの数が少ないために、老老介護の問題が起きていた。美樹にとっては、子どもの頃から本当の祖父母のように接してきた人たちだったので、当然見て見ぬふりなど出来ない。美樹はそんな家を回って、自分に出来ることを手伝っていたのだ。
なので下の世話も数をこなしたおかげで慣れているのだ。中には体質的にどうしても紙おむつが合わず、炎症を繰り返す人もいた。そんな人は布おむつにすると良かったりしたものだ。その布おむつも、その家で奥さんが手作りしていたので作り方も分かる。それが今役に立つのだ。
「洗濯の終わっている布をお持ちしましたが、色や柄が入っているのですが……」
新たな女中が、たくさんの布を持って部屋に入って来た。
「ありがとう。えぇとこの布をこれくらいの幅で切って、ここを縫って……」
女中たちに『輪おむつ』と呼ばれるものを作ってもらっている間に、体や下半身の洗浄を行う。そして体を横向きにし、異常がないかを確認した。
「床ずれが出来ているけど……壊死していないから、まだ何とかなるわね……」
「え……壊死……!?」
近くにいた女中が驚きの声を上げた。
「えぇ。長時間同じ姿勢で横になっていると、骨が出ている部分の皮膚に炎症を起こすの。壊死して真っ黒になっていたら、その皮膚を切り取らないといけなかったし、酷くなるとぽっかりと穴が開いて、中の骨が見えてしまったりするのよ」
私も実際にはそこまで酷いものを見たことはないが、洗浄しながら床ずれの説明をしていると、その様子を想像してしまったのか、一人の女中が卒倒してしまった。
「まぁ大変! 休ませてあげて!」
手の離せない私が叫ぶと、四人がかりでその女中を廊下へと運んでいる。そのタイミングで、お父様とじいやが荷車の改造を終えて持って来てくれたようだ。お父様は「倒れたのか!? どの部屋へ運べばいいのだ?」と聞いているので、あちらはお父様に任せよう。
そして洗浄を終わらせた私はお二人におむつをあてがい、服を着替えさせたところで廊下へと声をかけた。
「お父様、じいや、いる?」
「あぁ。二人ともここにいるぞ」
それを聞いた私は二人を中へと呼んだ。キャスター付きのベッドがないので荷車を寝台に改造してもらったが、小柄なお二人にはちょうど良い大きさの寝台だ。お父様とじいやにそれぞれお姫様抱っこをしてもらい、そっとお二人を寝台へと寝かせてもらった。
「お二人の新しいお部屋は準備出来ているかしら?」
また廊下へと声をかけると、女中が「こちらでございます」と案内してくれるようだ。するとお父様が口を開いた。
「カレンよ、じいと先に向かってくれ。女二人で引けばこの荷車は問題ない」
「え? えぇ分かったわ」
そうしてじいやがクジャのお祖母様を、私と女中がお母様を載せた荷車を引く。なるべく衝撃を与えないように廊下は曲がらず、一部区間は庭園内を進むと一つの部屋へと案内された。
「どうぞこちらのお部屋をお使いくださいませ」
元々は予備の客室だったようで、寝台はないがシンプルながらも品の良い造りの部屋だった。そこに荷車を二台並べ、私が作業しやすいように辺りを整える。
「じゃあ私、今日から付きっきりで看病をするから、ムギンの藁をいただけるかしら? 適当にその辺で休むわ」
私が何を言ったのか周りの者たちは理解出来なかったようである。要するに、その藁を寝床にするのだと気付いた女中たちは「寝台を!」と男たちに叫び、先程とは違う意味で騒然となってしまったのだった。
「あの窓は開けられるかしら? 開けられるのなら換気をして、皆さんは鼻の周りに布を巻いたほうが良いかもね」
苦笑いでそう告げると、女中たちは布を手にしてマスクのようにする。かなりきつく巻いているのを見ると、相当我慢をしていたようだ。
「あの、どうぞこちらの布を」
そう言って一人の女中が布を差し出してくれた。
「あぁ、私は大丈夫よ。慣れているのよ」
最初は少し臭ったが、もう鼻は慣れた。そもそも美樹はこの臭いに慣れているのだ。美樹がご近所のお年寄りたちに可愛がられていたのには、理由がある。
美樹の両親は、お金の面で親に迷惑をかけたくないと、私が産まれる前に故郷から遠く離れた場所へと引っ越したらしいのだ。引っ越した当初は大したことのない額だった借金は、どこから嗅ぎつけて来たのか、お父さんの知人を名乗る人が現れては膨らんで行ったのだが。引っ越した場所はとにかく交通の便が悪く、そんな場所に引っ越せばお金の無心に来る人はいないだろうと思ったらしいが、その考えは甘かったようである。そしてとにかく賃金が安かったのだ。
