ジャージのおじさんチート異世界探検記

猛毒の島

アマレット一行は新たな仲間レンチを加え空中要塞バビロニアに乗り込み次なる目的地猛毒の島グールアイランドを目指していた。

しかし、仲間にしたレンチがなかなかの曲者の様でクリスとのの衝突が起こり、アマレットは困り果てていた。

クリスは今にも口から炎でも吹き出しそうな勢いでレンチに食ってかかった。

「レンチ殿。私はあなたを認めなわけじゃありませんからな。いずれ、必ずアマレット一行の乗り物ポジションの座を返して貰いますからな。首を洗って待っていなされよ。」

それを聞いたレンチはというと余裕に満ちた舐めきった表情でクリスにこう言った。

「負け犬がなんかほざいとるな。いや、この場合、負け龍ってゆうたほうがいいんかな。クリスゆうたっけ。いい加減負けを認めえゃ。クリスは乗り物としての全てのスペックにおいて負けとるんや。」

レンチはクリスを見下した様な薄ら笑いを浮かべながらこう言った。

「まあ、クリスの場合、この乗り物ポジション奪われたたらただでさえ薄い影がもう透明になってまうから必死になるんもわかるけど。おまけにあれやろクリス乗り物として役に立たなくなったらお前この一行にとっての役目なくなるやん。それってニートやん。このドラゴニートが。ははははっ。」

それを聞いたクリスは激怒し、口から炎をはきながら怒鳴りだした。

「言わせておけばなんたる侮辱。お前にはこの一行において先輩である私を敬う心はないのか。この鉄くず風情が神聖で高潔な龍である私を侮辱するとはゆるさん。この場で灰にしてくれるわ。」

クリスはレンチに向かって巨大な火の玉を吹き出そうとしたがとっさにアマレットが止めに入り二人をたしなめた。

「辞めなさいクリス。落ち着きなさい。全く少しは仲良くしてくださいよ。二人とも。クリスもあなた何千年も生きていい歳してるんだからちょっとした挑発に乗ってはいけません。レンチさんもクリスをからかって遊ばない様にしてください。ほらそうこうしているうちに目的地に近づいてきたみたいですよ。」