25 / 114
第二章 前途多難な学園生活
2-9. カウンシル塔
しおりを挟む
今日は水魔法の様々な応用を習ったのだが、やはり『蒸発』が上手くいかず、空き時間に手伝ってもらおうという魂胆で、ユウリは午後の実技授業の終わりに、ナディアとカフェテリアでお茶をしながら復習をしていた。
「そこは、こういう感じ」
「そうやってるつもりなんだけどなぁ。えいっ」
「ああっ、ユウリ、それだと」
水に浸したハンカチから勢いよく飛沫が上がり、あたりに噴射する。
「ああああああ、ごめん!」
「いいのよ、貴女に濡らしてもらえるならこの上ない光栄」
「キモい、ナディア」
もう慣れてしまったナディアの熱視線を軽く交わして、ユウリはもう一度ハンカチを濡らす。
数回試して、ようやくハンカチの真ん中だけ『蒸発』出来たが、辺りは水浸しである。
「今日は暖かくてよかったわね」
「ううぅぅうう、ごめんね、付き合わせて」
「ユウリの頼みとあれば、いつでもどこでもどこまででもお付き合いするわ」
「ありがと。申し訳ないんだけど、乾かすの、やってもらえる?」
にっこり笑って綺麗な発音で水魔法を詠唱するナディアは、相変わらず美しい。
ユウリは彼女に、いつもそんな感じにしていればいいのに、と言ったことがあるが、ぎゅうぎゅうハアハアされながら、貴女が可愛いのが悪いのよ!とか何とか余計に酷くなったので、その言葉は封印した。
「ああ、カワイイ仔猫ちゃんが二人」
「ぎゃあ!」
ふ、と背後から耳元に息を吹きかけられて、ナディアがら美少女らしからぬ声を上げる。
「でででで出ましたわね」
「おや、そんなに俺のこと待ち焦がれていたの」
「そんなわけありますか、この妖怪色情魔!」
「リュカさん、本当に懲りませんね。親衛隊の皆さんはどうしたんですか」
「ヤキモチ焼く仔猫ちゃんも最高にキュートだよ」
「……そのポジティブさ、ちょっと羨ましいです」
言葉に反して、むしろ蔑むような眼差しでため息をつくユウリに、リュカはただ笑うだけだ。
四六時中神出鬼没なちょっかいをかけるリュカを、ナディアが追い払えたのは、ほんの数日だった。
しばらくして、殺意のこもった視線と声音に慣れてしまったのか、ナディアも含めて構うことにしたらしいリュカに、ユウリは半ば諦めの境地に達しているのだが、今だに激しく噛み付くナディアと意にも解さないリュカの攻防を眺めるのが、彼女の日課となっていた。
「仔猫ちゃん、そろそろ執務室に行く時間だろう? 俺が迎えに来てあげたんだよ」
「あ、本当だ」
「まぁ、それは大変」
二人分の鞄を抱えて、ナディアがきっとリュカを睨んだ。嫌な予感がして、鞄を取り返そうとするユウリの手を掴んでナディアが宣言する。
「私がユウリを連れて行きます!」
「ナナナナナナディア」
「リュカ様と二人きりなんて、ユウリの貞操の危機だわ!」
楽しそうに喉の奥で笑うリュカと右腕に巻き付いたナディアに挟まれて、ユウリは、何で今日に限って指導してくれるのがあのユージンなんだろうと泣きたくなった。
***
カウンシル執務室は、学園長室のある白亜の塔のそばにある、カウンシル塔の一角にある。
カウンシル塔は、一階に警備室や整備室、倉庫や書庫、二階に専用ラウンジおよび食堂やダンスホール、三階以降にあるカウンシル役員たちの居住区と色々な設備、そして最上階にある執務室、と分かれている。
その構造からもわかるように、カウンシル役員ならびに関係者——警備団や各王子達の使用人、整備員や料理人といった学園従業員など——以外は、基本的に立ち入り禁止である。
入塔は『門』と呼ばれる認証魔法のかけられた扉と一階の警備室で厳重に管理されており、学園長の許可を受けた者やカウンシル役員達が招待した生徒しか足を踏み入れることは不可能だ。
その不可侵さがまたさらに、特別許可の出ているユウリへの反感を呼ぶ結果となっている。
結局、毛嫌いしているリュカの計らいでナディアは初めてこの塔の中に入ることが出来たのだが、彼女はお礼もそこそに、ユウリしか目に写っていないようだ。
「中はこんなに綺麗なのね。でもユウリの何千億分の一にも及びませんけど」
「ナディア、ウザい。でも、確かに数百年前に建てられたのに、結構綺麗で広い」
