十二支vs十二星座

鉄魚

ギョエイエエエエエエエ、エリス助けて。
魚座のピスケスは悲鳴を上げ助けを求めた。

アークエリスはハッと。我に帰った。
いけない。戦闘中に感傷に浸る何て。戦士として失格。

今は戦闘に集中しないと。

前を見ると、ウサギの蹴りが顔のすぐ近くまで迫っていた。

バシャアアアツ。

ピスケスは叫んだ。
エリスゥゥウゥゥゥゥウゥゥゥウオ。

私の身体はあっけなくバラバラになり、吹き飛んだ。

ああっ。無駄な事を。

私を蹴るなんて。私にも不可能なのに。私は存在しているようで存在していないから。

私は何事もなかった様に再生し、兎の足を掴み投げ飛ばすと、懐に入れていた水瓶を相棒のピスケスに向かって投げつけた。

受け取りなさい。甲鉄水。

その水瓶はピスケスにぶつかり、砕けて中身の水がピスケスの身体を濡らした。

その瞬間、さっきまでトゲつきのザルでピスケスの突き刺しながら掬い上げながら投げていた。馬が苦痛に満ちた表情でこう言った。

なんだぁ。急に重くなったダァ。

ピスケスの身体は先程とは比べものにならない程、硬く、重くなり、刺さっていた網のトゲを引きちぎり馬の網を破壊し、さっきまでの回転力を維持しながら、馬の身体にぶつかり、馬の胸から頭を身体に刺さったトゲで引き裂きながらタイヤの様に転がって行った。

グワバァ。

馬は地面に倒れた。そして、そこに、どどめさすため、ピスケスは地面を転がりながらもときた道を戻り始めた。

馬には立ち上がる力は残っておらず、このまま、リタイヤかと馬が諦めかけたその時、奇跡は起きた。

何と、馬は大量の涙を流し、苦しみながら立ち上がり、高速回転しているピスケスを止めたのだ。

それを見ていた。アークエリスは驚きの声を上げた。

何故だ。何故。立ち上がれる。

すると、後ろからウサギがアークエリスに向けて薬のツボをふりおろしながらこう言った。

馬の身体に素早く、クスリが塗りこんだ事で全身に耐えがたい程の痛みを走らせて目を覚ませて、さらに、全身にに刺さったトゲを素早く、筋力を増強するツボに差し替えたのよ。

サポート対決なら負けないわよ。私だって東洋1の薬屋。サポートのスペシャリスト。

アークエリスはすぐに避けたがよけきれず、
アークエリスに振り下ろされたツボは液状化したアクエリアスの身体の一部を削った。

さあ、反撃開始よ。