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第九章 真実の歴史
9-5. 狂った《魔女》
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雨脚が強くなるにつれ、フィニーランドは訝しんでいた。
本日午後、四大王国中央庭園の東屋で持たれる予定だった話し合いの時間はとうに過ぎている。
「あの三人が遅れるなんて、珍しいわね」
「一応、伝達魔法飛ばしてみたけど……雨のせいかな?」
「そうねぇ」
《始まりの魔女》は、何か考え込むような仕草をしていた。フィニーランドにはそれが何かわからないが、彼女が彼らの遅刻の理由を知っているのではないかと疑う。
「……ユウリ」
「うふふ。なぁに、フィニー」
今し方決めた、二人だけの時の呼び名を口にしたフィニーランドに、《始まりの魔女》は満面の笑みで応える。
「何を考えているの」
「フィニーのことに決まってるじゃない」
「ユウリ!」
彼の鋭い呼びかけに、一瞬たじろいだ《魔女》は困ったように微笑みを返し、フィニーランドは自分の予想が当たっているという確信を持った。
「……隠していることを、言って」
「フィニー」
「何故そんな目をするの?」
漆黒の瞳が揺れている。
《魔女》が何かを言いかけた、その時。
二人に、雨に濡れた地面を踏みしめる足音が大量に迫っていた。
あっという間に東屋を取り囲んだ大勢のその中に、三人の王達が見える。
「これ……教会騎士団と、教会幹部? どうしたの、みんな」
呆気にとられた様子のフィニーランドに、ガイアが一歩踏み出した。
「心当たりはないか、フィニー」
「どういうこと?」
「何の相談をしていた」
「え?」
「さっき、ロズマリアの花壇で、《魔女》と何の相談をしていたと聞いている!」
フィニーランドと《始まりの魔女》の顔が、驚愕に包まれる。
——聞かれていたのだ。
——彼ら三人の王達を、裏切ることになるかもしれない、企みを。
その表情を肯定の印ととったガイアの眉間に、憤怒の皺が刻まれる。
「……本当だったのだな」
「待ってくれ!」
「何だ、その隙に《魔女》がお前に魔力を渡すのか」
「なにを……」
「それとも、《始まりの魔法》で俺達を殺すか」
「何を言ってるんだ、ガイア!」
三国王の侮蔑の視線の意味がわからずに混乱するフィニーランドを見ながら、《始まりの魔女》は流れる涙を拭った。
彼女は、教会が懸念する噂の話を知っていた。
だからこそ、真実を証明するにはもう時間がないと、危険な方法を提案した。
それが、今、何も知らないフィニーランドを窮地に陥れている。
《魔女》が誰か一人を愛するということは、最も侵してはいけない禁忌だったのかもしれない。
彼女は、フィニーランドを抱きしめて、その耳元で囁いた。
「愛してるわ、フィニー」
「え?」
そうして《始まりの魔女》は、冷たい笑みを浮かべて、三国王に向き直った。
「うふふふふ。バレちゃった」
「《魔女》! あの時の話は嘘だったの!?」
「パリア。私は《始まりの魔女》——人の心を操作するなんて、造作もないこと」
「貴様……!」
ノーランが激しい怒りを込めて彼女を睨みつけ、その視線に困惑するフィニーランドは、彼に抱きついている《魔女》に声を荒げる。
「《魔女》!? 貴女は何を言っているんだ!?」
「フィニー、私のお人形。黙ってて」
「ぐ……」
《始まりの魔法》によって声を封じられたフィニーランドの胸を、三国王達に向かって強く押す。
もんどり打って倒れる彼に、出来うる限りの冷たい視線を浴びせて、《始まりの魔女》は笑っていた。
「バレちゃったから、フィニー返すわね、ガイア」
「どういう、ことだ……!」
怒りに震えるガイアが放った言葉に、フィニーランドも同調して《魔女》を仰ぎ見る。
彼女が言葉を紡ぐ度、彼の頭の中に哀しげな囁きが流れ込んできた。
「私が、フィニーの心を操っていたのよ」
(私の愛しいフィニー)
「一番、扱いやすそうだったから」
(貴方のいう通りだった)
「でも、バレちゃったら仕方ないわ」
(《魔女》がただ一人を愛すことで、反感が生まれる)
「結構楽しかったのだけれど」
(貴方の愛した平穏を壊したくないから)
「フィニーの魔法、解いてあげる」
(貴方は私にただ騙されていただけだと)
三国王達が怒りに任せて向かってくるのを、《始まりの魔女》は片手を上げただけで吹き飛ばす。
それと同時に、フィニーランドの声が戻った。
「ユウ……ッ!」
(ごめんなさい)
言い終わる前に、彼の身体がもう一度魔力に包まれ、途端に頭に靄がかかったようになる。
「フィニー、無事か!」
「あ、ああ」
ガイアに引き起こされて、フィニーランドは応える。パリアとノーランが両脇からその身体を支えていた。その横を、教会騎士団が駆け抜けていく。
教会幹部達は、陣を組んで何やら詠唱を始めていた。
「《魔女》……は」
呟いたフィニーランドに、ガイアは憎しみのこもった声音で吐き捨てる。
「反魔法を打てるやつらを、ありったけ用意した。あの女は、許さない」
「何を……」
「心を操られていたんだ、お前は。平気か?」
「ああ、もう大丈夫だ」
——俺は何を言っている?
