十二支vs十二星座

最後の変身

ザクっ。

馬の武器でたるクワがピスケスの頭に当たり、ピスケスの頭から血が吹き出し、ハチマキがハズレが外れ宙を舞った。

その瞬間、ピスケスは失格になり、消えた、

最後に黄色いハチマキが赤い水たまりに落ち、真っ赤に染まった。

勝負が付いた頃、ウサギはアークエリスにトドメを刺そうとしていた。

バリっ。瓶は粉々にくだけて辺りに飛び散った。

アークエリスの身体は完全に実体化し、今までの魔女の様なローブを纏った姿から相棒であるピスケスの鱗で作られた鎧を纏いその象徴である魚のエンブレムが刻まれた盾を持っち、もう片方の手にピスケスの武器である尖った頭を模したレイピアの様な剣をもつ女剣士がそこに立っていた。

覚悟を決め、実体を得たエリスは奇跡を起こし、記憶や能力を失う事なく、力を手に入れていた。

なっ。その姿は。

ウサギがアークエリスの変化に驚いた一瞬の隙を突いてアークエリスは流れる様な動作で一瞬でウサギのハチマキを奪い去った。