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道具は揃った
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だが、私は信じておったぞ。お主が再びワシを握る日が来ると。
さあ、もう一度、野山を駆け巡ろうぞ。そなたの愛情であの妖怪達を救おうぞ。
俺は十年ぶりに虫取り網を握った。ああつ。久しぶりだ。この感じ。あの頃は全て真っ白で見るもの全てが新しいドキドキで溢れてた。新しい発見が嬉しくていつもこの山に来てたっけ。
それがいつからか。他人に合わせるのに必死になって。逆に知らない事が怖くなって、無難な繰り返しばかり。お前ば。俺は虫取り網と一緒に。純粋な心を置いて来てしまったのかもしれない。
さあ行こう。主。おっと忘れておった虫取りカゴ出てきて良いぞ。
俺が見たのは驚きの光景だった。
えっと。誰ですか。
メガネを掛けた身長150くらいのカゴ状の服と言うか。細すぎていろいろ隠しきれていない全身カゴを来た少女が出て来たがすぐに隠れた。
ひいつ。恥ずかしい。
これこれカゴ。お主まだ人型になっておるのか。
だって。みんなと遊びたいんだもん。でも、恥ずかしい。何で。人型になるとこの格好なの。
それはお主がカゴだからじゃ。裸じゃないだけ良いじゃろ。
俺はとりあえず。上着を脱いで女の子の方に投げた。あの姿は目のやり場に困る。
その瞬間。あの女の子は俺に飛びついて来た。
この匂い。甲君。甲君だ。
やめてくれ。その格好で抱きしめないで。いろいろと当たるから。
こうして、俺はカゴと網を手に入れた。
さあ、もう一度、野山を駆け巡ろうぞ。そなたの愛情であの妖怪達を救おうぞ。
俺は十年ぶりに虫取り網を握った。ああつ。久しぶりだ。この感じ。あの頃は全て真っ白で見るもの全てが新しいドキドキで溢れてた。新しい発見が嬉しくていつもこの山に来てたっけ。
それがいつからか。他人に合わせるのに必死になって。逆に知らない事が怖くなって、無難な繰り返しばかり。お前ば。俺は虫取り網と一緒に。純粋な心を置いて来てしまったのかもしれない。
さあ行こう。主。おっと忘れておった虫取りカゴ出てきて良いぞ。
俺が見たのは驚きの光景だった。
えっと。誰ですか。
メガネを掛けた身長150くらいのカゴ状の服と言うか。細すぎていろいろ隠しきれていない全身カゴを来た少女が出て来たがすぐに隠れた。
ひいつ。恥ずかしい。
これこれカゴ。お主まだ人型になっておるのか。
だって。みんなと遊びたいんだもん。でも、恥ずかしい。何で。人型になるとこの格好なの。
それはお主がカゴだからじゃ。裸じゃないだけ良いじゃろ。
俺はとりあえず。上着を脱いで女の子の方に投げた。あの姿は目のやり場に困る。
その瞬間。あの女の子は俺に飛びついて来た。
この匂い。甲君。甲君だ。
やめてくれ。その格好で抱きしめないで。いろいろと当たるから。
こうして、俺はカゴと網を手に入れた。
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