不便な場所というのは、若い人たちがどんどんと都会へ流れて行ってしまい、お年寄りが残ってしまう形になる。そんな場所で誕生した私は、久しぶりに赤ん坊を見たお年寄りたちに可愛がられたのだ。
そして美樹もまた、本当の祖父母に会ったことがなかったので、近所のお年寄りたちに「じーたん、ばーたん」と懐いたのだ。
ご近所のお年寄りたちのお子さんたちも、毎年年齢を重ねるわけで、交通の便が悪い土地には年々帰省しなくなってしまった。すなわちお孫さんにも会えないお年寄りたちは、私を孫代わりに可愛がってくれたのだ。
そんなお年寄りたちも老いには敵わない。お子さんたちは帰って来ないし、田舎すぎて介護施設などの数が少ないために、老老介護の問題が起きていた。美樹にとっては、子どもの頃から本当の祖父母のように接してきた人たちだったので、当然見て見ぬふりなど出来ない。美樹はそんな家を回って、自分に出来ることを手伝っていたのだ。
なので下の世話も数をこなしたおかげで慣れているのだ。中には体質的にどうしても紙おむつが合わず、炎症を繰り返す人もいた。そんな人は布おむつにすると良かったりしたものだ。その布おむつも、その家で奥さんが手作りしていたので作り方も分かる。それが今役に立つのだ。
「洗濯の終わっている布をお持ちしましたが、色や柄が入っているのですが……」
新たな女中が、たくさんの布を持って部屋に入って来た。
「ありがとう。えぇとこの布をこれくらいの幅で切って、ここを縫って……」
女中たちに『輪おむつ』と呼ばれるものを作ってもらっている間に、体や下半身の洗浄を行う。そして体を横向きにし、異常がないかを確認した。
「床ずれが出来ているけど……壊死していないから、まだ何とかなるわね……」
「え……壊死……!?」
近くにいた女中が驚きの声を上げた。
「えぇ。長時間同じ姿勢で横になっていると、骨が出ている部分の皮膚に炎症を起こすの。壊死して真っ黒になっていたら、その皮膚を切り取らないといけなかったし、酷くなるとぽっかりと穴が開いて、中の骨が見えてしまったりするのよ」
私も実際にはそこまで酷いものを見たことはないが、洗浄しながら床ずれの説明をしていると、その様子を想像してしまったのか、一人の女中が卒倒してしまった。
「まぁ大変! 休ませてあげて!」
手の離せない私が叫ぶと、四人がかりでその女中を廊下へと運んでいる。そのタイミングで、お父様とじいやが荷車の改造を終えて持って来てくれたようだ。お父様は「倒れたのか!? どの部屋へ運べばいいのだ?」と聞いているので、あちらはお父様に任せよう。
そして洗浄を終わらせた私はお二人におむつをあてがい、服を着替えさせたところで廊下へと声をかけた。
「お父様、じいや、いる?」
「あぁ。二人ともここにいるぞ」
それを聞いた私は二人を中へと呼んだ。キャスター付きのベッドがないので荷車を寝台に改造してもらったが、小柄なお二人にはちょうど良い大きさの寝台だ。お父様とじいやにそれぞれお姫様抱っこをしてもらい、そっとお二人を寝台へと寝かせてもらった。
「お二人の新しいお部屋は準備出来ているかしら?」
また廊下へと声をかけると、女中が「こちらでございます」と案内してくれるようだ。するとお父様が口を開いた。
「カレンよ、じいと先に向かってくれ。女二人で引けばこの荷車は問題ない」
「え? えぇ分かったわ」
そうしてじいやがクジャのお祖母様を、私と女中がお母様を載せた荷車を引く。なるべく衝撃を与えないように廊下は曲がらず、一部区間は庭園内を進むと一つの部屋へと案内された。
「どうぞこちらのお部屋をお使いくださいませ」
元々は予備の客室だったようで、寝台はないがシンプルながらも品の良い造りの部屋だった。そこに荷車を二台並べ、私が作業しやすいように辺りを整える。
「じゃあ私、今日から付きっきりで看病をするから、ムギンの藁をいただけるかしら? 適当にその辺で休むわ」
私が何を言ったのか周りの者たちは理解出来なかったようである。要するに、その藁を寝床にするのだと気付いた女中たちは「寝台を!」と男たちに叫び、先程とは違う意味で騒然となってしまったのだった。
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