十二支vs十二星座

ビッグバン

文字の大きさ
上 下
8 / 94

猿と蟹因縁の二人

しおりを挟む
男はため息をついて思わずぼやいた。

「猪め。余計な事しやがって。おかげで厄介なのに見つかったじゃねぇか。あの野郎。あとで締めてやる。」

その愚痴をこぼしている男は頭に黄金の輪っかを付け、軍服の迷彩服を着た身長が2メートルある猿顔の細身の男だった。さらに、左手にはあの有名な如意棒をもち、右手にはライフルをもっている。この男こそ、12支番付9位猿の戦士猿野 次郎である。彼は十二支の中でも一番の女好きであり、東洋や西洋さらには人間や妖怪などありとあらゆる種族や敵味方関係なく手を出す非常に好色な男である。その為、世の中の女神達にから非常に恨みをかっている男でもあるのだ。彼が逃げている相手もそのうちの一人である。

その時だった。突然、鋭い斬撃が猿を襲った。猿はとっさに斬撃を躱して斬撃を放った人物を睨みつけ、こう言った。

「随分なご挨拶じゃねえか。カーニー。
久しぶりに会っていうのに釣れねえなあ。おい。」

カーニーと言われた彼女こそ12星座蟹座新人女戦士 カニー  クラブである。彼女は真っ赤な甲冑を着込み、両手には真っ白でカニのような巨大なハサミを身につけている。見た目はほっそりとした体型でその顔は虫も殺さなそうな優しそうな顔だが本性はとんでもない残忍な性格である。例えば、ハサミが真っ白なのは彼女の流儀として、相手の血でハサミを真っ赤に染め上げる為だ。そう、彼女は十二星座の中でも特に残忍で対戦した選手の身体を引き裂き、例え途中で相手がギブアップしてもそのハサミを真っ赤に染め上げるまで攻撃を決してやめないという残虐ぶりである。

斬撃を繰り出した女は猿を憎しみのこもった目で睨みつけこう言った。

「その呼び方は止めろと言った筈よ、次郎、もう私達の関係は終わったの。だから、新しい人生を始める為に綺麗サッパリ貴方を切り裂いて、私は新たな人生を切り開くの」

一体、二人の間には昔何があったのだろうか。こうして、様々な謎を残して、二人の因縁の対決がはじまった。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

6年3組わたしのゆうしゃさま

はれはる
キャラ文芸
小学六年の夏 夏休みが終わり登校すると クオラスメイトの少女が1人 この世から消えていた ある事故をきっかけに彼女が亡くなる 一年前に時を遡った主人公 なぜ彼女は死んだのか そして彼女を救うことは出来るのか? これは小さな勇者と彼女の物語

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

はじまりはいつもラブオール

フジノシキ
キャラ文芸
ごく平凡な卓球少女だった鈴原柚乃は、ある日カットマンという珍しい守備的な戦術の美しさに魅せられる。 高校で運命的な再会を果たした柚乃は、仲間と共に休部状態だった卓球部を復活させる。 ライバルとの出会いや高校での試合を通じ、柚乃はあの日魅せられた卓球を目指していく。 主人公たちの高校部活動青春ものです。 日常パートは人物たちの掛け合いを中心に、 卓球パートは卓球初心者の方にわかりやすく、経験者の方には戦術などを楽しんでいただけるようにしています。 pixivにも投稿しています。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

処理中です...