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準備編

肉ダンジョン 2

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    30話  肉ダンジョン 2








部屋がまるごと移動したのか?<空間相転>と同じ現象なのか?は

わからないが、かなり薄暗くなった以外は

さっきの隠し部屋と変わらない気がする。

「みんな、大丈夫か?」

『はい』

『うん』

『たぶん』

4人目の返事が無くて良かった!とか思ってしまったw


スマホの懐中電灯機能で辺りを見回す。

とりあえず危険はないみたいなので、

<探知>を発動させてスマホのマップを見る。




「どうやら10階層らしいな」

マップをみんなにも見せて状況確認

『階段から来て真ん中の扉の奥がボス部屋よね?』

『多分、ボスに勝利するとボス部屋の奥にある壁の切れ目の

左右どっちかが開くんじゃないかしら?』

『その後、通路を通って入った部屋にお宝があるでしょ?』

『でもこっち側にはこの部屋が余計にあるわよ?』

「で、階段近くにあるのが転送陣か?」

「ボス部屋に横入りが出来るとは思えないから、

こっち側のお宝部屋と思われる部屋に入ってみるか?」

『それしか無いんじゃ無いかな?』

「敵性反応は無いけど、転送されてこないとも限らないし

警戒は怠らない様に!」

『『『了解!』』』


[ガチャリ]


ドアを開けて部屋に入ると



まるで応接間だな・・・。



『コレ見て!』

「何かあったか?」


応接テーブルの上に置き手紙があった。




・・・・・・・・・。


「本来この部屋にはアムートが居て、変わった事をすると

ここに招待されて直に褒美がもらえたってことかな?」

『そうなんでしょうね・・・。』

「って事は、アムートに転移者が居ることがバレたか?」

『どーでしょう??』


♪チャッチャッチャラララ~~♪

「この着信音はサプロム様だな」

Σ(・ω・ノ)ノ!

「出るぞ」



「お待たせしました、サプロム様」

『ちっとも連絡くれないので、こちらから連絡してみました』

「すみません・・^^;」

『無事に転生者と合流できたみたいですね。』

「はい」

『現在位置は把握しています。どう言った状況ですか?』

「どうやらこの部屋はこのダンジョンで変わった事をしたハンターを

娯楽神が招いて直接話を聞く?とか褒美を与える?

とかする為の部屋のようです。」

『なぜそうと?』

「部屋は応接間の様ですし、なにより

娯楽神の置手紙がありました。」

『置手紙ですか・・・。内容は?』

「通話終了後に写メを撮ってメールで送りますが、

しばらく不在にするので勝手に宝箱を開けて中身を持って帰れ

みたいな?」

『・・・・・・。』

「もし娯楽神がダンジョンの様子を観察しているのでしたら

私の存在がバレた可能性がありますね」

『それはどうでしょうか?

ダンジョンを観察していたのは天界にあるアムートの神殿のはずです。

現在アムートは地上に居ますので・・・。

ちょっとアムートの神殿を調べてきます。また連絡します。』

「わかりました。よろしくお願いします。」


-ピッ-


えーと、写メ 写メ

-カシャッ-

メール送信!っと


「さて、とりあえずボス戦かな?」

『やっぱりボス戦しないと攻略した事にはならないですよね?』

『ならないんじゃないかなぁ~』

『その前に褒美をもらいましょう!』

「そだね^^」


<<鑑定>>

○名前:ご褒美の宝箱
○状態:安全


「安全らしいから開けるぞ?」

『お願い』

『お願いします』

『よろしくー』

-パカッ-


≫≫≫ピカーーー≪≪≪


[おおぉーー!]


大金貨だ!

ご丁寧に箱の蓋にスポットライトが付いていて金貨を照らしている

数えてみたら40枚入っていた。

ひとり10枚って事だろうか?

「とりあえず俺が持っておく、OK?」

『『『 OK 』』』



転移陣の右の壁・・・・・と


壁をすり抜けて通路に出た。

戻ろうとしても通れない、一方通行らしい。

「みんな、準備は良いかい?」


『『『 OK! 』』』


扉を押し開け、中に入る。

ボス部屋内部の構造は

地面は土

所々に岩山があり、木も数本生えている。

また正面には、高さにして3mくらいある足の長いイノシシ?

