シンクロアビリティ <声優は異世界でなりきる？！>(イメージ図あり)改訂版

ちびちゃ

文字の大きさ

大中小

6 / 33

準備編

準備　その2

しおりを挟む

　　　　5話　　　準備　その2

今夜のお酒はMETAXA
ティラミスをお出しして女神様と話をした。

「まずは、素晴らしいスキルと、
幸運を上げてくださってありがとうございました。
面白いようにクジが当たって、お金の心配はしなくて済みそうです。」

『それは良かった。でもあちらの通貨はロムと言って、
こちらとは違うので、これを渡しておきます。
収納に入れておくといいですよ？』

と言って、金・銀・銅のコインを沢山くれた。

「これは？」

『神殿からのお供え物の中にたまにお金が入っているんです。
それらを貯めておいた物なので遠慮無く使ってください。』

「ありがとうございます。」そう言ってストレージにしまった。

「それと、[便利倉庫]の[予約収納]ってスキルを見て思いついたんですけど、
こちらでこれから建てる家を完成後に収納してあちらで使えないでしょうか？
電気・水道・ガスや排水も接続されたままで！」

『その電気等は1ヶ所にまとめてこのドアくらいの範囲に収まりますか？』

「余裕で収まると思います」

うちのリビングのドアは8尺ドアで天井まで1枚だ。

『それでしたら可能です。この布を、コンクリート？ですか？で囲って、
その中に配線や配管を通しなさい。布に穴を開けて大丈夫ですから。』

『秘密基地召喚を可能にするために作った物質で、
切り離しても世界間をつなぐことが出来ます。
この家の2階の周りにも張り巡らせてあります。見えなくしてありますが。』

そう言って渡されたのは、1×2.5m程の大きさで厚みが12cm位ある布？
とは言い難いけど、柔らかい繊維状の物質でした。

『その布がこちらとあちらの両方に残る様に座標を指定すれば大丈夫です。』

「わかりました、それでやってみます。ありがとうございます。」

「それでですが、もうちょっとでエンプルを捕縛できそうとの事ですが？」

『エンプルは世界中に転移魔法陣を設置して、
私が近づくと転移するを繰り返しているのです。』

『しかし、この1週間で大体の転移場所は把握したので、
あなたから教わった空間魔法により、いつでも転移魔法陣ごと呼び寄せる事が
可能ですから、あとはタイミング次第ですね。』

「じゃあ、もう余り時間ありませんね・・・。」

『いえ、安心してください。あと10日間は今まで通り追いかけて
転移場所を確認して、万全を期してから追い詰めますので12～3日は
かかると思いますよ？それまでに心残りが無いように準備しておいて下さい。』

「わかりました。ありがとうございます。」

その夜はサプロム様からテンプレートについてや転生？
についてなど色々な話を聞いた。

その結果わかった事
○サプロム様は見習い時代を地球で過ごした事。
　但し神話の時代が終わってからの事なので
　地球の文献には載っていないだろう事。

○その為、テンプレートには地球と似通った部分も多いらしい事。

○また、地球と敢えて違えた部分も多いと言う事。
　(神々と人間の関係性など)

○テンプレートの最初の人類は地球の各地で
　虐げられていた者に希望を聞いて集めた30人だったと言う事。

○その後、神が増えていき、それぞれの神の修行した世界から
　同じように30人づつ増やしていったとの事。

○その為、テンプレートには人族の他にイメージ的な意味で
　獣人・エルフ・ドワーフ・魔族が居るとの事。

○テンプレートの造船技術が低いため今はまだ海を越えられないが、
　地球の動力船なら多分大丈夫らしい事。

○受精卵に戻して促成する際に吹き出物やホクロ・イボなどが
　出来ないようにしてもらう事が可能な事。当然お願いした。

○部分的な整形も可能との事。どことは言わないけどこちらもお願いした。ｗ

などなど。

さあ、明日から10日間しかない！いそがしくなるぞー。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

まずは、向こうでの家を建てる土地を手に入れなきゃ！
どうせなら別荘に使える様な場所が良いだろうからと思い、ネットで検索

南房総に380坪1,800万円の土地を見つけてそこに決めた。

しかし、10日じゃ建築の準備も終わらないだろうから、
ここは以前不動産屋をしていた友人にお願いした。
建物の構想は出来ていたので、間取り等全てを伝え、
手続き代行のお礼として、300日後に建物が消えた後、
その土地を自由に使ってもらう事にした。
但し、土地の所有者は俺、そうしないと固定資産税が
友人の負担になってしまうためだ。

本下水と都市ガスは来ていない地区なので土地の一番端に大型の浄化槽を設置。
その廻りは残るのでダミーの建物を作ってもらう。
そしてダミーの建物の地下から上下水管・電気・ガス管を
供給するように指示した。
で、持って行く建物のガレージ部分の地下から受け取る形だ。
よって配電盤はガレージの中になる。
転移させる面積は約250坪。宿屋とレストランが出来るように考えたが、
広いスペースを取っておけばなんでも出来ると思う。
3階建てで、屋上には太陽光発電と蓄電のシステムを設置。
1Fにはレストランと大浴場とガレージ等。
2Fには従業員の部屋と、客室・会議室等。
3Fに自分達の部屋と食堂・キッチン等としてある。
1Fの全ての窓には重量の電動シャッターを付けるのも忘れない。
2F・3Fは軽量シャッターにした。
光回線を引いて各部屋に有線LANのジャックを付けてもらう事にして、
照明器具は全てLED、トイレは温水洗浄便座付き、
エアコンはセントラルエアコンにして室外機は屋上にまとめて設置してもらう。
3Fのお風呂にはジャグジーと浴室暖房＆スチームサウナも付けてもらう。
勿論、階移動はエレベーターだ。但し1～2階は階段もある。
各階のベランダには非常用の梯子を設置、
レストラン部分にはウッドデッキも作ってもらう。
太陽光発電のシステムとの絡みもあるので、建築は大手にお任せした。
予算は10億円。1Fに厨房設備と家具もなるべく作り付けでお願いした。