フィニーランドの口からは、違うという否定の言葉ではなく、まるでガイアの言葉を肯定するようなセリフが流れ出た。
「酷い目にあった」
そんなことが、言いたいわけではないのに。
彼女を愛したその心は、この内に確かに存在するのに。
「教会の提案通り、あの女を封印する」
「ああ、俺も手伝う」
口が勝手に動き、意図と反した言葉を紡ぎ続ける。
「《魔女》!」
いつもと変わらず、愛しくてたまらないのに。
「よくも、騙してくれたな!」
慈しむ視線ではなく、鋭く突き刺す眼光。
始められる、封印魔法の詠唱。
《始まりの魔女》はその瞬間抵抗を止めて、その唇が、僅かに動いた。
——さようなら
反魔法を乗せた大量の矢に貫かれ、崩れる細身。
幹部達と共に放った封印魔法が、《魔女》の周りを硝子のように覆っていく。
パキンと、それが閉じられた時。
フィニーランドにかけられた偽りの魔法も解けていた。
——ユウリ、ユウリ、ユウリッ!
彼は心の中でその名を何度も呼ぶ。
封印の硝子に覆われた《始まりの魔女》は、その中で、哀しく微笑んでいた。
本日午後、四大王国中央庭園の東屋で持たれる予定だった話し合いの時間はとうに過ぎている。
「あの三人が遅れるなんて、珍しいわね」
「一応、伝達魔法飛ばしてみたけど……雨のせいかな?」
「そうねぇ」
《始まりの魔女》は、何か考え込むような仕草をしていた。フィニーランドにはそれが何かわからないが、彼女が彼らの遅刻の理由を知っているのではないかと疑う。
「……ユウリ」
「うふふ。なぁに、フィニー」
今し方決めた、二人だけの時の呼び名を口にしたフィニーランドに、《始まりの魔女》は満面の笑みで応える。
「何を考えているの」
「フィニーのことに決まってるじゃない」
「ユウリ!」
彼の鋭い呼びかけに、一瞬たじろいだ《魔女》は困ったように微笑みを返し、フィニーランドは自分の予想が当たっているという確信を持った。
「……隠していることを、言って」
「フィニー」
「何故そんな目をするの?」
漆黒の瞳が揺れている。
《魔女》が何かを言いかけた、その時。
二人に、雨に濡れた地面を踏みしめる足音が大量に迫っていた。
あっという間に東屋を取り囲んだ大勢のその中に、三人の王達が見える。
「これ……教会騎士団と、教会幹部? どうしたの、みんな」
呆気にとられた様子のフィニーランドに、ガイアが一歩踏み出した。
「心当たりはないか、フィニー」
「どういうこと?」
「何の相談をしていた」
「え?」
「さっき、ロズマリアの花壇で、《魔女》と何の相談をしていたと聞いている!」
フィニーランドと《始まりの魔女》の顔が、驚愕に包まれる。
——聞かれていたのだ。
——彼ら三人の王達を、裏切ることになるかもしれない、企みを。
その表情を肯定の印ととったガイアの眉間に、憤怒の皺が刻まれる。
「……本当だったのだな」
「待ってくれ!」
「何だ、その隙に《魔女》がお前に魔力を渡すのか」
「なにを……」
「それとも、《始まりの魔法》で俺達を殺すか」
「何を言ってるんだ、ガイア!」
三国王の侮蔑の視線の意味がわからずに混乱するフィニーランドを見ながら、《始まりの魔女》は流れる涙を拭った。
彼女は、教会が懸念する噂の話を知っていた。
だからこそ、真実を証明するにはもう時間がないと、危険な方法を提案した。
それが、今、何も知らないフィニーランドを窮地に陥れている。
《魔女》が誰か一人を愛するということは、最も侵してはいけない禁忌だったのかもしれない。
彼女は、フィニーランドを抱きしめて、その耳元で囁いた。
「愛してるわ、フィニー」
「え?」
そうして《始まりの魔女》は、冷たい笑みを浮かべて、三国王に向き直った。
「うふふふふ。バレちゃった」
「《魔女》! あの時の話は嘘だったの!?」
「パリア。私は《始まりの魔女》——人の心を操作するなんて、造作もないこと」
「貴様……!」
ノーランが激しい怒りを込めて彼女を睨みつけ、その視線に困惑するフィニーランドは、彼に抱きついている《魔女》に声を荒げる。
「《魔女》!? 貴女は何を言っているんだ!?」
「フィニー、私のお人形。黙ってて」
「ぐ……」
《始まりの魔法》によって声を封じられたフィニーランドの胸を、三国王達に向かって強く押す。
もんどり打って倒れる彼に、出来うる限りの冷たい視線を浴びせて、《始まりの魔女》は笑っていた。
「バレちゃったから、フィニー返すわね、ガイア」
「どういう、ことだ……!」
怒りに震えるガイアが放った言葉に、フィニーランドも同調して《魔女》を仰ぎ見る。
彼女が言葉を紡ぐ度、彼の頭の中に哀しげな囁きが流れ込んできた。
「私が、フィニーの心を操っていたのよ」
(私の愛しいフィニー)
「一番、扱いやすそうだったから」
(貴方のいう通りだった)
「でも、バレちゃったら仕方ないわ」
(《魔女》がただ一人を愛すことで、反感が生まれる)
「結構楽しかったのだけれど」
(貴方の愛した平穏を壊したくないから)
「フィニーの魔法、解いてあげる」
(貴方は私にただ騙されていただけだと)
三国王達が怒りに任せて向かってくるのを、《始まりの魔女》は片手を上げただけで吹き飛ばす。
それと同時に、フィニーランドの声が戻った。
「ユウ……ッ!」
(ごめんなさい)
言い終わる前に、彼の身体がもう一度魔力に包まれ、途端に頭に靄がかかったようになる。
「フィニー、無事か!」
「あ、ああ」
ガイアに引き起こされて、フィニーランドは応える。パリアとノーランが両脇からその身体を支えていた。その横を、教会騎士団が駆け抜けていく。
教会幹部達は、陣を組んで何やら詠唱を始めていた。
「《魔女》……は」
呟いたフィニーランドに、ガイアは憎しみのこもった声音で吐き捨てる。
「反魔法を打てるやつらを、ありったけ用意した。あの女は、許さない」
「何を……」
「心を操られていたんだ、お前は。平気か?」
「ああ、もう大丈夫だ」
——俺は何を言っている?
フィニーランドの口からは、違うという否定の言葉ではなく、まるでガイアの言葉を肯定するようなセリフが流れ出た。
「酷い目にあった」
そんなことが、言いたいわけではないのに。
彼女を愛したその心は、この内に確かに存在するのに。
「教会の提案通り、あの女を封印する」
「ああ、俺も手伝う」
口が勝手に動き、意図と反した言葉を紡ぎ続ける。
「《魔女》!」
いつもと変わらず、愛しくてたまらないのに。
「よくも、騙してくれたな!」
慈しむ視線ではなく、鋭く突き刺す眼光。
始められる、封印魔法の詠唱。
《始まりの魔女》はその瞬間抵抗を止めて、その唇が、僅かに動いた。
——さようなら
反魔法を乗せた大量の矢に貫かれ、崩れる細身。
幹部達と共に放った封印魔法が、《魔女》の周りを硝子のように覆っていく。
パキンと、それが閉じられた時。
フィニーランドにかけられた偽りの魔法も解けていた。
——ユウリ、ユウリ、ユウリッ!
彼は心の中でその名を何度も呼ぶ。
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