の様な魔物が確認できる。

左右にもう1匹づつ居るはずだが、視界には見えない。


<<鑑定>>


○名前:
○状態:敵性静観
○種族:肉キマイラ
○レベル:25
○体力:1000/1000
○気力:100/100
○知力:10
○敏捷:60
○耐久:300
※頭は猪、足と尻尾は馬、胴体は牛、の見た目を持つ魔物
 牛の巨体に馬の脚力を持つ。その肉は非常に美味。


「レベル25の肉キマイラって魔物らしい」

『外には居ない魔物ですね』

「非常に美味しいらしいよw」

『それは是非! 頑張って下さい』

「魔法と弓矢で後方支援お願いしても良いかな?」

と言って、預かっていた荷物からマリーの弓矢を渡す。

自分は[エクスカリバー]を腰に差し

蜂の怪人にも通用したM4アサルトカービンを構え扉を閉めてもらった。

扉が開いているうちは準備期間で、扉を閉める事によって

戦闘が開始されるらしい。

敵に近づき過ぎても勝手に扉が閉まって、強制的に開始となるそうだ。


[[戦闘開始]]


肉キマイラが突進し始めた

とい、同時にM4を3点バーストで撃つ!

≪パッパッパン!!≫

≪パッパッパン!!≫

≪パッパッパン!!≫



肉キマイラが断末魔の叫びを上げて倒れた。

「良し!!十分通用する!」


「ドロップアイテムを回収するので警戒よろしく!」

『『了解!』』


牙イノシシに比べたら直径が倍くらいありそうな魔石と

肉キマイラの肉がブロック毎かたまりで落ちていた。

解体の手間が無くて良いなぁ


『左!』

マリーが叫んだ。

別の肉キマイラが突進してきていた。


肉をすばやく収納して、飛び退く!

マリーの射った矢が頭と前足に刺さっているが、お構いなしだ。

『氷針(アイスニードル)!』

ミリィの魔法攻撃!

右半身に氷の矢が無数に刺さるも、肉キマイラは標的をミリィに変え

突進を始めた。

≪パッパッパン!!≫

≪パッパッパン!!≫

≪パッパッパン!!≫

そこを横からM4で撃つ!

『正面からもう1頭!』

ミューの声で避けたが、そのままだとみんなの方に行ってしまうので

躱しざまにエクスカリバーで足を切る!


4本全ての足を失った肉キマイラが墜落?する。


「あ、この剣 斬撃飛ばせたんだったw」

って事で、魔力を込めて地面に這いつくばっている肉キマイラの首をめがけて

エクスカリバーを振り切った!


ポロッと首が取れて、絶命した。



-Congratulations!-



「えっ!?」

どっかのデスゲームじゃあるまいし・・・


ドロップアイテムを全て回収して

1頭分だけミリィの<氷結(アイス)>で軽く凍らせてから

ミューのマジックバッグに入れてもらった。


『本当に簡単に勝てちゃうのね~』

『信じて良かったでしょ?』

「まあ、当然だな」

「ホントは避けなくても良かったんだろうけど、何となく怖いし、

ぐちゃぐちゃに潰れた肉キマイラも見たくなかったから

つい、なぁ・・・。避けなければもっと簡単に終わってたよw」

『『あはは・・・』』


左の通路への道が出来たので、進み

左側の部屋に入った。


そこは、大きな部屋なのにガラーンとしていて

中央付近に大小5つの宝箱が置いてあった。



<<鑑定>>

○名前:攻略報酬の宝箱(個人用)
○状態:安全

○名前:攻略報酬の宝箱(個人用)
○状態:安全

○名前:攻略報酬の宝箱(個人用)
○状態:安全

○名前:攻略報酬の宝箱(個人用)
○状態:安全

○名前:攻略報酬の宝箱(PT用)
○状態:安全



個人用の中には、


やはり肉!

しかし、この形は!!


「『マンガ肉!』」

ミューと被ったw

○名前:肉キマイラのモモ肉
○状態:新鮮

マンガ肉の形の肉が5個づつ入っていた。全部で20個だ。


PT用の大きい宝箱を開けると、

中にあったのは、


ダンジョン受付で貸し出ししてた車輪付き冷蔵バッグだった。

「これを買い取って貸し出してたんだな?^^」

『そのようですね~』



他にも何か無いかと、部屋中を物色したが、何も無かった。

「じゃあ、戻ろうか」

『『『は~い』』』


転送陣のところまで行くと


[お帰りはこちら]

[全員が枠内に入り10秒するとダンジョン入口に転送されます]


と、親切に書いてあった。

ラノベでもこんな親切な設定は無かった気がする







+++++++++++++++++++++++++++++++

更新頑張って!とか
早く声優さんが出てくるところを読みたい!とかって方
ブックマークに登録してくれると
モチベーションも上がって更新頑張れるんじゃないかと
思います。また、感想もお待ちしています。

何卒よろしくお願いします。

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