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828 第1話
しおりを挟む「いらっしゃいませ~」
俺は緋山 廉 【ヒヤマ レン】
家の近くにあるコンビニで働いている。
お客様は大抵近所のおじちゃんかおばちゃん、みんな顔見知りで若い子は滅多に来ない。
この町にも若者は居るんだけどね、
なぜかお客様としては顔出してくれないんだよな…
おばあちゃん「レンくん、いつもの」
おばあちゃんはトレーに500円玉を置いて口に2本の指をあてる。
俺「ダメだよ、トミ子さん、そろそろタバコやめないと。」
おばあちゃん「いいんだよ、これしか楽しみがないんだから」
トミ子さんはコンビニの向かいに住んでるいつもタバコを買ってく常連さんのおばあちゃん。
そろそろ80も超えてくるのでタバコはそろそろやめさせないと、
法律で80歳以上の喫煙は違反にしたほうがいいのに…笑
そんなことをトミ子さんと2人でお話してた。
こんな冗談言ってもここの人たちは怒らないし
とても優しいお客様だ。
とは言っても売ってしまうんだけどね…
だって俺、コンビニの店員だもん。
コンビニ内には椅子もあって
おじいちゃんとおばあちゃんとかが座談会を毎日繰り広げていた。
男「ばあちゃん、これ、忘れ物だよ、コンビニ行くのにお財布忘れちゃダメでしょ」
トミ「あらら、しーくんワタシはちゃんとお金持ってきたよ」
コンビニのドアが勢いよく開いた後汗だくで入ってきた若い男はトミ子さんに財布を見せる。
男「え?お金もってるの?」
そう言うと男は俺の顔色を伺ってきた。
俺「はい、トミ子さん500円握りしめてましたよ」
男「なんだよ~」
男がしゃがみこむと
トミ子さんはよしよし、と男の背中を優しくさすった。
トミ「大丈夫かい?
ほれ、しーくん、レンくんに挨拶し~」
落ち着いたころトミ子さんは男にそう言うと
男は自己紹介をはじめた。
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