「そりゃあ、そうだよ。ユウリ、まだ歴史の講義はあまりやってないのかな」
リュカに言われ、ユウリは首を振る。
「そっか。じゃあ、ここが代々四大国王が学園在籍期間に使用する居住塔だったとは知らないの?」
「へぇええ、そうなんだ」
「だから、カウンシル役員は基本的に、次期王位継承者しか選ばれないんだ。それぞれの役職はいわば人気投票みたいな感じ」
「え、でも」
ユウリは鋭い紺色の目を思い出す。
『ユージン= バストホルム、ガイア王国第二王子、学園カウンシル副会長』
「ユージンさんって第二王子ですよね?」
第二、の辺りで、犬猿の仲のはずのリュカとナディアから見事な連携プレーで口を塞がれたユウリは、目を白黒させる。
二人とも苦笑していて、ナディアは困ったように声を潜めた。
「ガイア王国は第一王子のウェズ様と第二王子のユージン様の間で、熾烈な派閥争いがあったと言われているの」
「え?」
「ウェズ様は現国王陛下ご嫡男なのだけれど、前王妃様はご病気でお亡くなりなられ、ユージン様はその後再婚された現王妃様のお子様なの。ただ」
「ユージンは、めちゃくちゃ優秀なんだよねぇ」
リュカが口を挟む。ユウリも、何となくその背景が見えてきた。
ユージンの兄ウェズは、熟練クラスへの昇級試験を五度も落ちたことで有名なのだとナディアは言う。
その後卒業試験を受けるもそれすら突破できず、現在上級Aクラスで彼女と同級だが、大まかな単位は修め終えていてあまり授業では目にしないらしい。
一方ユージンは、入学当初の測定ですでに上級クラスへ入り、その一年後、兄の頭を飛び越えて、あっさりと熟練クラスへ昇級、カウンシルの役員にも問題なく選ばれた。
ガイア国内での評価は総じて、ユージンが次期国王で間違い無いとされているようだ。
「はっきり言って、ウェズ様はさほど気にしていらっしゃらないようなの。でも前王妃様の関係者は面白くないようで、ユージン様に酷く反発しているみたい」
「そうなんだ……」
居丈高な態度の裏に、そんな事情があっただなんて。
今日のお説教は素直に聞こう、とユウリは執務室の扉を開けた。
「そこは、こういう感じ」
「そうやってるつもりなんだけどなぁ。えいっ」
「ああっ、ユウリ、それだと」
水に浸したハンカチから勢いよく飛沫が上がり、あたりに噴射する。
「ああああああ、ごめん!」
「いいのよ、貴女に濡らしてもらえるならこの上ない光栄」
「キモい、ナディア」
もう慣れてしまったナディアの熱視線を軽く交わして、ユウリはもう一度ハンカチを濡らす。
数回試して、ようやくハンカチの真ん中だけ『蒸発』出来たが、辺りは水浸しである。
「今日は暖かくてよかったわね」
「ううぅぅうう、ごめんね、付き合わせて」
「ユウリの頼みとあれば、いつでもどこでもどこまででもお付き合いするわ」
「ありがと。申し訳ないんだけど、乾かすの、やってもらえる?」
にっこり笑って綺麗な発音で水魔法を詠唱するナディアは、相変わらず美しい。
ユウリは彼女に、いつもそんな感じにしていればいいのに、と言ったことがあるが、ぎゅうぎゅうハアハアされながら、貴女が可愛いのが悪いのよ!とか何とか余計に酷くなったので、その言葉は封印した。
「ああ、カワイイ仔猫ちゃんが二人」
「ぎゃあ!」
ふ、と背後から耳元に息を吹きかけられて、ナディアがら美少女らしからぬ声を上げる。
「でででで出ましたわね」
「おや、そんなに俺のこと待ち焦がれていたの」
「そんなわけありますか、この妖怪色情魔!」
「リュカさん、本当に懲りませんね。親衛隊の皆さんはどうしたんですか」
「ヤキモチ焼く仔猫ちゃんも最高にキュートだよ」
「……そのポジティブさ、ちょっと羨ましいです」
言葉に反して、むしろ蔑むような眼差しでため息をつくユウリに、リュカはただ笑うだけだ。
四六時中神出鬼没なちょっかいをかけるリュカを、ナディアが追い払えたのは、ほんの数日だった。
しばらくして、殺意のこもった視線と声音に慣れてしまったのか、ナディアも含めて構うことにしたらしいリュカに、ユウリは半ば諦めの境地に達しているのだが、今だに激しく噛み付くナディアと意にも解さないリュカの攻防を眺めるのが、彼女の日課となっていた。
「仔猫ちゃん、そろそろ執務室に行く時間だろう? 俺が迎えに来てあげたんだよ」
「あ、本当だ」
「まぁ、それは大変」
二人分の鞄を抱えて、ナディアがきっとリュカを睨んだ。嫌な予感がして、鞄を取り返そうとするユウリの手を掴んでナディアが宣言する。
「私がユウリを連れて行きます!」
「ナナナナナナディア」
「リュカ様と二人きりなんて、ユウリの貞操の危機だわ!」
楽しそうに喉の奥で笑うリュカと右腕に巻き付いたナディアに挟まれて、ユウリは、何で今日に限って指導してくれるのがあのユージンなんだろうと泣きたくなった。
***
カウンシル執務室は、学園長室のある白亜の塔のそばにある、カウンシル塔の一角にある。
カウンシル塔は、一階に警備室や整備室、倉庫や書庫、二階に専用ラウンジおよび食堂やダンスホール、三階以降にあるカウンシル役員たちの居住区と色々な設備、そして最上階にある執務室、と分かれている。
その構造からもわかるように、カウンシル役員ならびに関係者——警備団や各王子達の使用人、整備員や料理人といった学園従業員など——以外は、基本的に立ち入り禁止である。
入塔は『門』と呼ばれる認証魔法のかけられた扉と一階の警備室で厳重に管理されており、学園長の許可を受けた者やカウンシル役員達が招待した生徒しか足を踏み入れることは不可能だ。
その不可侵さがまたさらに、特別許可の出ているユウリへの反感を呼ぶ結果となっている。
結局、毛嫌いしているリュカの計らいでナディアは初めてこの塔の中に入ることが出来たのだが、彼女はお礼もそこそに、ユウリしか目に写っていないようだ。
「中はこんなに綺麗なのね。でもユウリの何千億分の一にも及びませんけど」
「ナディア、ウザい。でも、確かに数百年前に建てられたのに、結構綺麗で広い」
「そりゃあ、そうだよ。ユウリ、まだ歴史の講義はあまりやってないのかな」
リュカに言われ、ユウリは首を振る。
「そっか。じゃあ、ここが代々四大国王が学園在籍期間に使用する居住塔だったとは知らないの?」
「へぇええ、そうなんだ」
「だから、カウンシル役員は基本的に、次期王位継承者しか選ばれないんだ。それぞれの役職はいわば人気投票みたいな感じ」
「え、でも」
ユウリは鋭い紺色の目を思い出す。
『ユージン= バストホルム、ガイア王国第二王子、学園カウンシル副会長』
「ユージンさんって第二王子ですよね?」
第二、の辺りで、犬猿の仲のはずのリュカとナディアから見事な連携プレーで口を塞がれたユウリは、目を白黒させる。
二人とも苦笑していて、ナディアは困ったように声を潜めた。
「ガイア王国は第一王子のウェズ様と第二王子のユージン様の間で、熾烈な派閥争いがあったと言われているの」
「え?」
「ウェズ様は現国王陛下ご嫡男なのだけれど、前王妃様はご病気でお亡くなりなられ、ユージン様はその後再婚された現王妃様のお子様なの。ただ」
「ユージンは、めちゃくちゃ優秀なんだよねぇ」
リュカが口を挟む。ユウリも、何となくその背景が見えてきた。
ユージンの兄ウェズは、熟練クラスへの昇級試験を五度も落ちたことで有名なのだとナディアは言う。
その後卒業試験を受けるもそれすら突破できず、現在上級Aクラスで彼女と同級だが、大まかな単位は修め終えていてあまり授業では目にしないらしい。
一方ユージンは、入学当初の測定ですでに上級クラスへ入り、その一年後、兄の頭を飛び越えて、あっさりと熟練クラスへ昇級、カウンシルの役員にも問題なく選ばれた。
ガイア国内での評価は総じて、ユージンが次期国王で間違い無いとされているようだ。
「はっきり言って、ウェズ様はさほど気にしていらっしゃらないようなの。でも前王妃様の関係者は面白くないようで、ユージン様に酷く反発しているみたい」
「そうなんだ……」
居丈高な態度の裏に、そんな事情があっただなんて。
今日のお説教は素直に聞こう、とユウリは執務室の扉を開けた。
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
捨てた騎士と拾った魔術師
吉野屋
恋愛
貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。

【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる