ジャージのおじさんチート異世界探検記

戦わないの？

アマレットは目の前にいる不審者にどう声をかけようか迷っていた。自分達を見つめ怪しい息遣いでハアハア言いながら笑っている怪しい女にアマレットは得体の知れない恐怖を感じて声をかけるのを躊躇っていた。

アマレットの心境を察したのかクリスはすぐに立ち上がるとアマレットに変わり目の前の不審者に声を掛けてた。

「オイ、そこのツギハギ小娘。お主は何者じゃ。グールゾーナとやらの手下か。」

ツギハギだらけの女は相変わらずのハイテンションでこう言った。

「あ、すいません。目の前の光景に夢中で挨拶がまだだったです。私こそこの島の支配者不滅のグールゾーナなのですよ。そんな事よりお2人はどうゆう関係で。なんでこんな場所に。もしかして、人目を避けてイチャイチャするためですか。フフ腐腐腐腐腐腐腐フフ。」

そう言うとグールゾーナは目が虚ろになり妖しい笑みを浮かべて自分の世界に入ってしまった。

アマレットは関わりたくないという思いを抑え込み勇気を出して虚ろな目で笑うグールゾーナに話しかけた。

「はじめまして。グールゾーナさん私の名前はアマレット ソフラリと申します。よろしくお願い申し上げます。そして、先程、貴女に話しかけたのがクリスです。私達は貴女が考えている様なやましい理由で旅をしているではないのです。私達は魔王つまり貴女の上司を討伐し、平和な世の中を築くために旅をしているのです。それで、魔王城に行く為に邪魔な結界を壊す為にこの島にある石版を壊しに来たのです。お願いします。出来れば、貴女とは戦いたくありません。その後の責任は取ります。どうか石版を破壊させてはくれませんか。お願いします。」

グールゾーナは目を輝かせてこう即答した。

「いいですよ。私魔王軍幹部ですが忠誠心なんてものとっくに腐り落ちたゾンビですから別にいいです。ただそうですね。ただで石版壊されるのも割に合わないんで一つお願いしていいですか。」