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楽園の真実

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アマレットはデンオークに向き合い堂々と言い返した。

「何が楽園だ。お前がやったのはただの誘拐だ。未来ある若者たちを自分が作ったゲーム空間に誘拐して、堕落させ、抜け殻になった身体を乗っ取り私への復讐に利用しただけだろう。」

アマレットはデンオークを睨み付けはっきりとこう言った。

「デンオークお前が私を恨むのはわかる。だがな関係のない人々を巻き込むな。お前が関係のない人々を私達のくだらない争いに巻き込むのなら私はお前が何度蘇ろうが、その度に地獄に送り返してやる。」

デンオークはそれを聞くと一瞬悲しそうにうつむき、アマレットに吹っ切れたかの様な笑顔でアマレットにこういった。

「ハハハハ。言ったね。言ってくれるじゃないかアマレット。僕の命をかけた復讐をくだらないとは言ってくれるね。まったく、君は昔から何もかわちゃいないね。自分の考えだけが正しいと思い押し通そうする身勝手さ、それを正義だと勘違いしている勘違い野郎のままだ。そうかと思えば圧倒的な人数や力の前では簡単に手の平を返す。意志を突き通す強さも他人の弱さを受け入れる器もない。お前はそんなんだからここに来ちまったんだょ。」

デンオークはため息をつくと呆れ顔でアマレットにこう言った。

「アマレット君。君のその身勝手な正義で何人を犠牲にする気かね。君があの時邪魔をしなければ私が電脳世界に招待した若者達は一生楽園の住人として幸せに暮らせたというのに。君のせいで台無しだよ。君が助けたと思った若者達はその後、現実に絶望して全員死んだよ。君はヒーローなんかじゃない。とんだ厄病神だ。アマレット。」

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