外来妖怪バスターズ

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神隠しのちに妖怪採集

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「ここも相変わらず変わらないな」

久しぶりに故郷に帰って来た男、無始カブトは呟いた。

彼は久しぶりに故郷に帰って来たので昔よく遊んだ神社に参拝に来たのだ。その神社は相変わらず廃れていて昔と何も変わっていなかった。

こうゆう変わらないものっていいな。普段変化の激しい大都会にいるだけにこうゆう昔から変わってない物を見ると安心するのである。

そんな事を考えていると目の前に平安時代の女が着るような服をきた綺麗な女が立っているのに気がついた。カブトはおそるおそるその女に話しかけた。

「すいません。神社の関係者の方ですか。」

女は俺を見ると優しい笑顔でこう言った。

「神社関係者といえばそうなるかの。それで、そっちはずいぶんと立派になったの。」

俺は驚いた。なぜなら、この人とは初対面だったからだ。俺はしばらく考えた、あげく全く身に覚えがないので失礼を承知で相手に質問する事にした。

「すいません。どこかでお会いしましたっけ」

女はそれを聞くとため息をつき俺に言った。

「悲しいのう。昔は毎日わらわの家に遊びに来ては遊んでいたというのに。月日とはその思い出さえも消し去ってしまうのか。悲しいのう。毎日この神社で遊んだではないか。」

俺は昔の事を思い出した。確かに、神社で昔女の子と遊んだ記憶がある。あのときは楽しかったなぁ。一緒に虫取りして遊んだっけ。確か名前は速秋津 姫さんだったけ。

俺は姫さんに向かってこう言った。

「もしかして、姫さんですか。いやあ懐かしいな。昔よく遊びましたね。いやあご立派になられて。」

すると、彼女は俺に向かってこう言った。
何を言っておる。忘れておったくせに。まあ良いわ。お主に頼みたいことがあるんじゃ。

彼女はそう言うと淡々と説明を始めた。 

「お主に頼みたいのは、虫取りと生き物の捕獲じゃあ最近このあたりに身勝手な人間達によって外国産の昆虫や生物が増えてのう。それをすべて捕まえて欲しいんじゃ。」

俺はこんな突拍子もない事を言われた物だから、俺は変な事に巻き込まれる前に帰ろうと思い神社をでた。しかし、何度鳥居をくぐっても元いた場所に戻ってしまう。

それを見た彼女は俺に向かって冷酷な笑みを浮かべながらこう言った。

「逃さぬよ。甲」

こうして、俺は20歳にして外国の生き物を捕獲する小学生の遊びの様な事をするはめになったのだった。
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