上 下
3 / 14

異邦人ではありません異界人です

しおりを挟む
勇者はとりあえず、話し合いで解決しようと思い囲まれている独特のヘアスタイルの男達に話しかけた。幸い勇者は王国から旅立つ際言葉が通じない国を通ることや魔物と会話して、魔王の情報を聞き出しりすることもあるため、その種族の言語を瞬時に解析して翻訳してくれる万物と会話出来る石を加工した王国の秘宝八百万の兜を送られていたので会話する事が出来た。勇者は前にいる男にこう言った。

「すいません。こんな急に知らない人の家に突然現れたら皆さんが警戒するのも当然です。ですが、まずは話を聞いてもらえないでしょうか。私は怪しいものではごさいません。皆さんの家に泥棒に入ろうとしたのではありません。わたしは勇者というもので魔王を倒すため旅をしていたのですが、私の力不足で魔物に倒されてしまったのです。そして、気がつくとこの場所にいたのです。ここはどこですか。知ってたらでいいんですがどなたか。私のいた場所は確かザラメザ平原の近くにあるアラワサ村という所の近くなのですが、とりあえず、アラワサ村の場所知ってるかたいますか。もしくは私のいた場所の戻り方わかるかたいらっしゃいますか。できたら教えていただけるとありがたいです。」

しかし、この兜にも問題点があったそれは空気を読みすぎてしまう事だ。この兜はその持ち主の性別や雰囲気、容姿などを考慮して、その持ち主にあった声や喋り方に変換するのだが、勇者の場合髪が金髪だったり、鼻が高かったり、長身だったりしたため、この世界では白人の見た目にもっとも近く、また日本が鎖国していたこともあり、ギリギリ会話出来るレベルの片言の日本語に翻訳されたのだ。

「スマセワタシアヤシイモンジャナイョゥン。。ワタシハユウシャデス。此処はドコドコナンデェスカァ。キズイテラコノバソニイタダス。モンドリカタオソエテクダハイ。」

それを聞いた侍達は思った。こいつは何なんだ。急にド派手な格好をした外国人だと思われる奴が出てきたと思ったら急に変な日本語で話しかけてきたぞ。しかも自分は怪しくないだとどこをどう見ても怪しさしかないよ。本当に何なんだこいつは。もう嫌だよ。こんな奴関わりたくないよ。

周りがざわつき始め、目の前にいる不審人物に話しかける役を押し付け合いはじめた。そして、周りのそんな状況を見かねたのか一人の侍が勇者の前に出て質問を始めた。





しおりを挟む

処理中です...