十二支vs十二星座

ビッグバン

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番外編 羊達の使命

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ああ暑いな。こんな暑い夜はひつじの数でも数えるか。ひつじが一匹。ひつジンが2匹。おっと噛んでしまった。

その瞬間、頭にツノがはえ頭が羊毛で覆われアフロのような髪型の露出の多い格好をした引き締まった身体にでるとこサキュバスの様な女が俺の前に現れた。

呼んだ。ねえ。呼んだよね。

呼んでねえよ。誰だよ。あんた。

あれ。知らないで呼んだ感じ。この十二支のアイドルヒッジンちゃんを。

だとしたら相当なラッキーボーイですね。ユー。

それじゃあ自己紹介から私は眠りを司る羊の神ヒッジンこれからよろしくね。  

ヒッジンとなのる怪しい奴は最高の笑顔でウインクを決めた。
 
よろしくしねえよ。帰れ。こっちは仕事で疲れてんだよ。

まあ、そう言わず。このヒツジン。守備力は0で低いですが、攻撃力は3000で高いですぞ。さらに、場に出た時相手の手札を全て墓地に送れますぞ。

うるせえ。どこのカードゲームだよ。とっと出て行け。出ていないとお前を墓地に送るぞ。

まあ、何て汚い言葉使い、爺はぼっちゃまをそんな子に育てた覚えはないざますよ。

育てられた覚えねえよ。初対面だろ。

昔はあんなに可愛かったのに。そう昔は
ホワホワ。オネェちゃん大好き。

おい。辞めろ。ありもしない過去をねつ造するんじゃねえ。何勝手に回想に入ろうとしてんだよ。帰れって言ってんだよ。

まあ、そうおっしゃらずにねえ。ぼっちゃま。

誰が、ぼっちゃまだ。
名刺の様に自作したカードゲームのカード渡してくんじゃねえ。いらねえよ。

いらないざますか。チョベリバレアなのに。

レアでもいらねえよ。ってか言い回しが古いんだよ。

すいません。間違えました。こっちでした。ぼっち。

おい。今ぼっちって言ったジジイ。言ったよな。おい。これ何だ。アイドルのプロマイドみたいな感じのお前の写真渡してくんじゃねえ。それに、お前何、さらっとサインしてんだよ。アイドル気取りか。アフロ女。

まあ、そんなイライラしないで下さいぼっちちゃま略してぼっち。

いい加減にしろ。アフロ女。こっちは眠れなくてイライラしてんだよ。

なんと、それなら言って下されば良かったのに。私のアフロはウール100パーセント最高の寝心地ですぞさあ。

さあ、じゃねえよ。帰れ。

なら抱き枕として私を抱いて下され、私はウール100パーセント抱き心地抜群ですぞ。

え。ちょっと。何言って。ええいいの。

え。何。本気にしてんですか。頭おかしいんですか。クスクス。

チクショ。顔をすりおろしてええ。

そんな事より早く寝たいんだよ。

わかりました。そこまでゆうなら寝かせてあげましょう。

すると、彼女は俺の後ろに回り込み締め技をかけて来た。

やめれ。落ちる。失神する。永遠の方の眠りについちゃうから。やめてくれ。

さあ、おやすみの時間ですよ。ぼっち。

その後の俺の記憶は無く、気づけば朝の10時で遅刻していた。

昨日の出来事は夢かと思ったが目の前のプロマイドだけが昨日の出来事が真実だど教えてくれた。
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