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お子様ランチ 後編
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それから僕は見た事ない初めての料理をお腹いっぱい食べて信号機見たいなお姉ちゃんと折り紙をしたりお手玉をしたかくれんぼや鬼ごっこをして遊んだ。
まだまだ遊んでいたいけどだんだん眠くなって来た。ああ。幸せだな。
坊主。そろそろ。風呂に入って寝るです。ほら一緒に入るです。
じゃあワシも一緒に。
セクハラ撲滅。
いべあ。冗談状態だから目にツノを突き刺さないで。
さあ。セクハラ親父は置いといて。早く行くです。店の奥が温泉になってるです。
言われるがままにキッチンの奥にある扉を開けるとそこは脱衣所だった。
ほら脱ぐです。バンザイ。
ちょっと。それぐらい自分でできるよ。
そうですか。それじゃあ。先に行って待っててやるです。
えっ。もう脱いだの早っ。ちょっ。置いてかないでよ。
ムノーは扉を開けて入って来た少年の身体を見てこう言った。
どうしたんです。その身体。全身あざだらけじゃないですか。
少年は不気味に笑いながらこう言った。
ああこれ。仕方ないんだよ。お父さん。機嫌が悪かったり。僕が体調崩してせきしたりすると殴ってくるんだ。
仕方ないんだよ。僕は所詮家族じゃないから。自分では生きていけない程弱いから。耐えて笑うしか出来ないんだ。
それは辛かったですね。辛い事を思い出す時ぐらい泣いてもいいですよ。昔泣けなかったなら今ここで泣けばいいです。
泣ける時にないておかないと感情がなくなるです。顔が表情を作るのを忘れてしまうです。
ありがとうお姉さん。何で僕にここまで良くしてくれるの。
ムノーは身体に巻いていたバスタオルを投げてこう言った。
私も同じだからです。
ムノーの身体には少年より酷いあざがビシッリと刻まれ、色が変わり鋭い刃物で切り裂かれた様な傷が全身に広がっていた。
それを見た少年は涙を流しながらこう言った。
ありがとう。お姉ちゃん。僕を気づかってくれてこんな傷だらけでお姉ちゃんの方が僕よりずっと辛いのに。
ムノーは少年を抱きしめてこう言った。
優しいですね。呆れるほど。私何かの為に涙を流す何て。
お姉さん程じゃないよ。こんなケガしてるのに。僕の心配する何て。
ムノーはそっと少年の頭を撫でながらこう言った。
好きなだけ泣くがいいです。
少年は今まで心に貯めていた悲しみを吐き出す様に激しく泣き始めた。
ムノーはギュッと少年を抱きしめながらこう言った。
それで良いです。どんな悲しみも私が受け止めてあげるです。だから涙枯れるまで私はの胸で泣くがいいです。
胸?お姉ちゃん胸ないじゃん。
あっ。ちょっとごめん。痛い。痛いってば。
少年が泣き止むとムノーは少年の体と頭を洗い温泉に浸かって着替え寝室に向かった。
さあねるですよ。
布団は敷いてあるです。君の布団はそこです。じゃあ私は自分の部屋に戻るです。
あのお姉ちゃん。
何ですか。
わがまま言っても良いかな。
構わないですよ。何ですか。
一緒に寝てくれないかな。
良いですよ。
そう言うとムノーは少年の布団にそっと入った。
ありがとうお姉ちゃん。最後に名前呼びながら頭撫でてもらって良い。
良いですよ。名前は何ですか。
僕の名前は竜一。今日はありがとうお姉ちゃん。
さあ寝ますよ。明日になったら店の手伝いをして貰いますからね
お休みなさい。竜一
しかし、竜一は朝になると姿を消していた。
竜一は悔いが無くなり成仏したのだ。
ムノーは何事もなかった様に朝の身支度を済ませて店に向かった。
おはよう。アレムノーちゃん。昨日のお客様は。
竜一君ならお帰りになりましたよ。
えっ。そうなの。残念だなあ。今日は朝早くあの子の為にお子様ランチ作ったのに。はあ。うまく出来たのに。
それ。私がいただくです。
えっ。ムノーちゃんが。ムノーちゃん。お子様扱いされるの大嫌いじゃなかった。
良いからよこすです。それとちゃん付けするな。それに、お前床にめり込んだ出るのにどうやって料理したですか。
ああ。それはねワシ腕とか伸びるからね。料理はできるのよ。はっ。これ使って床から出ればよかった。よいしょ。やっと床から出れた。ムノーちゃん。それにしても珍しいね。マネキン見たいな君がここまで人に執着した姿が見れるなんて、はっさては恋でもしちゃった。お子様どうしでお似。
よこべし。ギャアァ。ムノーちゃん。だから目を目を角でつかないで。メガアメガアメガア。メガバイト。
ギャアァ。貴様的確に同じ所を。これツッコミなの。トドメなの。
ムノーはお子様ランチを食べながらこう思った。
竜一。おめでとうです。生き返れて良かったです。次はもっと大人になって楽しんでからくるですよ。
まだまだ遊んでいたいけどだんだん眠くなって来た。ああ。幸せだな。
坊主。そろそろ。風呂に入って寝るです。ほら一緒に入るです。
じゃあワシも一緒に。
セクハラ撲滅。
いべあ。冗談状態だから目にツノを突き刺さないで。
さあ。セクハラ親父は置いといて。早く行くです。店の奥が温泉になってるです。
言われるがままにキッチンの奥にある扉を開けるとそこは脱衣所だった。
ほら脱ぐです。バンザイ。
ちょっと。それぐらい自分でできるよ。
そうですか。それじゃあ。先に行って待っててやるです。
えっ。もう脱いだの早っ。ちょっ。置いてかないでよ。
ムノーは扉を開けて入って来た少年の身体を見てこう言った。
どうしたんです。その身体。全身あざだらけじゃないですか。
少年は不気味に笑いながらこう言った。
ああこれ。仕方ないんだよ。お父さん。機嫌が悪かったり。僕が体調崩してせきしたりすると殴ってくるんだ。
仕方ないんだよ。僕は所詮家族じゃないから。自分では生きていけない程弱いから。耐えて笑うしか出来ないんだ。
それは辛かったですね。辛い事を思い出す時ぐらい泣いてもいいですよ。昔泣けなかったなら今ここで泣けばいいです。
泣ける時にないておかないと感情がなくなるです。顔が表情を作るのを忘れてしまうです。
ありがとうお姉さん。何で僕にここまで良くしてくれるの。
ムノーは身体に巻いていたバスタオルを投げてこう言った。
私も同じだからです。
ムノーの身体には少年より酷いあざがビシッリと刻まれ、色が変わり鋭い刃物で切り裂かれた様な傷が全身に広がっていた。
それを見た少年は涙を流しながらこう言った。
ありがとう。お姉ちゃん。僕を気づかってくれてこんな傷だらけでお姉ちゃんの方が僕よりずっと辛いのに。
ムノーは少年を抱きしめてこう言った。
優しいですね。呆れるほど。私何かの為に涙を流す何て。
お姉さん程じゃないよ。こんなケガしてるのに。僕の心配する何て。
ムノーはそっと少年の頭を撫でながらこう言った。
好きなだけ泣くがいいです。
少年は今まで心に貯めていた悲しみを吐き出す様に激しく泣き始めた。
ムノーはギュッと少年を抱きしめながらこう言った。
それで良いです。どんな悲しみも私が受け止めてあげるです。だから涙枯れるまで私はの胸で泣くがいいです。
胸?お姉ちゃん胸ないじゃん。
あっ。ちょっとごめん。痛い。痛いってば。
少年が泣き止むとムノーは少年の体と頭を洗い温泉に浸かって着替え寝室に向かった。
さあねるですよ。
布団は敷いてあるです。君の布団はそこです。じゃあ私は自分の部屋に戻るです。
あのお姉ちゃん。
何ですか。
わがまま言っても良いかな。
構わないですよ。何ですか。
一緒に寝てくれないかな。
良いですよ。
そう言うとムノーは少年の布団にそっと入った。
ありがとうお姉ちゃん。最後に名前呼びながら頭撫でてもらって良い。
良いですよ。名前は何ですか。
僕の名前は竜一。今日はありがとうお姉ちゃん。
さあ寝ますよ。明日になったら店の手伝いをして貰いますからね
お休みなさい。竜一
しかし、竜一は朝になると姿を消していた。
竜一は悔いが無くなり成仏したのだ。
ムノーは何事もなかった様に朝の身支度を済ませて店に向かった。
おはよう。アレムノーちゃん。昨日のお客様は。
竜一君ならお帰りになりましたよ。
えっ。そうなの。残念だなあ。今日は朝早くあの子の為にお子様ランチ作ったのに。はあ。うまく出来たのに。
それ。私がいただくです。
えっ。ムノーちゃんが。ムノーちゃん。お子様扱いされるの大嫌いじゃなかった。
良いからよこすです。それとちゃん付けするな。それに、お前床にめり込んだ出るのにどうやって料理したですか。
ああ。それはねワシ腕とか伸びるからね。料理はできるのよ。はっ。これ使って床から出ればよかった。よいしょ。やっと床から出れた。ムノーちゃん。それにしても珍しいね。マネキン見たいな君がここまで人に執着した姿が見れるなんて、はっさては恋でもしちゃった。お子様どうしでお似。
よこべし。ギャアァ。ムノーちゃん。だから目を目を角でつかないで。メガアメガアメガア。メガバイト。
ギャアァ。貴様的確に同じ所を。これツッコミなの。トドメなの。
ムノーはお子様ランチを食べながらこう思った。
竜一。おめでとうです。生き返れて良かったです。次はもっと大人になって楽しんでからくるですよ。
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