せっかく海辺に行ったので、船も買っておかなきゃ！
ってことで、まずは機動力のある水上オートバイを買に行く。

水上オートバイは250馬力のを色違いで4台で1,000万円、

中古のパワーボート200万円くらのを3艘、

それとネットでも探してクルーザーを買おうとしたのだけど
さすがに高いので中古にした。定員16名の大型クルーザー1億3千万円。
高い・・・＞＜

ボートにはナビと魚群探知機を全部に付けてもらった。
全て完全整備・燃料満タン・飲料水等も満タンにしてもらい
、1週間で用意させた。
バイク・車もそれぞれ納車になり、
それを不自然にならない様にストレージにしまいセーブした。
セーブと言うのは、ウルトラストレージの状態保存における
状態のメモリーに使うコマンドで、元の状態に戻す時はロードと言う。

千葉まで何往復もする間にデパートを作れるんじゃないかって程の
衣類やら寝具やら食料やらありとあらゆる物を買いまくった。
まあ、その間にもまたTOTO(BIG)が当たってるから
お金は増える一方なんだけどね。

スマホも30台ほど買っておいた。

また、女性用の下着や生理用品等は元嫁を頼った。
別れたとはいえ、憎み合って別れたわけじゃないし、
普通に友達付き合いしている。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

なんやかんやで10日経ち、今日は仲の良かった友人達を呼んでBBQ大会
勿論全部俺のおごりです。

異世界に行くと言っても信じてくれない人も居るだろうから
、特に仲の良かった友人以外には
「宝くじが当たったのでアメリカで生活する事にした」と伝えた。
俺はアメリカ・ヨーロッパ以外には行きたくないと昔から言ってたから、
それが一番無理がないので＾＾

これで樽生ビールも飲み納めかな？

な～んて、生ビールサーバーも樽生も勿論大量に買ってあります！ｗ
BBQグリルもすごいのを買ってあるし、
肉やらタレやらも腐るほど買ってある。腐らないけどｗ

異世界に行く事を伝えた友人は元嫁以外に3人、
ひとりは向こうでの家建築に携わってくれた元不動産屋の友人。
もうひとりは気がついたら一緒に遊んでいた、一番古い友達。
あとひとりは一番厳しかった時に助けてくれた友人。

彼らにはだいたいの事情を説明してあるので
何か面倒があった時はお願いする事になるだろう。

この3人と元嫁にはお月見くじの1等前後賞当選の宝くじを連番で10枚渡した。
それ以外の友人にはお月見くじの2等入りバラ10枚を渡した。

これで今まで＆これからのお礼とさせてもらう事にした。
確実に当たる事は言ってないので、ガッカリしてる人も若干いたけどねｗ

飲んで騒いでお開きとなった。

まだ2～3日はあるはずだから、準備忘れが無いように最後の確認をする。
ストレージの中を確認すると、やはり空間投影みたいに一覧で中身が表示された。
確認するのが嫌になるほどの物と数がある＾＾；
文房具を忘れていたので、ネットで大量に購入する。明日届くから大丈夫だろう。

翌日は、設計が終わったらしいので建設会社に確認に行き、
現地にて原寸の建設位置を確認させてもらい、300日で収納予約した。
海辺に来たついでに魚市場に行って新鮮な魚貝を大量買いしてきた。

翌日は、食器類を買いに合羽橋へ。
ありとあらゆる皿やシルバー類、厨房用品等を買い帰宅した。

その夜は早寝をして深夜0時に起きて、
アメリカの叔母が住む家へgoogleMapを使って空間相転！

　　　§

うまく行きました。

叔母にお願いしてガンショップへ行き、拳銃を購入
お礼代わりに宝くじを買って「これ絶対当たる番号だから！」
と言ってプレゼントした。アメリカンドリームやぁ！ｗ

それ以外の銃器は、悪いとは思ったけど米軍基地に行き
探知を使い見つけた物を根こそぎ収納した。
叔母には母から連絡が行っていて異世界に行くのを知っていたから、
快く協力してくれた。

そして別れの挨拶をして自宅に相転した。

時間は午後3時、
どーにも眠いので一眠りしようかと思ったところでスマホが鳴ったのだった。

無事にエンプルを捕まえたとの事で、30分位でこちらに来るらしい。
通話を終えてすぐに両親に別れを、と思ったが
親父は居なかったのでお袋にだけ行く事を伝えた。

最終確認をして、おそらく忘れた物は無いとは思うけど、
俺の事だから何かあるんだろうな＾＾；
まあ、足りない物があっても大きい物じゃ無ければ
秘密基地で手に入るからいっか！

忘れちゃいけないのが、

「サプロム様！　ストレージ内のスマホ・タブレット・カーナビ等の地図を
向こうの物に変えてもらえますか？あと全部向こうでも
通話できるようにしてもらえると助かります。」

『わかりました。こちらとの通話は無理ですが
向こうで使える様にはしておきますよ。』

『あと、面倒が無いように準備しておきましょう。』
とタブレットでのビデオ撮影を指示された。

そしてサプロム様にも最終確認をされ、
うなずくと俺の意識は途切れたのだった。

しおりを挟む