31 / 37
24
しおりを挟む
guilty boy その世界を手にする為に。
白夜行 その世界に憧れるが故に。
いつだって僕の頭の奥にあったこの2つの世界観は、いつの間にか僕を暗に動かしていて、気が付けば、それに限りなく近しい状況に今ある事に日々、思いを巡らせては、確かにどこまでも、振り返ると20年程も、恋焦がれた世界観であって、ある意味それこそが僕を突き動かしていた原動力である事は頭で理解していても、この状況が果たして僕にとって是か非か、それは神のみぞ知る事である事も分かっていた。
眩しい太陽に照らされる事もなく、夜が明ける事もなく、ただ2人は秘密を共有して、その中でこの社会の中で生きていく。
それが何よりも強い絆のように思え、それが正解だとか不正解だとか、そんな事は問題にならなかった。
声高らかに僕は、これは恋ではなく愛だと叫ぶけれども、その2人で歩む、決して明るみに出ないその道が僕には、そしておそらく彼女にも心地よくて、親や熱血教師のように、怒り心頭で説教をしたり、泣きながら問いただす事もしない、ただ理解者ぶって黙っているその事が、果たして愛だろうか、僕はただ彼女が離れていく事が怖いだけなんじゃないだろうか、そんな事を考えては、僕はただどうしても、誰でもない、彼女にとって、家族でも、友達でも、彼氏でもない立場の人間である事が頭の中にはびこっていて、大きく踏み出す勇気を持ち合わせていないだけなのかもしれない。
社会不適合者。
それは僕も若い頃によく、自分自身に思っていた事であって、今の自分の本質も大して変わっているわけでもないが、その頃と比べると、単に上手く適合したと見せる技術を身に着けていっているだけであって、彼女が現在時折漏らすその言葉は大いに理解できるのである。
そんな2人が手を繋いでゆっくりと歩いていく道は、いつだって薄暗く、誰にもこれを話す事はできない、正しく白夜行そのものであって、この社会から明るく照らされる事は、決してないのである。
白夜行 その世界に憧れるが故に。
いつだって僕の頭の奥にあったこの2つの世界観は、いつの間にか僕を暗に動かしていて、気が付けば、それに限りなく近しい状況に今ある事に日々、思いを巡らせては、確かにどこまでも、振り返ると20年程も、恋焦がれた世界観であって、ある意味それこそが僕を突き動かしていた原動力である事は頭で理解していても、この状況が果たして僕にとって是か非か、それは神のみぞ知る事である事も分かっていた。
眩しい太陽に照らされる事もなく、夜が明ける事もなく、ただ2人は秘密を共有して、その中でこの社会の中で生きていく。
それが何よりも強い絆のように思え、それが正解だとか不正解だとか、そんな事は問題にならなかった。
声高らかに僕は、これは恋ではなく愛だと叫ぶけれども、その2人で歩む、決して明るみに出ないその道が僕には、そしておそらく彼女にも心地よくて、親や熱血教師のように、怒り心頭で説教をしたり、泣きながら問いただす事もしない、ただ理解者ぶって黙っているその事が、果たして愛だろうか、僕はただ彼女が離れていく事が怖いだけなんじゃないだろうか、そんな事を考えては、僕はただどうしても、誰でもない、彼女にとって、家族でも、友達でも、彼氏でもない立場の人間である事が頭の中にはびこっていて、大きく踏み出す勇気を持ち合わせていないだけなのかもしれない。
社会不適合者。
それは僕も若い頃によく、自分自身に思っていた事であって、今の自分の本質も大して変わっているわけでもないが、その頃と比べると、単に上手く適合したと見せる技術を身に着けていっているだけであって、彼女が現在時折漏らすその言葉は大いに理解できるのである。
そんな2人が手を繋いでゆっくりと歩いていく道は、いつだって薄暗く、誰にもこれを話す事はできない、正しく白夜行そのものであって、この社会から明るく照らされる事は、決してないのである。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
サディストの飼主さんに飼われてるマゾの日記。
風
恋愛
サディストの飼主さんに飼われてるマゾヒストのペット日記。
飼主さんが大好きです。
グロ表現、
性的表現もあります。
行為は「鬼畜系」なので苦手な人は見ないでください。
基本的に苦痛系のみですが
飼主さんとペットの関係は甘々です。
マゾ目線Only。
フィクションです。
※ノンフィクションの方にアップしてたけど、混乱させそうなので別にしました。
【R18】お父さんとエッチした日
ねんごろ
恋愛
「お、おい……」
「あっ、お、お父さん……」
私は深夜にディルドを使ってオナニーしているところを、お父さんに見られてしまう。
それから私はお父さんと秘密のエッチをしてしまうのだった。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる